災害対応は平時の救急医療の応用である。~「遠軽厚生病院事例検討会」で講演を行いました。~

町田です。道産子です。
「そだね~!」で話題になった北見市の隣の遠軽町に先週末滞在し、災害医療に関わる講演を行いました。ちなみに今年度は帯広厚生病院、北見赤十字病院に続いて道内3か所目での講演になります。
 
群馬県内を高速道路が十字、新幹線がY字に走行しまた火山もあることから、局地災害のリスクをたくさん背負っている県です。実際に高速道路でのバス事故や火山噴火災害も発生しており、当院もここ数年で多くの局地災害を行っています。
特に関越道大型バス事故や草津白根山噴火での災害対応は、多くの教訓を残すとともにとても有効な活動ができたことがあり、その経験から他の地域でもきっと役に立つのではないかという話題を中心に提供させていただきました。
 
講演のスライドの一部を抜粋して紹介します。


ここからはかなり私見も入っていますが、特に局地災害対応では以下の点が大切になってきます。
・平時の救急医療で行っていないことを災害対応で急に行うのは難しい!
・早期より搬送先病院を確保し赤タグの患者は早く病院に運ぶ!

上記ことを意識しながら、実際に遠軽・紋別地域で大規模災害が起こったときに、遠軽厚生病院がどのような役割を果たすべきなのか、救急搬送やDMAT活動の方針をどうすればよいか提案させてただきました。
今回話した内容が少しでもこの地域の災害対応のお役にたっていただければ幸いです。


講演は3月23日に行われましたが、続いて3/24,25に同院で開催されたMCLSコースにも講師として参加させていただきました。遠軽消防は職員のなんと8割近くがすでに受講済!道東地域では毎年何回も災害や外傷診療に関わるコースが開催されており、広大な大地に限られた資源で戦い抜くその意識の高さに驚かされました。
4日間にわたって遠軽町に滞在させていただきましたが、滞在中に朝から晩まで何から何までずっと対応していただいた遠軽消防の皆様に心より感謝いたします。
遠軽町への近道、オホーツク紋別空港!
ここで大規模災害が発生した時のシミュレーションも行いました。
遠軽消防を見学。この地域ならではの車両もありました。
署長さんから竜巻災害対応の貴重なお話も伺うことができました。
何から何まで面倒を見ていただいた遠軽消防の高嶋さん、皆様、
ありがとうございました!

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