2017年8月23日水曜日

「平成29年度第2回ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

町田です。
昨日当院において「群馬県ドクターヘリ症例検討会」が開催されました。


事案検討では今回も5事案を取り上げさせていただきました。
 
ときどき遭遇する内因性疾患に外傷を伴った(病気が原因で事故を起こしてけがをした)傷病者の初期評価、連絡内容、搬送先選定のポイントについて確認しました。

また今までは多数傷病者対応、複数医療チーム参集に関する事案は取り扱ったことがあったのですが、複数の消防本部と複数の医療チームが対応した初めての事案を経験したので、その際のCommand & Control,Communicationについて医療側、消防側で作戦イメージの共有を行いました。
さらに今の時代を反映してテロなどの対策に関連した知識の共有(CBRNE対応事案)や現場の安全にかかわる内容を取り上げました。

毎回100名を超す関係者のご参加に心より感謝いたします。消防の皆様のご意見から医療チームが学ぶことが多く、今回も活発なディスカッションにご協力いただきありがとうございました。また今回も隣県ドクターヘリフライトドクター、県内救命救急センター長の先生にもご参加いただき、検討事案ごとに貴重なご意見を頂くことができました。



最後に今年度のドクターヘリの実績の一部を紹介します。

2017年8月21日月曜日

講演デビュー!~養護教諭と市民向けに講演しました。~

こんにちは、育休中でお休みをいただいている内海江里加です。
昨年11月に出産し、早いもので息子は9か月になりました。以前にもまして「ママ~・ママ~と後追いが激しくなり、かわいい盛りです。10月から仕事に復帰する予定なので、どうぞよろしくお願いいたします。






さて本題に入りますが、87日に養護教諭対象に「養護教員5年目経験者研修・中堅養護教員資質向上研修・専門性を高める養護教員研修講座」において『救急処置及び疾患の管理』という授業をしてきました。
与えられた時間は…な、なんと90分×2コマ!!こんなに長い時間人前で話す、ましてや授業をするなんてことを経験したことがなかったので、本番までドキドキと不安でいっぱいでした。なので準備は余念なく!完成してみると、思った以上に大作になっていました。
ちなみに息子は実家の母にベビーシッターをお願いし、会場内にある保健室で見ていてもらいました( ◠‿◠ )
今回の研修は県内の養護教諭の先生が集まって行うもので、普段の学校生活の中で遭遇しやすい病気やけがについての講義に加え、先生方が対応に困ったことや疑問を持っていることにお答えする形で講義をしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<1時間目>
①緊急性のある状態についての判断ポイント
BLS/AEDのおさらい
③様々なケガについて
④おまけ~ドクターヘリについて
2時間目>
①けいれん性疾患
②熱中症
③アレルギー、アナフィラキシー
④過換気症候群
⑤先生方からの質問
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
このような流れで講義をしました。
あらゆるけがへの対応は、先生方も頭を悩ませることが多いようで、処置の方法をお話しした時は、ふむふむ、と頷いてくれた方が多かったと感じました。
今回講義をして私が感じたことは、てんかんの生徒さんはこんなに多いんだ、ということです。学校内にてんかんの生徒さんがいるか尋ねると、ほぼ全員の先生が挙手されていました。多くの生徒さんは治療が順調で発作を起こすことはないようですが、プールの授業は注意が必要であることを、実例を通して説明しました。
1時間目のおまけとしてドクターヘリのお仕事も紹介しました。現在コードブルーの放送が再開したことでドクターヘリの人気が再燃していることもあり、皆さん興味を持って聞きいってくれました。
916(土)に開催される空の日フェスタの宣伝もばっちり!笑
また、811日にも市民向けの講演をする機会をいただきました。
「国際ヨガ協会北群馬支部 赤城学園ヨガアサナ実践会」の中で、『今知りたい熱中症』というテーマで話をさせていただきました。
聴衆の中には過去に熱中症になった方は1名しかいませんでしたが、暑い夏にはやはり注意が必要です。
熱中症の予防は何といっても予防!私のお薦めはCMでも有名な経口補水液です!ちょっとしょっぱい感じが癖になりますよ。皆さんも飲んでみてください。


また機会があれば皆さんの前でお話させていただきたいと思うので、どしどしご要望ください。たくさん経験を積んで、先輩方のようにうまく話ができるようになりたいと思いました!!

