警察からのホットライン!~より早い初動のために~

町田です。

群馬県は南北に関越自動車道、西に上信越自動車道、東に北関東自動車道の3つの高速道路が、県を十字に走っています。
今年のゴールデンウィークにおこった高速バス事故をはじめ、時々重症患者が発生する事故が残念ながら発生してしまいます。

ところで事故が発生した時にどこが一番早く情報を受けるでしょうか?
もし当事者や目撃者が119番通報すれば、消防本部から救急車に出動司令がでます。また重症傷病者の発生が疑われると消防本部からドクターヘリ要請が来ることもあります。
でも必ずしも119番するとは限りません。110番通報や高速道路の情報管理センターに最初に情報が飛び込むことがあります。その場合は警察が第一報を受けることになります。

先の関越道でのバス事故の初動体制の反省から生まれた新しいシステムがあります。
『警察からのホットライン』です!
警察に入った事故の情報の中で『多数傷病者、重症者がいそう・・・』などのキーワードがあると、警察から当院救急ホットラインに直接情報が入ります。その情報をもとに消防本部に問いあわせをしたり、受入や現場出動の準備をします。

先日も多数傷病者の事故の警察からのホットラインがありました。
すぐに受入、出動の準備をしながら、管轄する消防本部に問い合わせたところ、ちょうど消防本部も事故情報を入電中でした。消防の入電の時点ですでに現場に医師を2名派遣する準備が整っており、その後の消防の判断でドクターヘリ対応となりました。
ドクターヘリの医師1名、看護師1名体制にさらに医師2名を乗せて現場に飛び立ちました!


『警察からのホットライン』はあくまで情報提供のみです。今のところ月数回は必ずホットラインがあります。迷うことなく情報を提供していただけることに心より感謝しています。ドクターヘリ要請と同じくオーバートリアージはOKです。その第1報で初動体制がぐっと早くなり、消防からのDMATまたはドクターヘリ要請にすぐに反応できるようになってきています。
警察・消防・医療が力を合わせることが一人でも多くの命を救うためには不可欠です。これからはさらにこの関係を熟成させていく段階に入ったようです。

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