フライトドクターの同乗実習!
町田です。
関東平野の北限にある群馬県は、今回の台風にともなう湿った南風が、群馬の北部にそびえる山々にぶつかって雨雲が沸き立ち、この1週間はずっと雨でした。昨朝になりようやく群馬に青空が帰ってきました!
ドクターヘリのフライトドクターは、いきなり一人でデビューするのは大変です。もちろんERと現場では環境は全く違いますが行う診療行為に関してはそこまでの大差はありません。むしろERで行えることをきちんと現場で行う腕と資器材は必然です。ただ医療行為以外の面では、無線交信や搬送先の選定など運用面でいろいろ学ばなくてはいけません。特にいかに早く患者さんと接触しより有効な診療を提供するために、消防、運航クルー、医療クルーの連携が本当に大切です。群馬県ドクターヘリでも運航開始前にフライトドクターが全国6基地病院で同乗実習をさせていただき、各県のいいところを参考にしながら群馬県にあった運用方法を作りあげました。
そんな群馬県ドクターヘリですが、今週フライトドクターの同乗実習として熊本赤十字病院救急副部長の桑原謙先生が来られました。熊本県では今年12月頃より、熊本赤十字病院を基地病院としてドクターヘリ運航開始してまだ2年半しかたっておらず、まだまだ発展途上でありながら研修先として選定していただけるようになったことを素直に喜びたいとともに、本当に充実した実習になっていただけるよう僕たちも頑張ろうと思います。ちなみに今日までの3日間で8件要請7件出動があり、second doctorで対応した1件を除き6件に同乗して出動していただいております。しかも、現場出動以外に出動後キャンセル、施設間搬送も1件ずつあり、しかも搬送先も5病院と様々なバリエーションにあふれていて、熊本県ドクターヘリにとって少しでもお役にたてるよう全力でより良い活動を心掛けていきます。
昨晩は桑原先生を囲んでの歓迎会を行いました。中野センター長をはじめ当科スタッフと朝日航洋の運航クルーで、群馬名物のおいしいホルモン屋さんでの焼肉でした。
熊本赤十字病院の救命センターとしての活躍はもちろんのこと、国際派遣も含めて災害医療で日本で一番といっていい実力と装備を兼ね備えています。いろいろお話を聞かせていただき、前橋赤十字病院もっともっと頑張らなくてはいけないと強く感じました。
関東平野の北限にある群馬県は、今回の台風にともなう湿った南風が、群馬の北部にそびえる山々にぶつかって雨雲が沸き立ち、この1週間はずっと雨でした。昨朝になりようやく群馬に青空が帰ってきました!
ドクターヘリのフライトドクターは、いきなり一人でデビューするのは大変です。もちろんERと現場では環境は全く違いますが行う診療行為に関してはそこまでの大差はありません。むしろERで行えることをきちんと現場で行う腕と資器材は必然です。ただ医療行為以外の面では、無線交信や搬送先の選定など運用面でいろいろ学ばなくてはいけません。特にいかに早く患者さんと接触しより有効な診療を提供するために、消防、運航クルー、医療クルーの連携が本当に大切です。群馬県ドクターヘリでも運航開始前にフライトドクターが全国6基地病院で同乗実習をさせていただき、各県のいいところを参考にしながら群馬県にあった運用方法を作りあげました。
熊本赤十字病院 救急副部長の桑原謙先生です。 ようこそ、群馬へ!(群馬ヘリポートにて) |
久しぶりの青空!太陽の光が本当にまぶしかったです!! 朝一番、給油のため群馬ヘリポートに向かいました。 |
前日までの豪雨で、利根川はまだ濁流です・・・ 給油が終了し病院まで帰還中に要請が入り、そのまま現場へ向かいました。 |
2件目は消防覚知段階での要請!すぐに格納庫内の待機室からヘリに飛び乗り出動。 ランデブーポイントの小学校上空で“キャンセル”の連絡がありました。 早期要請にもかかわらず、すでにランデブーポイントでは水撒きが始まっており、 いつも動きの速い消防本部は、いつも活動が素早いことをあらためて実感! |
3件目は山深い谷あいの診療所からの施設間搬送でした。 出動前の調整を必要としますが、そこに時間をかけすぎないように 最低限必要な情報をゲットしてできるだけ素早く出動です。 重症だからこそ転院が必要・・・つまり施設間搬送は絶対に気を抜いてはいけません! |
谷あいのランデブーポイントに着陸です。 周囲に危険物がないかフライトドクターも確認します。 医療クルーもフライト中は安全な飛行に協力する運航スタッフの1人です。 |
夕日を浴びながらの帰還です!久しぶりに浅間山が見えました!! 実はこの日は強風のため、1件目の出動後ずっと群馬ヘリポート待機でした。 帰還先ももちろん群馬ヘリポート。デブリーフィング終了後、タクシーで病院に戻りました。 |
昨晩は桑原先生を囲んでの歓迎会を行いました。中野センター長をはじめ当科スタッフと朝日航洋の運航クルーで、群馬名物のおいしいホルモン屋さんでの焼肉でした。
熊本赤十字病院の救命センターとしての活躍はもちろんのこと、国際派遣も含めて災害医療で日本で一番といっていい実力と装備を兼ね備えています。いろいろお話を聞かせていただき、前橋赤十字病院もっともっと頑張らなくてはいけないと強く感じました。
町田先生、はじめまして。ぼくは、栃木県の小学5年生です。自由研究見てくれて、ありがとうございました。最初は、このブログに研究の協力してくださいってコメント出したら上手におくれなくて、おねがいできませんでした。ぼく、救命医の先生が大好きです、だって命のためにがんばってくれてるからです。お母さんは、救命医の先生は、人間の命の最後のとびらの前でがんばってくれてるんだよっておしえてくれました。ぼくの弟は、ドクターヘリで、助けてもらいました。クリスマスには、大好きなじいじが、手術して死んでしまいました。にいにのせんぱいも、事故で死んでしまいました。たくさん、いっぱい考えて、命を助けるためにがんばってくれている救命医の先生と、ドクターヘリを調べて、友達やみんなに知ってもらって、先生たちにもありがとうのこころを言いたかったです。日本中のドクターヘリの先生にがんばってほしいです。ぼく、6年生の自由研究もドクターヘリを調べます。もっと自分の気持ちを上手に書けるようになりたいです。だから、町田先生にも教えてもらいたいです。これから、よろしくおねがいせます。
返信削除けいけいさん、こちらこそはじめまして。前橋赤十字病院で救命医をしている町田です。けいけいさんの自由研究は、兵庫県でドクターヘリの基地病院のブログを見て知りました。
返信削除http://teccmc.blogspot.com/
コメントが送りにくくって、いっぱい協力してあげたかったけどお手伝いできなくてごめんなさい。でも本当に素晴らしい自由研究ですね。ぼくは本当に感動したし、うれしかったです。僕よりも文章も上手ですよ!
僕たちはいつも“救命”のために全力を尽くしています。それが僕たち救命医の使命なので当たり前のことをしているだけですが、時には助けられなかった“命”もあり落ち込むこともあります。でもけいけいさんのように応援してくれる力があると、また頑張ろうと思います。けいけいさんの“ありがとう”という気持ちは、群馬県のスタッフのいっぱい伝わりました。これからもがんばりますので応援よろしくお願いします。
いつでも病院に連絡してください。またいつか見学にいらしてください!大歓迎しますよ!!