熊本赤十字病院を訪ねました!


町田です。

今週末は第15回日本臨床救急医学会学術集会が熊本市で開催され、その演題発表のため熊本市に出かけました。ものすごい豪雨で市内のいたるところで道路の冠水がある悪天候でしたが、日本の赤十字病院のなかで災害救護が最大規模を誇り、またこども医療センター併設の救命救急センターが新しくなった熊本赤十字病院の見学をさせていただきました。
雨に濡れない救急車搬入口。
こども医療センターが併設! 

新しくなった救命救急センターはとても広い作りで、処置室も大きく活動しやすい作りになっています。また患者さんの状態に合わせた導線になっていて、とても機能的な設計がされていました。当院の新病院建設にあたって参考になるアイデアが満載されていました。
広々とした初療室。
ナースステーションからモニターも良く見えます。

Walk-in患者さん用のトリアージエリアがあります。
帰りは「くまもん」のお見送りがあります!

熊本県は今年1月16日より熊本赤十字病院を基地病院としてドクターヘリの運航が始まりました。もともと熊本県では防災ヘリを用いた救急活動が盛んであり、昨年度も年間400件近くの出動があったとのことです。そしてドクターヘリが導入されてからは、現場出動はドクターヘリ、施設間搬送は防災ヘリ(ドクターヘリ的運用)と役割を分担する『「熊本式」ヘリ救急搬送体制』で運用が行われています。もちろんお互いを補完する活動も行っているそうです。
重症患者の施設間搬送もドクターヘリの重要な役割であり、この「熊本式」は重複要請に対する未出動が増えていることへの一つの解決策になりそうです。

また熊本は日赤発祥の地でもあり、そして熊本赤十字病院は日本だけではなく国際救護活動に積極的に派遣を行っていて、災害救護に関して日本をリードしている病院の一端も垣間見ることができました。
給油設備、格納庫が完備され、スタッフ待機室がすぐ隣りにあります。
格納庫内の救急車は現場での救急車内活動シミュレーション用です!

案内していただいた奥本先生のかっこいいバックショットです!
当院にOJTで来られた桑原先生もセカンドクルーとしてフライトスーツで待機していました。
ヘリポートの下の駐車場には災害派遣用の車両がド~ンと控えていました! 

残念ながらヘリは運休でしたが、この日のフライトドクターである奥本先生にたっぷり3時間、病院の隅々まで案内していただきました。いろいろ刺激をいただき、当院のさらなる発展のために明日からまた頑張ろうと思います。本当にありがとうございました。

夜は、熊本赤十字病院、石巻赤十字病院、徳島赤十字病院、
前橋赤十字病院のメンバーが集い、夜遅くまで交流を深めました。

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