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『第23回日本航空医療学会総会』に参加しました。

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町田です。 10月28,29日に埼玉県川越市にあるウェスタ川越で開催された『第23回日本航空医療学会総会』(会長:杉山聡先生 埼玉医科大学総合医療センター)に参加しました。 残念なことに当院からの演題発表は僕の1題のみでしたが、全国の皆様の発表やディスカッションから多くのことを得ることができた充実した2日間となりました。 <当院からの参加> ・座長:中村センター長、町田、小池看護師、城田看護師 ・発表:町田  シンポジウム:熊本地震における災害医療と航空医療の連携  『平成28年熊本地震におけるドクターヘリ活動の実績と今後の課題』  特に「災害時のドクターヘリの運用」に関して、おそらく来月末に発布されるであろう厚生労働省からのガイドラインとそれに対する日本航空医療学会の見解について、前日のビジネスミーティングの時から議論が激しく行われていました。 今回の学会でも熊本地震に関するドクターヘリの運用についてのセッションが多く、僕が参加したシンポジウムでもそのことがテーマとして行われていました。 僕自身は東京都内の厚生労働省の出先機関でおもに被災県の活動を支援する形でドクターヘリの運用にかかわる調整を行っていましたが、実際に現地で本当に苦労された先生方の声を直接聞くことができたのがとても心に響きました。そして何よりもその活動に関わった人たちは、まだ災害時のドクターヘリの運用ではっきりとしていなかった段階で、それぞれの経験と知見をもとに全力を尽くしていたことをあらためて感じることができました。 実際に活動した立場からすれば厚生労働省のガイドラインや特にそれに対する日本航空医療学会の見解に関してちょっとばかり心が折れそうになる部分がありますが、今まで何もない中で行っていたのに比べればものすごく多くなることは間違いないと思います。 ガイドラインが出たからおしまいではなく、そのガイドラインをさらに熟成させていくことがこれから自分に与えられた役割だと思ってこれからもがんばろうと思います。 ちなみに次回の日本航空医療学会総会は八戸で開催です。 テーマはもちろん「劇的救命」です!

海外・国内留学にいってまいります!

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藤塚です。 この度、みなさんの色々なご協力があり、イギリスで ECMO 研修、都内で PICU 研修をさせていただくことになりました。 当院では、 ECMO プロジェクトチームを中心に、院内での ECMO 治療の質向上に努めてまいりました。昨年、小倉先生がさらにその質・新たな道を開拓すべく、先陣を切ってイギリスで修行してきてくれました。私も今回そこに続き、また違うものを持って帰ってきたいと思います。 PICU ( Pediatric Intensive Care Unit )は、小児患者に特化した ICU です。 小児は成人と違い、いくつか生理学的に注意すべき身体的構造があるとともに、なかなか重症の患者さんは多くないため、管理能力に問題がでてきます。そこで、重症化した患者さんのみ扱う、集約した施設での管理による質の維持・向上が必要になっています。 今回、年明けですがそこで研修を予定しております。 まず 1 施設目、イギリス・ロンドンの St Thomas` Hospital で研修をします。随時、イギリスでの生活や気が付いた点などをブログ更新したいと思います。 昨日イギリスに入国しました。いま一番感じていること。 まだ研修も始まっていないため、私的なことですが… 家族やそばにいる人の大切さを感じております。よく、海外留学で家族の絆が… という言葉を聞きますが、そうなんだなと。一番下の子も小さく、私は単身赴任となりました。普段はあまりそんなこと思ったことありませんでしたが、離れてみるとわかるものですね… 病気から家族を守れる医師 を目指し、頑張ってきます。 約半年間、病院を離れることになります。 大変申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

