現場活動を知る!~「前橋市消防局救急車同乗実習」を行いました。~

藤井です。
先日、前橋消防中央署にて救急車の同乗実習を行わせていただいたのでご報告いたします。
お世話になった前橋市消防局のホームページです。
http://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi/188/202/203/p003698.html

前橋赤十字病院では、ドクターカーやドクターヘリのスタッフになるための準備として、丸1日消防署で救急隊の方と一緒に過ごし、救急要請があった場合に現場に向かうという実習を行います。中央署は普段24時間で平均6出動程度とのことですが、当日は9出動したため多く経験させて頂きました。そしてその日は当院が救急当番日であり、大半が当院に搬送される形となりました。日勤、夜勤の方お疲れ様でした。


中でも印象的であった出動は、高速道路の交通事故で多数傷病者の要請でした。高速道路の事故は2ヶ月に1件程度であり、特に多数傷病者の事故には不慣れな救急隊の方も多いとのことでした。
以前JPTECのブログにも記載しましたが、このような事故では特に事故状況や傷病者数の把握、現場や一般市民、そして接触する救急隊の安全確保が重要となってきます。

前橋消防中央署は前橋市の通信司令部を兼ねており、情報が全て集まってきます。そして現場に向かう救助隊・救急隊の選定、警察との連携、現着部隊への指示、災害体制発令の判断などを行います。いくつかの消防署には望遠カメラが設置されており、そちらで直接現場を確認することもできるようです。
当日は、まず推定の傷病者の程度から3隊の救急隊が現場に向かいました。その後現場の判断でもう1隊必要となり、中央救急隊も現場に向かいました。

その後当院には軽症~中等症の1名が搬送されました。もしこの日私が通常の救急外来当番をしていたら、よく運ばれてくる交通外傷の1症例程度の印象しか残らなかったと思います。
しかし、直接覚知から搬送までを体験すると、いかに情報が不十分なうちからあらゆる事態を想定して行動・指令を行っているか、そして高速道路という特殊な環境下での現場活動が困難かが分かり、搬送までにこれほどのことが起きているのかと驚きました。
関係者の方々、本当にお疲れ様でした。


また、当日は出動が立て続けとなったため叶いませんでしたが、消防の方々と一緒に夕食を作って食べるという楽しいイベントもあります。また、たまたまウィンブルドンの準々決勝で錦織VSジョコビッチの試合をやっていたため、消防の方々と一緒に応援しました。(負けてしまいましたが・・・)とても充実した実習となりました。
お世話になった方々本当にありがとうございました。

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