「平成29年度群馬県国民保護共同図上訓練(@群馬県庁)」に参加しました。

小橋です。
2/15に群馬県庁で行われた「平成29年度群馬県国民保護共同図上訓練」に参加してきたので報告いたします。

本訓練は「国民保護法に定める緊急対処事態が発生もしくは発生する危険が切迫していると認められる事態を想定し、『国民の保護に関する群馬県計画』に基づいた緊急対処事態本部などの設置、関係機関からの情報収集及び警報の発令や避難の指示などの国民保護の手順の確認・検証を行い、県をはじめとする各機関の国民保護事案への対処能力の向上を図る」目的で行われました。要は爆弾テロ、化学剤テロが発生したときに県として国、それぞれの市町村とどのように連携をとって活動していくかを訓練で確認しましょう、といった感じです。

この訓練、内閣官房、総務省消防庁、陸上自衛隊第12旅団、自衛隊群馬地方協力支部、県警察本部、前橋市消防局、日本赤十字社群馬県支部、群馬DMAT、前橋市県庁職員が参加するというかなり大きいスケールの訓練で、プレイヤー(訓練を実際に行う人)150人、コントローラー(訓練の進行を調整する人)50人くらいが参加しました。

ちなみに、国民保護法とは何かを知らない方のために…
→国民保護法は、正式には「武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律」といい、武力攻撃事態等において、武力攻撃から国民の生命、身体及び財産を保護し、国民生活等に及ぼす影響を最小にするための、国・地方公共団体等の責務、避難・救援・武力攻撃災害への対処等の措置が規定されています。(内閣官房ホームページより)


今回は群馬県内の某イベント会場で何らかの薬品?毒物?が散布されて多数の死傷者が発生、その後、現場付近から爆発物が発見され、国民保護における緊急対処事態の認定を受け、周辺地域の住民などの避難措置をとる、といったシナリオで訓練を行いました。

その中で私たち医療班は「群馬県災害医療コーディネーター」 兼 「日本赤十字社群馬県支部」 兼 「群馬DMAT」 として県庁健康福祉部、群馬県消防長会と連携しながら医療活動を行いました。


訓練の詳細は割愛しますが、このようなテロ災害において、医療班の役割はとても重要です。化学剤によるテロでは除染を行う必要がありますが、除染可能な病院は限られており、その中でどの病院がどれだけの収容能力があるか、防護服や解毒剤などがどのくらいあるかを確認しながら県内の傷病者受け入れ病院を調整したり、救護班や参集したDMATをどの病院に配分するかを調整しなければなりません。また、大量の死傷者が発生するような大規模なテロ災害では、傷病者を県外に搬出するために空路の調整を行うことも必要になってきます。

このような災害は起こらないに越したことはないですが、平時よりこのような訓練を行うことで有事の際に少しでも迅速な対応が行えればと思いました。

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