「つなぐ」ために「つなぎ続ける」こと・・・~ヘリ・カースタッフ育成のための指導医の心意気~

先日は故郷の北海道が日本の最高気温の上位を占め、今日は群馬県が占めるという北国出身の僕にとってはこの時期からすでに悲しい状況になっていますが。。。実は寒さの方が弱い町田です。


5月から3人のスタッフ(小橋先生、白戸先生、劉先生)がドクターカー独り立ちとなりました。
今月は今日までにドクターカーの出動は15件とここ2か月に比べて控えめではありますが(もちろん患者さんが少ないことは良いことです)、そのうち半分以上の8件に関しては3人がリーダー医師として現場に出動しています。

もちろんフライトドクター独り立ちに向けての最終段階であることから手が空いていれば中村センター長、町田が同乗することもありますが、医師一人で出た時もナースや救急救命士からの少しずつですが信頼も得てきているようです。

ところで他の7件はというと・・・今月は勤務の都合で町田が現場に出ています。同乗することも合わせると15件中10件に出動しています。先月は鈴木先生と菊谷先生が27件中19件に出動しています。ここまで来て「若手ではなくまだ指導医たちだけでのっているのか?」というご批判の声も聞こえてきそうですが、これにはきちんとした理由があります。
前橋ドクターカーについて、医師についてはドクターヘリ当番のようにその日の当番が決まっていません。勤務の状況からその時最も出られる人が出動しています。また休日はカーナースがいない場合が多く、ドクター一人で難しい局面の現場に向かう場合もあります。
そのような時に指導医クラスが積極的に出動することによって、「ドクターカーはいつでも来てくれる」という消防から頼りにされる存在でいることができます。そのような存在になれば迷わずカー要請が行われ、最終的に若手スタッフが現場で医療を提供する機会が減ることはありません。

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以前のブログで紹介したスライドです。

救急医の使命は「1分1秒でも早く困っている患者さんに手を差し伸べること」です。
この心意気を指導医から若手スタッフに引き継ぎこれから先もずっとドクターカー・ヘリ活動を「つなぐ」ために、消防、基地病院そして市民との信頼関係を「つなぎ続けること」が我々指導医の大切な役割です!

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