2017年8月19日土曜日

「全国赤十字救護班研修」に参加しました。

佐々木です。

85日から7日まで開催された、平成29年度第2回全国赤十字救護班研修会に参加してきました。
場所は石巻赤十字病院です。東日本大震災の前に現在の病院に新築移転し、津波の難を逃れ、救護支援の中心地となったそうです。病院に災害研修センターが併設され、とてもきれいな病院でした。
北海道から愛知までの赤十字病院の医師、看護師・助産師、主事の方々、約60名が参加しました。


日赤は職員67000人を有し、日本DMAT隊員と比較して圧倒的なマンパワーがあります。
急性期から慢性期にかけて、医療救護をはじめ、避難所支援、こころのケア、医療資源・救援物資・義援金の配分など、様々なニーズに対応し、息の長い活動が行えます。
しかし超急性期から活動する初動救護班はDMATとの協働が必要であり、急性期の対応の知識と技術も学び、そして災害救護全体を通じて日赤として何ができるのかを考える3日間の研修内容になっています。


私は7月に群馬local DMAT訓練に参加して学んだことの復習(トリアージ法や無線の使用、EMISの入力)に加えて、今回は日赤救護班として活動するために、必要な準備、活動内容について学習しました。
当院からは医師1人、看護師長2人、看護師1人が受講しました。
今回、私達のグループには、実際に20164月の熊本地震で熊本赤十字病院へ派遣され、救護活動を行った支部の職員の方が参加されており、その時のに日赤としてどんな準備をして活動されたかなど、具体的な話も聞くことができ、有意義なディスカッションを行うことができました。

こころのケアのセッションでは、被災者に対し、どのような態度で、言葉を掛けたらよいか、具体的に教えて頂きました。


今後、いつ災害が起き、どのフェーズで自分が出動するのかわかりませんが、今回学んだことを生かし、日赤の使命を果たせるよう努力したいと思います。
講師として中村センター長、町田先生、藤塚先生、
高寺看護師長、矢島薬剤師が参加していました。

2017年8月17日木曜日

“うまい飯”と“適度の運動”!~「TNT-C勉強会」を開催しています。~

1か月ぶりの小橋です。
今回は、私が院内で講師を務めさせていただいている、TNT-C勉強会について、お伝えしようと思います。


このブログを読んでいる方々は、「TNT」と聞くと爆薬であるトリニトロトルエン(trinitrotoluene)を思い浮かべる方が99.9%だと思いますが違います。
-------------------------------------------------------
TNT(Total nutrition therapy)は、臨床栄養法を普及させるための独創的な教育プログラムとして開発されました。 Global standardとして、世界各国の医師を対象としたプログラムであり、国内でも日本静脈経腸栄養学会の主催で展開されています。 TNTは、19966月にシカゴにおいてTNTの全世界への展開が開始され、日本もこのプロジェクトに参加しました。 TNTは、日本静脈経腸栄養学会認定資格である「NST稼働施設」における教育施設の認定を受けるための必須項目の一つとなっています。
TNTの目的は、臨床栄養学の知識・技能を卒後教育として実施し、高水準の栄養サポートを患者個々の病態に則して行うことにより、わが国における医療の質の向上に寄与することです。
また、メディカルスタッフと共に、実際の栄養管理を行う際に、中心的役割を果たす事ができる臨床栄養の基礎を習得した医師を養成することが目的となっています。
 (日本静脈経腸栄養学会ホームページより)
--------------------------------------------------------

前置きが長くなりましたが、TNT-Cは、Total Nutrition Therapy-Clinical case supportTNT修了医師によるコメディカル向け臨床栄養教育プログラム)のことで、簡単に言えば、メディカルスタッフ向けの栄養療法の勉強会です。



当院は、NST(Nutrition support team)の活動がとても盛んです。
入院患者さんの栄養状態を評価し、多職種で最適な栄養管理を提供できるよう努めていますが、そのほかにもNST会議やランチカンファレンスなどを定期的に行っています。

NST活動の一環として、当院では年に4回、若手向けの栄養療法の勉強会としてTNT-Cが開催されていますが、30人近くのメディカルスタッフの方々に参加いただき、「脳血管疾患のある患者さんの栄養療法」「褥瘡患者の栄養療法」「慢性呼吸器疾患を持つ方の栄養療法」など、様々なテーマについて、それぞれの病態から、それにあわせた栄養療法の注意点などについて話をさせてもらっています。


人間は食べたもので作られています。
私が関わっている集中治療領域ではもともと栄養状態の悪い患者さんや、治療の過程でどんどん栄養状態が悪化していく患者さんが多いため、そのような方々に対してどのようにアプローチするかを検討していく必要があります。

病院というと、とかく「治療」が表に出てきますが、それと同じくらい重要なのが「うまい飯と適度な運動」ではないでしょうか。
疾患が治癒しても栄養状態が悪く、筋肉が衰えた状態で退院するよりも、疾患の治療と同時に、適切な運動(リハビリ)、適切な食事療法を行うことで、退院後の生活が少しでも良い状態になるようにしたいものです。

