ドクターヘリの出動数が昨年度を超えましたが・・・

町田です。

先週のみどり市立あずま小学校での授業の様子を、翌日の「桐生タイムス」という新聞に取り上げていただきました。『「いのち」を考える』というタイトルに続き、『「空飛ぶドクター」初のわ鐵で来校』という、まさに地元愛にあふれたサブタイトルがついていました。とても素敵な記事が書かれており本当にうれしい限りです。(*わ鐵:わたらせ渓谷鐵道の略だと思います。)


2013年度も残すところ約5週間となりました。
ドクターヘリは運航5周年を迎えて、毎年要請数・出動数が右肩上がりに増えています。2012年度は要請数1002件に対して出動数770件でしたが、今年度は昨日の時点で要請数・出動数が2012年度を超えています。2013年度2月23日終了時点の要請数は1046件、出動数は772件となりました。
これだけの多くの出動を支えていただいている関係各機関の皆様に心より感謝いたします。
11日ぶりに屋上ヘリポートでスタンバイしているドクターヘリです。
実習中の医学部生とともに・・・

しかしまだまだ課題もあります。特に未出動数の増加が目立つようになってきました。
要請数が増えればその分もちろん重複要請が増える可能性が高くなります。様々な方法でセカンドスタッフを現場に送り込んだり、課題であった現場滞在時間も大きく短縮を図って対応していますが、まだまだ未出動になってしまうことが多くなってしまっています。
また消防本部ごとの格差も広がってきており、その原因の究明にも手がつけられていない状況です。そして年末から要請数が減少傾向にあるのも事実です。

ドクターヘリで対応した患者さんの重症外傷の生存率、心疾患、脳血管疾患の社会復帰率を考えれば、ドクターヘリは有効であることは間違いありません。アンダートリアージをゼロにするために、消防がためらうことなくドクターヘリを要請できる環境作り、そして1件でも多くの要請に出動できるように基地病院としてもっと頑張らなくてはいけませんね。

当院初期研修医の同乗実習での一コマ。
来年度も新たに仲間が増える予定です!
雪害対応で群馬ヘリポートに着陸した自衛隊ヘリです。
このような他機関と連携するミッションもますます増えることが予想されます!

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