ドクターヘリが大好きな動物たち・・・

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町田です。 昨年当院が事務局をさせていただいた日本航空医療学会総会が、今年はお隣埼玉県の川越でただいま開催中です。前日のビジネスミーティングより白熱の議論が行われており、今日から2日間の学会も大いに盛り上がりそうな予感です。報告は後日行いますのでお待ちください。 藤塚先生がイギリスについて新生活が始まるところですが、日本からたまにはゆる~~~い話題を・・・ いつも皆様から応援を頂いているドクターヘリですが、なんと群馬にはドクターヘリが大好きな動物が存在しています。 高崎市の烏川河川敷に高崎ヘリポートという公共ヘリポートがあります。 そこにドクターヘリが離着陸するときにかなりの頻度であらわれる「雉(きじ)」がいます。 離陸の時に逃げると思いきや、ダウンウォッシュを全身に浴びて気持ちよさそうにしています。   数年前に台風の影響で烏川の河川敷が水であふれた時にこのキジが無事がどうか心配しましたが、数か月後につがいで登場した際にはとてもうれしかった思い出があります。 ここ最近でもつがいで現れることがあり、患者さんを引き継いだ後のちょっとした癒しの時間になっています。   それにしても初めて見かけた5年前よりかなり大きくなっています。 高崎在住でドクターヘリに寄ってくるということで、あるヘリナースにより名前が付けられました。その名は「ヒロシ」・・・     ちなみに群馬ヘリポートに数か月に1度の割合でタヌキが出現しているようです。 まだ姿を見たものはいませんが、7つあるヘリ駐機場所のうちなぜか必ずドクターヘリが駐機する6番スポットにフ〇を残していきます。こちらにも勝手に名前を付けました。その名は・・・(ご想像にお任せします) 高崎ヘリポートも群馬ヘリポートもそれぞれ高崎市、前橋市と群馬県の市街地に近いところに存在していますが、河川敷にはまだまだ野生動物が残っているのですね。

藤塚先生、イギリス留学壮行会!

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大変お久ぶりです。小倉です。 帰国し本土で精進しております。   さて。このたび、私の後任として、藤塚先生がイギリスECMOセンターに留学することとなりました。 昨今、ECMO(人工心肺)は、とてもメジャーな治療法となりつつあり、各関連学会でも、多く、取り上げられるようになりました。 欧米で着実に良好な治療成績を残しているECMOという治療法が、日本でも徐々に広まりつつあり、嬉しい限りです。   さて。私は前橋日赤のECMO留学第一号として英国へ留学しました。 振り返れば私の留学のミッションは… 「前橋日赤と英国ECMOセンターの間でパートナーシップを結ぶ」 ことでした。   この一連の事業の一部として、人的交流を目指しています。 今回の藤塚先生の留学も、人的交流の一端です。     私もイギリスではたくさんのことを学びました。特にプレホスピタルからのECMO導入やECMO搬送による患者さんの集約化について多く学びました。 そのほか、肺移植前のECMO管理についても、ケンブリッジで学ぶことができました。 今もその知識を充分に活かしながら、日々、ECMOによる高度な医療を展開できるよう努力しております。   しかし、小倉の留学期間中、学びきれなかったこともたくさんあります。 例えば… ・ECMOに携わる医療者の質の向上のため、どのように人を教育すべきなのか? ・ECMO治療の質の向上のために、どのようなデータを保存し解析すべきなのか? などです。   藤塚先生には、このようなポイントも含めて、英国で存分に学んで行っていただきたいと思います。   小倉は道をこじあけて歩いた人間です。 いや、小倉の歩いた道は、道ではなかったかもしれません。雑木林の草を踏みつけて歩いた程度だったでしょう。 藤塚先生には、小倉の足跡をを辿っていただき、道にもならなかった小倉の軌跡を、皆が堂々と通れる「道」にしていただけたらと思います。   英国ECMOセンターへの派遣は、前橋日赤の総力戦です。 残る我々は、大手を振って送り出したいと思います。 今年も焼肉屋「さんちく」で、壮行会を開きました。 小倉も一年前を思い出し、熱い気持ちになりました。ありがとう

「都道府県災害医療コーディネーター研修」に参加しました。

藤塚です 10/21 ・ 22 に、『都道府県災害医療コーディネーター研修』が行われました。 東日本を中心に、各都道府県の災害医療コーディネーター・都道府県庁の医療、医務課の方が参加されました。 内容は、災害発災時の『都道府県庁レベル』で考えるべき、とりまとめるべきことの研修です。 私個人としても、局地災害や急性期災害対応については、訓練・実働含めて経験してきましたが、災害というものを全体を通して考えることはなかなかありませんでした。 急性期を乗り越えたあと、慢性期、復興まで見据えた、トータルのマネージメントをどうすべきか? そのために何をコーディネートしておくべきか? 学び・考えることができました。 1 点のみにとらわれることなく、もっと大きな視点をもち、そのフェーズごとにやるべきことを考え、行動できるようにしていきたいと思います。

「ドクターヘリ着陸訓練&命の特別講演」を開催しました!

