初期対応を学ぶコースを定期的に開催しています。

町田です。

先日のブログでは一般市民の初期対応の大切さについて書かせていただきましたが、その初期対応は一般市民に限ったものではなく、医療関係者に関してもとても大切なことです。
当院でもこれらを学ぶための各種コースを積極的に開催しています。急変患者の医療者による最初の10分の対応を学ぶコース、外傷初期診療の病院前や救急外来での対応を学ぶコース、多数傷病者発生など局地災害の初期対応を学ぶコースなどがあります。

*詳細は高度救命救急センターホームページに掲載しています。
 → http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/index.html


その中で当院で1年を通して毎月1回必ず行われているコースが2つあり、今回はその2コースの紹介をします。

本日開催中の高度救命救急センターBLS&AEDコースです。
今回はじめてドクターヘリCSに参加していただきました!
(当科に実習中の群馬大学医学部生も奮闘中です!)

1.高度救命救急センター BLS&AEDコース

医師以外の看護師等の医療従事者が心肺機能停止者に遭遇した場合に、AEDを使用しての早期 除細動が法的および技術的に可能となることを目的とした心肺蘇生法講習です。コースの最後で行う試験で一定の知識・技能の獲得が確認できれば、当院院長、高度救命救急センター長による修了証が発行されます(特製ピンバッチ付き)。
毎年当院の新人研修医、新人看護師には全員受講していただき、また他の病院・クリニックの医療スタッフの皆様に受講していただいています。(いまのところ受講資格は、医師、歯科医師、研修医、看護師、准看護師、メディカルスタッフ(薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、等々)、救命救急士、救急隊員、医療事務、医学生、看護学生等ですが、今後はさらにドクターヘリ運航会社、ボランティアスタッフなどにも門戸を拡げていこうと考えています。)

3か月ごとに下記ホームページで受講生の募集を行っています。
*本年度の7,8,9月コースは院内新人看護師対象コースのため一般募集は行いません。(その代わり他期間の開催時に例年より多くの当院看護師以外のスタッフ、当院以外の希望者を多く採用させていただきます。)

本コースの詳細は
 →  http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/bls_aed.html


2.基幹災害医療センター 急性期災害医療(レベルⅠ)コース

群馬県基幹災害医療センター(前橋赤十字病院)では、多数傷病者発生事案あるいは局地災害急性期時に、医療従事者や消防関係者等の対応機関の職員が、適切な医療が実施できるための基礎知識・技能の習得を目的として、急性期災害医療(レベルⅠ)コースを開催しております。上記コースト同様に一定の知識・技能の獲得が確認できれば、当院院長、災害対策委員長より修了証が発行されます(特製ピンバッチ付き)。多数傷病者対応や局地災害における急性期災害医療に興味があり、その入門編的基礎を学びたい方の受講をお待ちしております。また、日本DMAT隊員研修、MIMMSコース、MCLSコースの受講前の基礎知識習得としても、本コースの受講をお薦めいたします。(受講対象者は上記コースと同様です。) 本コースも3か月ごとに下記ホームページで受講生の募集を行っています。(現在7,8,9月コースの募集を行っています。)

 本コースの詳細は → http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/ksic.html 


両コースともに募集者多数の場合は、地域性、応募回数などを考慮した選考を行いますので、あらかじめご理解ご了承のほどよろしくお願いします。

コメント

  1. 職員の皆様お疲れ様です。
    本番でできるかは自信無いですけれど、15年位前の学生の頃群馬赤十字で3日間コース受講しました。
    まだその頃は、AEDもへりもなかった時代でした。
    呼吸の吹き込み具合が、モニター上うまくできなかったのを思い出します。
    まだその時の、応急セットのポーチ車に積んでますw

    その後も、消防署×数回と教習所やってるので、人工呼吸と胸骨圧迫の回数・・・。
    (30:2とか、15:1とか、2人法とかでしたっけ?講習のたびに変わりましたよね)

    今は、安全確認&観察後の早期胸骨圧迫とAEDで良かったんですよね?
    演習だけならどうにかなるかな・・・。
    問題は、AEDが普及し始めているとはいえ、県のHPで案内されているのも知ってはいますが、とっさの時に入手できるかだけは心配です。

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    返信
    1. コメントいただきありがとうございます。応急セットのポーチも携帯していただけているとは、本当にうれし限りです。
      AEDに関しては、意外と休日・夜間に鍵がかかった建物の中にあるものが多く、そのような時間の確保もとても難しい課題です。それでも街中のあらゆるところでAEDを見かけるようになったのはうれしいですね。
      これからもよろしくお願いします。ちなみに今年また新しいガイドラインが発表されます・・・

      削除
    2. 町田先生ありがとうございます。
      また変わるんですか(笑)
      市民レベルでは、早期胸骨圧迫とAED使用だと思うので・・・。
      胸骨圧迫以上に、包帯法の方が問題です。というか忘れました。
      テキストはあるのですが。
      ポーチにガーゼ・三角巾・ビニール袋があるので、圧迫止血ができれば良いですよね?
      ←と、ごまかしてみる。
      先生方、医療従事者の方にお願いなのは、フェイスシールドが簡単に入手でき無いんです。
      売ってなくは無いのですが、大抵10個単位とか。
      必要の有無は置いといて、赤十字は応急救護の講習しいていますので、院内売店とかで入手できやすい環境も整えていただけるとちょっと嬉しいですね。

      削除
    3. 5年ごとにガイドラインが変わるので、ちょうど今年が発表の年です。そんなに大きなかわりはないと思いますし、いざというときは最も新しく学んだことをしていただければ結構ですよ。
      フェイスシールドの件は初めて知りました。しかしながら感染症のリスクが年々高まっている世の中ですので、ポケットマスクの方がより安全だと思います。ご検討ください。

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