2017年8月16日水曜日

『日本集中治療医学会 第1回関東甲信越支部学術集会』に参加しました。~当院の離床プロトコールとその成果~

こんにちは、劉です。
今回は日本集中治療医学会の第1回関東甲信越支部学術集会に指定演者としてお呼ばれしました。


発表内容は「当院の離床プロトコールとその成果」についてです。

当院におけるICUの離床はプロトコールを開始してからずいぶん変わりました。離床への認識も少しずつですが根付いてきているように感じます。
しかし、それもまだすべての患者に離床を提供できるには到底およんでいません。社会復帰するために一番時間がかかるのはリハビリテーションです。それを“ICUから、早期から開始することできっと患者の未来は変わる・・・”そう思いながら、まだまだ、まだまだと少しずつ離床の文化を作っている最中です。


最近リハ医もいいなと思い、リハビリテーション専門医なるものも考えてみたのですが、どうやら新専門医制度では救急専門医と同じ一段目らしくあえなく撃沈しました。
 
それでも集中治療科医・救急科医・リハビリテーション科医の連携は今後益々重要性をます可能性があります。今度はリハビリテーション学会にも顔を出して離床に対する取り組みなどをディスカッションしたいと思っている今日この頃です。

2017年8月15日火曜日

先人や家族への感謝の気持ちを忘れずに。~「終戦の日」に想う・・・~

お盆の時期のあっという間にすぎていきました。
休みになる医院・クリニックが多いことから救命センターはいつもより混み合います。時には帰省したときにけがや病気になって当院に来院される方がいらっしゃいますが、久々に会った家族が心配そうに集まる様子を見てあらためて家族の温かさを感じながら仕事をしていました。
そういえば勤務医生活を続けていて一度もお盆に先祖の墓参りをしたことがありません。もうしわけない気持ちがある分、今与えられた仕事を一生懸命行うことで許してもらおうと思っています。


8月15日は終戦の日です。
今なお戦争で多くの命が奪われているのが世界の現状です。知らない相手の命を奪うほどむごいことはなく、そして家族を残して犠牲になるほど悲しいことはありません。

どんなに頑張っても救命センターでも救えない命があります。
その時に残された家族のことを考えるとほんとにたまらない気持ちになります。
この仕事をしている限り、この時代を生きている限り、いつも先人や家族への感謝の気持ちを忘れずに過ごしていこうと思います。

2017年8月13日日曜日

救急看護認定看護師を目指す皆様のために!~日本赤十字社九州国際看護大学での講義~

みなさま、先月ぶりでございます。小倉です。
もう8月ですね。全国的に梅雨明けし、猛暑の日々が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?


え?夏バテ??

それはいけませんねー。そんな時は、がっつり辛めのカツカレーを食べましょう!
うちも先日、近くのお気に入りのカレー屋さんをデリバリーして家族で食べました。

え?何?そんなの食べられるんだったら夏バテではない!?
…正解!!


ということで、
猛暑に負けず、今月は日本赤十字社九州国際看護大学で講義をしてきました。小倉はこの看護大学の救急看護認定看護師教育課程の非常勤講師を拝命仕っており、今年で3年目を迎えました。


担当は「外傷」。外傷蘇生とはなんぞや?ということを中心に、外傷診療において救急認定看護師として習得すべき知識と技量について、講義をします。

今年も約30人の生徒さんを目の前に講義をするわけですが、みなさんヤル気ありあり。開胸大動脈遮断の適応やそのタイミング、大動脈遮断バルーンの適応、大量輸血療法のあれこれ…と、質問が来るわ来るわ。
こんなにも外傷診療に熱くなってくれる同志がいるとは!小倉も励まされながら講義をしています。


救急医療は、外傷診療に限らず、チームで結果を出してゆくのが常です。
心肺蘇生(ACLS)しかり、外傷初期診療(JATECJETEC)しかり。重症外傷は決して医師一人で救えるものではありませんし、どんなに優秀な医師が現場に入っても、チームが機能しなければ、患者さんは救えません。
認定看護師さんは、医師と看護師の間に入り、双方の立場から現場を動かす、チームプレーの要とも言える存在です。そんな彼らを指導させていただけるこの環境への感謝と、その責任を胸に、精一杯の講義をしてきました。

