ICUでの戦い!

町田です。

今月は天候が不順です。県北西部が山間部に囲まれている群馬県も、冬の北風並みの強風や夏の夕立並みの雷雨が発生し、ドクターヘリの運休が増えています。今月はこの1年で最も出動が少なくなっています・・・


今週月曜日にICUの当直当番でしたが、入院中の患者さんが一覧表になっているホワイトボードをふと見ると、12名の患者さんの入院科が7科にわたっていました

当院のICUの特徴は『Closed General ICU』です。
ICUでは日中に5~6名、当直帯も必ず1名のICU専従医が常勤しています。ICUに入室する患者さんは各科が主治医となっていますが、ICU入室中は専従医により全身管理が行われています。
もちろん治療方針を統一するために、毎夕に主治医とICU専従医によるカンファレンスが行われています。
また、ICUに入室する患者さんは、ドクターヘリや救急車で救急外来に運ばれた重症患者さんから大手術後の患者さん、また一般病棟で具合が悪くなった患者さんなど、様々な重症で合併症をもった患者さんが入室しています。

人間には自分で回復する力を持っています。しかしICUに入室している患者さんは、積極的に医療の力をつぎ込まなくてはいけません(例えば、呼吸状態が悪い方への人工呼吸管理、ショック患者への積極的な輸液療法、強心剤の使用など)。逆に積極的な介入が不要になった時は、ICUから一般病棟に移ることができます。


科が違っても基本的な管理の方針は変わらないことが多いのですが、同じ手術後の患者さんで、尿量が減った時にある科では輸液を増やし、逆にある科では利尿剤を使用したり、科によってICUにおける管理が全く異なることもあります。
重症患者さんは自分の病気やけがと必死で戦っていますが、ICU専従医も各科の様々な特徴を把握しながら、患者さんが早く一般病棟に移れるように24時間戦っています。

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