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町田です。 10月13日に昨年度に続いて渋川市立金島小学校において「ドクターヘリ着陸訓練&特別講演」を行いました。 これは渋川広域消防本部と金島小学校が協力して開催しているもので、地域の住民の皆様も一緒に招待し、ドクターヘリが離着陸時に安全な行動がとれるように実際の離着陸の様子を見ていただきました。この訓練中に幸いにして本要請がなかったので、児童と近隣住民に実際にドクターヘリを見学する時間をとることができました。     ドクターヘリ離着陸訓練が終了しヘリスタッフが帰還した後、同校体育館で“命の特別講演”を行いました。講演タイトルは「攻めの医療で命を守る!~大切な人の笑顔を守るために~」です。 昨年度も同校で特別講演を行いましたが、それから約1年半の間に普段の救急医療や災害救護活動で感じた家族の大切さやほかの小学校の講演後に児童からもらった声を参考に、また新しい内容を加えながらお話しさせていただきました。        先日金島小学校の全児童からお礼のお手紙が届きました。 「ドクターヘリが患者さんを治療するために来ていることがよくわかった」という感想とともに、「命の大切である」「命を守ることがみんなの笑顔を守ること」が伝わっていることを感じることができて本当にうれしかったです。 何よりもうれしかったのは「フライトドクター・ナースになりたい」という声があったことです。これからも子供たちにとって希望の職業であり続けるよう、僕たちも一生懸命頑張っていきます。 

2つの災害対応について~上信越道事故と鳥取県中部地震~

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昨日に発生した鳥取県中部地震で被害にあわれた方々におかれましては心よりお見舞い申し上げるとともに1日もはやい回復を願っております。また避難されている方々におかれましても、1日も早く平穏な日々に戻れることを心より願っています。 災害はいろいろなカテゴリーで分類されています。 災害の原因が自然災害による「自然災害」と人間の行為が原因となる「人為災害」、被災地が広い地域にわたる「広域災害」と限局された地域でおこった「局地災害」という分け方、派遣元から遠い地域で起こった「遠隔地災害」とすぐ近くで起こった「近隣災害」というように、様々な分け方があります。 当院では一昨日から今朝にかけて2つの災害に対して「院内災害対策本部」を設置して活動しました。 1つ目は、一昨日に発生した上信越道で発生した交通事故に対してです。これは「人為災害」「局地災害」「近隣災害」にあたります。 事故現場は長野県でしたが、高速道路ICの都合で群馬県の消防管轄エリアでした。管轄消防から情報提供を受けた佐久総合病院佐久総合医療センター(長野県)より当院救急外来に情報を頂き、その情報をもとに管轄消防本部と消防共同指令センターに状況を確認し、すぐに“情報収集チーム”を立ち上げました。 夜間であったためドクターヘリ・カーの出動はできず、現場も無線不感地域で詳細な情報が入ってこないことより、最悪の事態を考えてすぐに“院内災害対策本部(本部長:町田)”を立ち上げてDMAT派遣を決定しました。さらに群馬県統合型医療情報システムに情報を流して、県内全消防、全病院に事故情報を周知しました。その後は管轄消防から同システムで、傷病者情報、救助の経過、搬送先病院などを適宜アップしていただきました。 当院では災害対策本部を立ち上げてから30分ほどでDMATを出動させることができましたが、最終的には佐久医療センターからも医師派遣を行っていただき、同院および県内1病院の2つの病院ですべての傷病者を収容していただきました。 2つ目は、昨日に発生したと鳥取県中部地震に対してです。これは「自然災害」「(局地対応に近いですが)広域災害」「遠隔地災害」にあたります。 NHK地震速報で鳥取県で震度6弱の地震が発生したことを受けてただちに“情報収集チーム”を立ち上げました。様々なメディアやSNSの情報から派遣の

