「平成29年度第4回群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

町田です。
現在年4回開催している群馬県ドクターヘリ症例検討会ですが、今年度最後の第4回目(通算34回目)を2月27日に当院で開催しました。
忙しい平日日中の開催にもかかわらず、今回も100名を超える多くの関係者に参加していただきました。心より感謝いたします。



群馬県ドクターヘリ症例検討会の最近の傾向として多数傷病者事案の対応をほぼ毎回取り上げていますが、やはり様々な課題があがります。しかしこのような機会で課題をあぶり出し、その解決に向けての共通認識を持つことで、次に同じような事案にあったときに前回よりも確実にレベルアップした活動に結びついていっています。
しかしながら時には医療と消防の連携がうまくいかずお互いフラストレーションがたまる事案もあり、あえてそのような事案を取り上げて直接顔の見える機会にお互いの考えを知ることで、両者が納得した共通概念を見いだすこともできます。


群馬では県を高速道路が十字、新幹線がY字に縦断・横断して走っており、また長野県との県境である碓氷峠でも数多くの重症患者が多数発生する事故が高頻度で起こっています。また先日も草津白根噴火災害でも多くの外傷患者が発生しました。
このような症例検討会で「明日からの実践に役立つ共通概念を形成し実践することの繰り返し」
が、より多くの患者を救命することにつながると信じています。


尚、草津白根山噴火災害対応の検証が未開催(3月29日に県庁で開催予定)のためまだ速報レベルですが、2月26日の信州ドクターヘリ事後検証会議にて群馬DMAT,日赤救護班、ドクターヘリの活動について報告させていただきました。信州ドクターヘリ佐久にはすぐに応援出動の打診をさせていただいたとともに長野県も災害対応の準備にすぐ入っていただいたことへの感謝の気持ちを伝えることができたとともに、平時からの連携強化が災害時の県を超えた活動に有用であることを再確認させていただきました。
また群馬県ドクターヘリ症例検討会には、本災害時に当県まで応援出動していただいた栃木県ドクターヘリのフライトドクターの先生に来ていただき、直接報告をすることができました。


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