ドクターヘリ&カーに動態監視システムを導入しました!

中村です。
 
群馬県ドクターヘリは,117日から,ウェザーニューズ社のFoster co-pilotを研究事業の一環として搭載を開始しました.


また,1119日には,各消防本部や県医務課にそれぞれアカウントとパスワードを配布し,ドクターヘリの動態を確認出来るようにしました.これにより,無線でしか把握出来なかったドクターヘリの動向がリアルタイムにパソコン画面で把握出来るようになりました.
ドクターヘリの位置【MAEDH】がリアルタイムでわかります。
これはとある日のドクターヘリの軌跡(青線)を表示したものです。

また,前橋赤十字病院 高度救命救急センターは,ドクターヘリの補完的事業として前橋市消防局の協力のもと,ドクターカーを運用しています.ドクターカーには,104日から同様なシステムを搭載しています.
ドクターカーのリアルタイムの位置【MAEBASHI】と軌跡(青線)を同時に表示することもできます。

 今後,ドクターカーとドクターヘリが同時に出動するようになれば,どちらが傷病者や患者にとって有効な手段であるかを判断することが可能となるのではないかと期待しています.


広域災害医療搬送訓練では,同システムを用いたDMAT参集(車両+ドクターヘリ)や搬送状況(陸路+空路)をリアルタイムに確認することが可能であり,安全面においても有効であると検証されています.個人的には,局地災害時でも救急車両やDMAT車両,ドクターヘリに搭載し,現場指揮本部で確認が出来るようになると救護所の運営計画等を事前に立てることが可能となりより適切な運用が出来るようになるのではないかと考えています.
今年度の内閣府広域医療搬送実動訓練でも試用されました。
千葉県南部ドクターヘリ(君津中央)【KIMDH】と群馬県ドクターヘリ(前橋日赤)【MAEDH】が名古屋に向かう途中で、
長野県西部ドクターヘリ(信州大学)【SHINDH】と災害調査ヘリ【SAIGAI2】はすでに現地で活動中の様子です。


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