第18回日本航空医学会に参加しました。

町田です。

1112日長崎ブリックホールで開催された『第18回日本航空医療学会総会』に当センターからも多数のスタッフが参加させて頂きました。
会場に長崎ブリックホールです。
会場に向かう路面電車にでも多くの方にお会いしました。
今回の学会の会長は長崎医療センター救命救急センター長の高山先生、テーマは『航空医療に関する安全を考える』でした。
午前中に『航空医療における安全を考える』というテーマでシンポジウムが行われました。また今回は東日本大震災におけるドクターヘリの活動について、夕方には『東日本大震災におけるドクターヘリの活動と課題』というテーマで特別シンポジウムも行われ、中村医師がシンポジストとして参加しました。
まず入って目に飛び込んだのは謎のゆるキャラ・・・よく見ると『ヘリドック太』という名札がありました。長崎医療センター作成のドクターヘリマスコットとのことです。一般市民の方がドクターヘリにより親しみを持っていただける一つのツールとなりそうですね!


当センターからの発表は以下の通りでした。
<医師>

・中野実センター長:一般演題 疾病Ⅰ
座長
・高橋栄治:一般演題 連携・メディカルコントロール
口演 「群馬県・栃木県・茨城県ドクターヘリによる広域連携」
・中村光伸:特別シンポジウム『東日本大震災におけるドクターヘリの活動と課題』
シンポジスト 「花巻空港でのドクターヘリ運航を統括した立場として-出来た事、出来なかった事-」
・町田浩志:一般演題 災害Ⅴ
口演 「石巻市立病院のDMAT活動における効率的な患者搬出の工夫と安全」
・仲村佳彦:疾病Ⅴ
口演 「ドクターヘリの重症熱傷患者に対する有用性」
<看護師>
・城田智之:一般演題 アンケート調査・事例報告
口演 「病院支援事案におけるフライトナースの活動を振り返って」
・滝沢悟:一般演題 災害Ⅳ
口演 「岩手県ヘリ運航調整本部における看護師の役割」

<朝日航洋(群馬県ドクターヘリ関連)>
・鶴本機長:一般演題 災害Ⅰ
口演 「東日本大震災でのDMATにおけるドクターヘリ活動検証」
・小野寺CS:一般演題 災害Ⅰ
口演 「SCUにおけるCSの役割」
・山田CS:一般演題 災害Ⅰ
口演 「DMAT活動時におけるドクターヘリ基地病院所属CSの役割と課題」
*松江機長、立石CSはシンポジウム「航空医療の安全を考える 」のシンポジスト、大川整備士は一般演題で山口県ドクターヘリ関連の発表がありました。

私たちの発表に多くのご質問、ご意見、さらにご提案などいただきありがとうございました。また震災時のドクターヘリの活動においても解決しなければならない課題も多くあることがわかり、自分たちも宿題として持ち帰って検討したいと思います。群馬県ドクターヘリがさらに発展できるよう頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。

毎年学会会場では多くの皆さんに声をかけたりかけていただいたりしていますが、今年は東日本大震災で実際にともに活動したり同じ目的のために各病院、運航会社、また関連する皆様が動いたこともあり、つながりの強さをいつも以上に感じた学会となりました。北海道から沖縄まで多くの皆さんとの交流もありました。
最後に今回の学会を主催していただいた長崎医療センター、多くのスタッフの皆様の温かなおもてなしの心に感謝いたします。
ランチョンセミナーの一つ、弘前大学浅利教授による講演
「緊急被ばく医療について~福島第一原発を踏まえた~」
今回の学会では原発関連事案のドクターヘリ対応も大きな話題の一つでした。



学会後の夜の様子です・・・いろいろお邪魔してすいませんでした。
左上:前橋日赤のお疲れ様会。池谷副院長とともに文豪が愛した皿うどんをいただきました。
右上:旭川・釧路チームとこの日も合流。道産子同士で沖縄と群馬のドクターヘリTシャツ交換!
左下:被災地での活動の時に応援に来ていただいた旭川フライトスタッフとともに。
右下:福島、佐賀、和歌山、中日本チームに三重の先生と共に合流し、締めは田勢先生、岩崎先生とともに3時まで・・・
他に大阪、高知、兵庫など多くの皆さんに声をかけていただきありがとうございました。


学会期間中ももちろん当センターはいつも通りドクターヘリ、ER、ICUでの診療が行われていました。今回多くのスタッフが学会に出席し残ったスタッフには負担をかけてしまいましたが、群馬の救急医療をいつも通り守っていただきありがとうございました。




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