マネージメント力!~ER、ICU、ドクターヘリともう一つの大切な業務~

町田です。

僕たちの所属している集中治療科・救急科は、ドクターヘリ(病院前医療)、救急外来(アドバンストリアージ)から、ICU(集中治療管理)、救急病棟(入院管理)までをシステマチックに構築し、救急医療の全体像を目に見える形で展開しています。救急外来、ICU、病棟当番の3つの勤務を全員が数週間単位でローテーションし、互いの立場を理解しながらチーム医療を行える勤務体制をとっています。

簡単に言うと、ドクターヘリの病院前の医療、病院のERからICUの救命・集中治療までを、すべてローテーションをしながら担当しています。一定期間同じ業務を行うことでその部門における質の維持や向上を図ることができ、またローテーションによりすべての業務を学ぶことができます。

そのような勤務体制の中で、実はもう一つ大切な業務があります。それは『病棟当番』といって、いわゆる当科に入院となる患者さんの主治医を担当する当番です。
現行の既存の科におさまらない患者を『自分が見るべき患者だ』との認識を持って入院管理する医師集団がいることにより、初めて本当の意味でのER管理は成立します。当科では、多発外傷、熱傷、中毒など、他の診療科と連携が必要である患者、特殊な治療法が必要である患者の入院管理を主治医として担当します。

☆詳細は ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/hospitalization/index.html

当科は様々な専門科、専門機関が関与する病態を抱えた患者さんが多く、特に当院は各専門科のプロフェッショナルが多くいらっしゃるので、各診療科や部門と協力して診療することで患者さん医より高度な医療を提供することができます。
いつどのタイミングでどの順番で手術や特殊治療を行うか、いつまで重症ベッドで患者さんを経過観察するか、退院後の患者さんのフォローをどうするかなど考えることがいっぱいです。また他科の患者さんお相談を受ける窓口にもなります。
いわゆるマネージメント力がとっても必要となります。

当科の中では『どの業務よりも大変』という声が大多数を占めていますが、逆にその業務の数週間は担当の患者さんのことを常に考える大切な時間でもあります。


今年はスタッフが増えたおかげで、2人で回していたこの業務を現在3人に増やしています。(ずっとそうするか一時的なるかは僕たちの働きぶりにかかっているようです・・・)
人数が増えた分、さらに積極的に様々な患者さんに積極的に接することで手術や外来などで日々忙殺されている各科の先生方の負担も減らせれば、またそれは病院とって地域の救急医療にとって良い影響を与えると感じています。

スタッフが増えていますがまだまだ行う業務がたくさんあふれています。現時点ですでに2名ほど来年度の当科での勤務を希望している方がいらっしゃるとのことでスタッフ一同とても喜んでいます。少しでも興味がある方はぜひ当院当科に見学にいらしてください。

☆詳細は ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/staff/recruit.html

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