ECMO研修 in スウェーデン vol.1
みなさん、こんにちは。鈴木です。
ECMO(Extracorporeal membrane oxygenation)とは患者さんの血液をポンプで一旦体外に引き出し人工肺で充分に酸素を与えて再び体内に戻すという体外式膜型人工肺です。
ECMOは肺炎などの重症呼吸不全や心筋炎などの循環不全により瀕死の状態にある患者さんに対して呼吸・循環をサポートする目的で使用されます。呼吸だけのサポートを目的とするVV-ECMOと、主に循環のサポートを目的とするVA-ECMOがあります。現在、日本ではPCPS(Percutaneous
Cardio Pulmonary Support)と呼ばれるVA-ECMOは普及していますが、特に成人の呼吸不全に対するVV-ECMOは普及しているとは言い難く、その治療成績もあまり良くありません。しかし、2009年のH1N1インフルエンザの大流行により発生した多くの成人重症呼吸不全患者さんがECMOにより救命されたという報告などから、今後ECMOの重要性が高まると考えられています。
今回の研修で世界トップレベルのECMO治療と当院でのECMO治療との「違い」を実体験することが出来ました。
2013年1月28日から2月8日までの12日間、日本呼吸療法医学会ECMOプロジェクトの仲介によりカロリンスカ大学のECMOセンターでECMOの研修をする機会を頂きました。
その研修の様子を報告します。本日はその第1回目です!
カロリンスカ大学のECMOセンターはパルマー先生をセンター長とする世界トップレベルのECMOセンターです。
カロリンスカ大学の正面玄関 |
左端がパルマ―先生 その隣が著者、真ん中が関口看護師 |
ECMO(Extracorporeal membrane oxygenation)とは患者さんの血液をポンプで一旦体外に引き出し人工肺で充分に酸素を与えて再び体内に戻すという体外式膜型人工肺です。
ECMOの模式図 |
このような状態の患者さんでもECMOを使えば救命出来る可能性はある! |
今回の研修で世界トップレベルのECMO治療と当院でのECMO治療との「違い」を実体験することが出来ました。
To be continued!
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