「日本DMAT隊員養成研修@兵庫」に参加しました。

こんにちは。後期研修医の金畑です。
先日228日~33日、兵庫県にある兵庫県災害医療センター&神戸赤十字病院で開催された第108回日本DMAT隊員養成研修に参加してきました。

DMATとは、最近は漫画やドラマ化もしたこともあり(読んだことはありませんが)、名前だけは聞く方も多いかもしれませんが、Disaster Medical Assistance Teamを略してDMAT。災害が発生した時にいち早く現場にたどり着き、対応をする医療チームのことです。そのチームの一員になるべく、4日間の研修に参加してきました。


4日間、朝から夕方までぎっしり座学・机上シミュレーション・訓練があり、それに全国の都道府県から(西日本開催のため、西の都道府県が多かった)がチームで参加していました。チームには医師・看護師・ロジスティックス(業務調整員)が含まれ、時には県ごとに、時には混成チームで講義・シミュレーション・訓練を行っていきます。
最初はぎこちなかった他県・他病院の方々とのディスカッションも徐々にうちとけ、活発な議論になっていました。

さて、細かい内容については省略するとして、講義では、いたるところで先日発災から7年経過した東日本大震災の話があり、そして、西日本開催ということで阪神大震災の話がありました。
これら広域災害と対比される局地災害の代表としては、近くで発災した福知山線脱線事故の話がありました。当事者から聞く言葉はどれも重く、実際に自分が対応する人であったら?ということを常に意識しました。

最終日には、40分ほどバスに揺られ、病院から離れた場所でのシミュレーション訓練がありました。2種類(2回)の訓練があったのですが、二回とも診療リーダーをさせていただきました。非常に貴重な経験でした。
選ばれたのには何とかの見えざる手でも働いたのかもしれませんが、ええ、非常に過分な評価でした・・・。これもまた細かいことは省略しますが、リーダーの仕事は詰まるところ、患者・医療者・物品・情報、それらを把握し、コントロールすることに尽きるのだと思っています(間違っていたら、諸先輩方から後で指導を頂きます)。しかし、書くのは簡単でも、実際にやるのは非常に難しく、2回のシミュレーションでは、2回とも現場は混乱し、情報が錯綜し、流れは滞り、現場が目に見えて崩壊していきました。実際の災害じゃなかったことに安心するばかりでした。

しかし、失敗をできるのが訓練の良いところです。そして、失敗からは課題が見えて、それに余裕をもって対応できます。


災害関連には様々な訓練があり、自分をブラッシュアップするためにはそれらに参加していきたく思いました。

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