2018年度新人初期研修医オリエンテーションで講義&実習を行いました。

町田です。
4月2日に新入職員のオリエンテーションがあり、翌日の3日からすでに当科を含め新入職の医師は各部署での診療を開始しています。しかし医師になりたての新人初期研修医は3~9日にさらにオリエンテーションがあり、そこで医師として現場に出るための心得や基本手技を学ぶ機会があります。

この新人初期研修医オリエンテーションで当科からも講義&実習に協力しています。
毎年恒例で中村センター長、小橋先生、そして町田が講師として参加しました。


中村センター長からは「救急外来診療の心得と死亡診断書記入」についての講義です。
特に患者さんの死亡宣告、死亡診断書や死体検案書の記載は救急医のみならず医師であれば避けられない大切な仕事です。

小橋先生からは「病棟基本処置、EBM、サマリー」についての講義です。
これは初期研修医から“病棟に出てすぐに役立つことばかりでって助かった!”とかなり評判が高い内容のようで、僕も実はちょっと聞いてみたいと毎年思っています。
「今日からすぐ役立つネタ」が満載!

そして町田がコースディレクターをしている「高度救命救急センターBLS&AEDコース」を受講してもらいました。
病棟で患者さんが急変した時に最も近くにいたり、最も早く駆けつける可能性が高いのが初期研修医です。もちろん高度の救命処置も大切ですが、当院の場合は“ドクターハリー”という制度で2,3分以内に上級医が駆けつけます。しかしその2,3分で有効な胸骨圧迫、迅速なAEDが施行されていないと、心肺蘇生ができたとしても脳蘇生ができない場合があります。
最近ではほとんどの初期研修医が医学部制時代にBLSを経験していますが、当院ではあえてICLS,ACLSなどのALS(Advanced Life Support)ではなく、あらためてBLS(Basic Life Support)を最初のこの時期にがっちり教えます!
先輩看護師のデモンストレーションを真剣に見つめています。
まずは「有効な胸骨圧迫、迅速なAED」に徹しましょう!
 
 
いよいよ病棟業務や救急外来での当直業務が始まりますが、最初はだれもが思ったようにいかないものです。しかし患者さんからみれば「ベテランでも新人でも医師は医師」です。
新人として上級医にしっかり相談しながら、患者さんからの訴えや悩みに耳を傾けることを忘れず、医師としての強い信念を持って長い医師人生の第一歩をふみ出しましょう!

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