群馬県の「PSLSコース」受講数は全国1位です!

小橋です。
2/6に前橋市消防局で開催された「前橋PSLSコース」の講師として参加してきました

PSLSとはPrehospital Stroke Life Support(脳卒中病院前救護)の略で、救急隊員による脳卒中の観察・処置の標準化を学ぶコースです。ISLSImmediate Stroke Life Support)の病院前版コースといった感じです。


脳卒中、特に脳梗塞の治療は時間との勝負です。以下に示すように、”8 D’s of stroke care”と呼ばれる一連に流れに乗ることが重要とされています。

1. Detection:脳卒中症状に対する早期の認知
2. Dispatch:救急車の早期出場、早期現場派遣
3. Delivery:迅速な現場対応と医療機関への搬送
4. Door:脳卒中センターにおける適切な重症度判定
5. Data:迅速な評価と初期治療
6. Decision:適切な治療の選択
7. Drug/Device:薬剤投与/血栓回収術
8. Disposition:脳卒中専門病床への迅速な入院

このうち、23PSLSで学ぶ部分、46ISLSで学ぶ部分となっています。


今回のコースでは、消防隊員、救命救急士、病院看護師に参加いただき、意識障害の評価方法について、脳卒中らしさを評価するCPSSについて、脳卒中(特に脳梗塞)の重症度を評価するKPSSについて学んでもらった後に、実際に模擬患者に対して評価をしてもらいました。最後にシナリオを通して脳卒中の発症から病院搬送までの流れを経験してもらいました。


群馬県のPSLSコースは20173月までに1869名の受講があり、全国1位となっています。このようなシミュレーション教育の機会を増やし、実際の診療・観察に役立ててもらえばと思います。

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