「災害医療従事者研修」に参加しました。

小橋です。 今月は災害関連講習会・訓練が 10 日間と、私にとって災害強化月間となっています。 10/1-2 の群馬災害医療研修に続き、 10/17-/19 と、東京都立川市の災害医療センターで開催された第 2 回災害医療従事者研修の参加報告です。 災害医療従事者研修は今年の 7 月から開催された研修会です。 災害医療対策の一環として災害拠点病院に勤務する医療従事者を対象に、 ・平時や災害時における多数傷病者受入等の災害拠点病院の役割や求められる機能 ・災害発生時における被災状況などの情報収集や被災状況の発信方法( EMIS の活用方法など) ・災害マニュアル・事業継続計画( BCP )などを通じて、災害発生時に災害拠点病院として対応すべき具体的内容などについて習得し、災害医療に関する理解を深める ことを目的とする。 また、災害医療の全国的な流れや考え方、実践のためのノウハウについてのコンセンサスの獲得とやる気のある組織・個人を啓発し、地域での災害医療の活性化を目指す(実施要項より)。 といった研修会なのですが、地震などの広域災害に対し災害拠点病院として「院内」で何を行うべきか、について 2 日半で講義、シミュレーション、実習を行うといったものでした。 地震などの広域災害では被災地の救護所・避難所などで DMAT が活躍する姿を連想する方が多いと思いますが、被災地の病院がどのように病院機能を評価し、入院患者の安全を守るか、また、外来などの診療継続の可否を判断するかということも重要になってきます。特に災害拠点病院は発災後に多数の患者が搬送されてくる可能性が高く、入院患者の安全を確保しつつ、周囲の病院と連携をとりながら診療を行っていかなければなりません(診療が継続できず、入院患者の安全が確保できなければ「病院避難」を行わなければなりません)。 今回の研修では、一般的な災害医療の基本について、県・市町村や周囲の病院との連携・応援要請をいかにして行っていくか、被災者のメンタルヘルスケアをどのように行っていくか、有事の前にどのような体制を作っておくか、などについて研修を受けました。 前回も書きましたが、災害はいつ起こるか分かりません。当院は基幹災害拠点病院として多くの DMAT 隊員数を有していますが、被災地となったときにも

必要な時に対応できるために。~「第93回DAM実践セミナー」参加報告~

みなさん、こんにちは。白戸です。 10 月 15 日に第 93 回 DAM 実践セミナーに出席してきました。 静岡県沼津市にある、静岡医療センターにて開催されました。前日に静岡市のホテルに宿泊しました。当日の朝になり、会場から 50km ほど離れていることが判明し、愛車で爆走して向かいました。静岡は広いですね。 DAM とは difficult airway management の略で、困難気道管理という意味です。たとえば呼吸の状態が悪い、口腔内に大量出血していて窒息しかかっている状態の患者さんには気道確保が必要です。 一般的なものでは経口気管挿管と言って、口の中に管を入れます。だいたいこれが上手くいきますが、患者さんによっては非常に難しい場合があります。気道が保たれてない人は急速に心肺停止に至ります。 そういった難しいケースにどう対応するか、というのが DAM です。非常にまれなケースですが、だからこそセミナーや勉強会でトレーニングをすることが大事です。 理論背景を講義で学び、その後、高性能な人形や、実際のブタの喉を使った手技の実技練習を行います。ベテランの麻酔科のドクターも参加していて、実践的なディスカッションができ、非常に有意義でした。 実際の現場で DAM ケースにはできれば当たらないことが一番ですが、必要なときは対応できるよう今後もトレーニングを積んでいきたいと思います。 *7月に大阪で開催された第88回DAM実践セミナーの様子はこちら   http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/07/88dam.html (橋本先生からの報告)

一足早くご挨拶!~新潟県ドクターヘリ2機目の機体の飛来~

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町田です。 どんどん日没が早くなってきていますが、ここ3日間もドクターヘリは日没ギリギリのミッションが続いています。ちなみに僕はこの5日間で2回もヘリで病院に戻ってきていません・・・17時半にはすでに外は真っ暗です。 今朝の話ですが、いつも通り群馬ヘリポートにいくとすでにドクターヘリのエンジン音が・・・そのサウンドを「いつもと似ているようでちょっと違うかな~」と思ってヘリポートに入ったところ、真っ白な機体が目に飛び込んできました。 群馬県では警察ヘリでおなじみのAgusta社のAW109SPのドクターヘリ仕様です! 機番はJA70RCで「長(7)岡(0)赤十字(RedCross)」の略のようです。今年度中に運航開始予定の新潟県ドクターヘリ2機目の新機体でした。 給油の時間を見計らって、めったに見ることのないドクターヘリ仕様のこの機種を見学させていただきました。静岡エアコミュータの皆様、ありがとうございました。 すでに群馬県と新潟県はこの2機目の導入をにらんで、すでに知事会でドクターヘリ同士の連携をすることが決まっています。来年には様々な場面で協働することが出てくるかもしれませんが、その前に一足早くご挨拶ができました! 給油が終わりヘリの到着をまっている長岡に向けて颯爽と飛んでいきました! ちなみに群馬県の機体は今日もおなじみの「BK117C-2」です。やはりこっちの方がしっくりくるのは長年のり慣れているためでしょうか! 今日も朝から夕方ギリギリまで群馬県の空を縦横無尽に駆け回っていました! 