生徒さんが認定看護師となって現場に戻り、いつか自分の講義がその地で役に立ってくれることを願い、前橋へと帰ります。

2017年8月12日土曜日

「空の安全」と「命の重さ」を考える日・・・~日航機墜落事故から32年~

町田です。
群馬で災害・救急医療そして航空医療に携わっている者にとって、8月12日は「空の安全」と「命の重さ」についていろいろな思いをはせる日です。

日航機が群馬県の御巣鷹山の尾根に墜落して32年目を迎えました。
事故当時の僕は北海道に住んでいる小学生でしたが、群馬県にいとこがいたこともありなんとなく気になってテレビのニュースを見続けていた記憶があります。そしてどのようなめぐりあわせかわかりませんが、いま群馬県で救急災害医療、航空医療に携わる身になりました。
当院にはその当時に現場まで自衛隊機にのって派遣された医師、遺体安置所で活動された看護師の大先輩方がいらっしゃり、その時の様子をいろいろな機会でお聞かせいただくことがあり、あらためて「空の安全」と「命の重さ」について考えさせられます。

いま物資的には豊かな時代になったかもしれませんが、人の心は決して落ち着いているわけでもなく、大切な命が無残に失われているニュースを連日耳にします。
この時期は原爆投下や終戦などの日とも重なり、皆さんがいろいろな形で命について真剣に考えるよい機会になっていただければと思います。


我々救命スタッフはただただ「皆様の命と安全を守る」ことのお役にたてれるように、これからもひたすら命と向かい合っていきます。

2017年8月10日木曜日

「第9回成田国際空港エマルゴ訓練」に参加しました。

藤塚です。
7/13に成田国際空港で行われたエマルゴ訓練に、救急看護師の城田さんと一緒に参加してきました。今回9回目の開催ということであり、スムーズに流れた中で色々考えさせられる訓練を経験することができました。


今回、県外からの支援という立場で、ドクターヘリで応援にきた形となりました。
各地域ごとで決められたローカルルールもあり、県外へ応援した場合また逆に応援される立場になった場合、それを把握し、役割や流れを理解し行動する必要があるなと改めて勉強になりました。
また群馬県においては、平時救急から栃木ドクターヘリ、埼玉ドクターヘリ、佐久ドクターヘリを初め、群馬県防災ヘリや高崎ドクターなど、多数の病院前診療で関わる組織との連携があります。この連携は、局地災害時にとても有効と感じていますが、さらに大きな被害でこの連携を超えて応援が必要になった場合にどうマネージメントするか等々、非常に多くのことを考えさせられる訓練となりました。


途中「トリアージの電子化」を目指した取り組みもなされており、様々なツールを使った情報集約なども期待されます。

今回色々準備等お疲れ様でした。今後も県内訓練だけでなく、他県の訓練などにも参加することで、色々な対応ができるように、していきたいです。

  

2017年8月9日水曜日

群馬ヘリポートに防災ヘリが集結しました!~群馬・栃木・埼玉・茨城・福島そろいぶみ~

町田です。
今日は本当に暑かったです。ヘリ待機していた前橋も36度まで上がりましたが、しょっちゅう暑さで名前が上がる館林は38.8度まで上がったそうです!ちなみにその時間にその場所にドクターヘリが・・・

ところで今日は高崎ヘリポートで防災ヘリの合同訓練が行われたようです。
その訓練にために群馬県防災ヘリの拠点である群馬ヘリポートに、栃木県、埼玉県、茨城県、福島県の防災ヘリがそろいました。
群馬県ドクターヘリを皮切りに5機の防災ヘリが訓練に向かいました。


手前から、茨城県、福島県、栃木県、埼玉県の防災ヘリです。
出動から戻ってきたドクターヘリから・・・

いつもは青の県警、緑の消防、白のドクターヘリがそろっている群馬ヘリポートですが、いつも以上に色とりどりのへリポートでした。
猛暑の中で訓練を行った各県防災航空隊および訓練支援の群馬県消防関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。
 
 
 
~追記(2017/8/11)~
 
この記事で取り上げた防災ヘリの訓練は「平成29年度群馬県緊急消防援助隊(航空部隊)受援訓練」とのことです。
群馬県が隣接する各県と締結している広域応援協定の航空消防防災相互応援協定に基づき、協定を結んでいる5県(福島県、茨城県、栃木県、埼玉県&群馬県)の防災ヘリが参集しました。
 
せっかくなので群馬まできていただいた各県防災ヘリのアップ写真を・・・ 
埼玉県防災ヘリ「あらかわ」
栃木県防災ヘリ「おおるり」
(*まもなく新機種にかわるそうです。)
福島県防災ヘリ「ふくしま」
茨城県防災ヘリ「つくば」
群馬県防災航空隊と群馬県防災ヘリ「はるな」





LinkWithin

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...