今年のキーワードは『埼玉県との連携』です。

町田です。
2年前の春の高校野球で初出場初優勝で群馬県に歓喜をもたらした前橋育英高校が、準決勝でPK戦の激戦の末に勝利を収めて決勝に進出しました。決勝もぜひ頑張っていただきたいですね!
仕事の一休みに・・・のつもりが見入ってしまいました。
ところで国立競技場の改修工事に伴い準決勝、決勝は『埼玉県』で行われています。
そうです、今年は群馬県の救急医療にとってなにかと『埼玉県』とは連携が深まる年になります!
利根川と神流川を挟んで北に群馬、南に埼玉と、橋1本で隣り合っている関係にあります。


昨年末には「群馬県救急医療搬送システム」が『群馬県統合型医療情報システム』とグレードアップして、救急車の搬送状況、病院の受入れ状況などに関して群馬県と埼玉県の情報が同時に見られるようになりました。
もともと埼玉県北部の救急車を群馬県内の病院で相当数受け入れていたことは周知していましたが、その数が実際に見られるようになり県境と医療圏が必ずしも一致していないことをあらためて確信しました。それ以上に驚いたのは、やはり埼玉県は群馬県に比べて救命センターが2.3倍に対して人口は3.5倍いるので、一つの救命センターが受けている救急車の数が群馬県よりも平均的に高いことでした。
まだまだ当院の救急車受入れ数で“忙しい、忙しい”と言っている場合じゃないですね。
埼玉県の各病院の救急車受入れ状況もモニターできます。

そして群馬県ドクターヘリにとっても、北関東(茨城県・栃木県・群馬県)広域連携に続き、今年は埼玉県と広域連携を締結する予定です。すでに広域連携運用要領作りも大詰めを迎えており、1日も早い運用開始を待つばかりです。
先ほども書きましたが、県境と医療圏は必ずしも位置していません。気軽に隣県にも出動できるような体制になれば、県境関係なくその時最も早く患者さんのもとにたどり着けるドクターヘリを要請できるようになるでしょう。それが僕の目指しているところでもあります。
左:茨城県・栃木県・群馬県ドクターヘリ広域連携のマニュアル
右:群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携マニュアル(作成中)
ともに表紙はゆるきゃらが飾っています・・・


これからは以下のような動きは当たり前の時代になってほしいと感じています。

群馬県ドクターヘリと栃木県ドクターヘリがそれぞれの基地病院に患者搬送しました。
*栃木県:獨協医科大学病院
 
群馬県ドクターヘリと埼玉県ドクターヘリがそれぞれの基地病院に患者搬送しました。
*埼玉県:埼玉医科大学総合医療センター
 
群馬県ドクターヘリと長野県ドクターヘリがそれぞれの基地病院に患者搬送しました。
*長野県:佐久総合病院佐久医療センター





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