満を持して・・・~新たなフライトドクターの誕生!~

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今月12日に中村センター長による試験が行われ、劉先生がフライトドクターとして認定されました。 群馬県ドクターヘリ11人目(通算22人)のフライトドクターの誕生です。 群馬県ドクターヘリ通算22人目のフライトドクター 劉 啓文 医師 今年すでにフライトドクターとしてデビューした小橋先生、白戸先生とほぼ同時期に指導医による同乗研修が始まっていましたが、おそらくどの基地病院でも少なくても1人はいるいわゆる「平和の使者」と呼ばれるほど、研修日は天候が崩れるか晴天でも要請が全く来ないジンクスを持っていました。 もちろん県民にとっては大きな事故や病気がなく、ドクターヘリ要請がないことにこしたことはありませんが、なかなか研修が進まない中でも平時の救急医療の現場でしっかりと実力をつけていきました。 そして試験日は5件の出動に冷静かつ確実に対応し、満を持してフライトドクター認定となりました! とはいえまだ現場ではいろいろ困難な壁に向き合うもあると思いますので、関係各機関の皆様におかれましてはこれからも厳しいご指導とご協力のほどよろしくお願いいたします。

上川淵地区住民日記(群馬県ドクターヘリ事業9月度活動実績更新しました。)

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Web担当の伊藤です。 先日、職員向けに新病院の内装についての説明会がありました。患者さんに見えるところも見えないところも、全体的に落ち着いた色調になる印象です。 その後、院内に「新病院3階部分の着工が始まりました」なるポスターが貼られました。 今日はとてもいい天気だったので、早速、探索がてら散歩に出かけました。 建物北側。そのほかは田んぼ道のみです。 新病院半径1キロ以内は少なくとも田んぼだらけです。商業施設らしい商業施設は見当たらず、現時点で、院内にはコンビニとコーヒーショップ導入が予定されています。 北側近影。見る限り建物はこじんまりした印象です。 上川淵住民の間では、建築現場に病院建築スケジュールの看板が出ている、という噂が流れているので、どこらへんにあるのか探してみました。 現場内に、このような大きな図面の書かれたボードがありました。 スケジュールというよりは、進行状況が書かれている、という印象でした。 もしかしたら、この他にもスケジュール表があるのかもしれません。 新病院正面玄関になるはずの位置。まだ、何がどうなってるのか全くわかりませんでした。 ぱっと見では3階に着工されてるのかどうかはわかりませんでしたが、近づいて見ると、確かに3階部分があることが確認できます。 しかしながら新病院は7階建て。 まだまだ先は長いですね。 こちらも更新しています。

「平成28年度群馬県災害医療研修」に参加しました!~県内共通ルールの確認~

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小橋です。 10/1-2 に群馬県災害医療研修が開催されました。 当院救護班の医師として参加させてもらったのでその内容について報告します。 群馬県災害医療研修は、群馬県の局地災害に対し、警察・消防・医療で県内共通のルールを設け、それを実践するための訓練です。毎年 1 回開催されるのですが、群馬県内の警察・消防・医療関係者がコミュニケーションをとることができる貴重な機会でもあります。 2 日間にわたる研修ですが、 1 日目は当院での座学、シミュレーション、実習を行い、 2 日目は実際にシナリオを使った訓練を行います。 <1 日目:座学、机上シミュレーション、実習> ・ CSCATTT に基づいた、災害医療への基本的な対応の確認 ・机上シミュレーション ・実習: START ( Simple Triage and Rapid Treatment )法+ PAT ( Physiological and Anatomical Triage )法での傷病者トリアージ <2 日目:訓練>   群馬県消防学校にて大規模な訓練を行いました。群馬県内の消防、警察、病院関係者だけでなく、足利赤十字病院、深谷赤十字病院の救護班にも参加いただき、さらに当院看護師、看護学生、日赤ボランティアの方々など 400 人以上が集まっていただきました。   大型バス 2 台が衝突、乗用車 2 台が巻き込まれ、さらにバスがマンションに突っ込んで傷病者多数、というシナリオで、消防隊・救急隊による傷病者の救出、警察による現場統制、医療班による救護班での傷病者への処置・病院搬送までを一連の流れで行う、まさに本番さながらの訓練となりました。   午前・午後と 2 回の訓練があったのですが、私は 2 回目の訓練で先着医療班として現場救護所のリーダーを任されたのですが、災害医療は病院内の救急医療とは全く異なることを実感しました。   災害医療においては傷病者に対する処置も重要ですが、それ以上に、どのようにして情報を手に入れるか、手に入れた情報を誰と共有するかという、情報の活用が不可欠であることを再認識することができました。     災害はいつ起こるか分かりません。当院は群馬県の基幹災害拠点病院として定期的にこのような訓練を