イギリス便り⑤ 『グローバルなオトコになるということ』
こんにちは。お久しぶりです。小倉@ケンブリッジです。
こちらは暖冬で、いまだに一回も雪が降っておりません。最高気温は暖かい時で15度。なんともラッキーです。日本を代表するユニクロ様のヒートテックも、登場せずに冬が終わります。残念。笑
さて。本日の表題。グローバルなオトコになるということ。
少々、堅苦しくて難しくてつまらないお話になりそうですが、恐れずに書きたいと思います。
皆様は「グローバル人になる」ということはどういうことだと思いますか?
外国人のお友達がいるイメージ。
英会話が流れるように美しくできるメージ。
世界を股にかけて仕事をするイメージ。
うん。どれも正しい。多くの人が、グローバルなJapanese Guyをそのように思い描くと思います。
小倉の仕事としての直接的な渡英の目的は、日本にはない「人工心肺治療(ECMO)の修行」でしたね。その一方で小倉は、個人的な渡英の目的として、「グローバルなオトコになること」をこっそり掲げていました。しかしこの小倉、実は「グローバルなオトコになる」ということはどういうことか?ということに、何の答えもみつけられずに渡英するに至りました。答えのない日々を過ごし、あっけなく毎日が暮れてゆきました。そう、極く最近まで。
小倉には双子の弟がいます。彼は東京大学で有機化学を学び、同大学院を経て、オックスフォード大学の博士研究員として約3年間の英国生活を送りました。彼はオックスフォード大学で試験管をふりながら、英国通貨ポンドで給料をもらい、エールビールを飲みながら、英語で各国の留学生と会話を楽しみます。留学中の彼の元へ遊びに行った時の兄貴からみれば、彼はどこからどうみてもグローバルなオトコでした。それが何よりカッコよくて、でも悔しくて。
僕もあぁなりたい。
漠然とそう思ったのが、数年前の話です。
かつて僕は、弟に「グローバルなオトコ」って何か?聞いいたことがありました。彼の答えは「あらゆることに関して適応能力の高いオトコ」。
みなさまはどうでしょうか?
小倉は渡英して、様々なことを経験して。今やっとグローバルなオトコになれたと思います。
「この広い世界を舞台に日本人として皆と生きる」
これが僕の答えです。グローバルなオトコとは、そういう生き方を言うと思います。舞台は世界です。ですが日本も世界の一部です。日本を飛び出ることがグローバル人になることではありません。そして生きるのは一人でではありません。グローバルなオトコは世界中の人々と共に生きるんです。そう、日本人としての自覚を胸に。
小倉は留学し、英国で各国の医師と出会いました。シンガポールの麻酔科医、パキスタンの研修医、サウジアラビアの内科医、アメリカの麻酔科医、ドイツの外科医、スペインの集中治療科医、イタリアの麻酔科医、香港の集中治療科医。それぞれが、各国の独特のバックグラウンドを背負って、英国で学んでいました。そんな彼らと共に日々を過ごし、小倉はやっと日本人として皆と共に生きることに目覚めることができました。
日本のECMO。レベルが低いと言われますが、決して悪いところだけではありません。日本のECMOにだって、世界トップレベルと言われる英国にも負けない部分が少なからずあります。僕は英国かぶれのECMOを日本でやろうとは思いませんし、「英国では○○だ!」と言って日本の医療者を蔑み見ることはしません。小倉は英国で学んだ良い部分と日本独自の良い部分を融合させ、世界に通用する日本のECMOの進化形を形造ってゆきたいと思っています。渡英して技術を持ち帰ってきても、新システムの土台はJAPANのECMOです。グローバルに生きるその舞台は、JAPANなのですから。そして日本から情報を発信します。
これから小倉は、一人の日本人としてグローバルに生きてゆきたいです。
日本人として情報を発信し、たくさんのコミュニケーションを世界中で重ね、よりより自らの答えを導いて行く。そんなオトコ道を歩んでゆきたらと思います。
今後とも皆様、よろしくお願いいたします。
======================
小倉医師による『イギリス便り』はこれが最終回です。
ご愛読ありがとうございました。
<バックナンバー>
①Mobile ECMO
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2015/10/mobile-ecmo.html
②ロンドン生活
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2015/12/blog-post_16.html
③King's College St Thomas' Hospital
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/01/kings-college-st-thomas-hospital.html
④ロンドンからケンブリッジへ
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html
⑤グローバルなオトコになるということ
こちらは暖冬で、いまだに一回も雪が降っておりません。最高気温は暖かい時で15度。なんともラッキーです。日本を代表するユニクロ様のヒートテックも、登場せずに冬が終わります。残念。笑
さて。本日の表題。グローバルなオトコになるということ。
少々、堅苦しくて難しくてつまらないお話になりそうですが、恐れずに書きたいと思います。
皆様は「グローバル人になる」ということはどういうことだと思いますか?
外国人のお友達がいるイメージ。
英会話が流れるように美しくできるメージ。
世界を股にかけて仕事をするイメージ。
うん。どれも正しい。多くの人が、グローバルなJapanese Guyをそのように思い描くと思います。
小倉の仕事としての直接的な渡英の目的は、日本にはない「人工心肺治療(ECMO)の修行」でしたね。その一方で小倉は、個人的な渡英の目的として、「グローバルなオトコになること」をこっそり掲げていました。しかしこの小倉、実は「グローバルなオトコになる」ということはどういうことか?ということに、何の答えもみつけられずに渡英するに至りました。答えのない日々を過ごし、あっけなく毎日が暮れてゆきました。そう、極く最近まで。
小倉には双子の弟がいます。彼は東京大学で有機化学を学び、同大学院を経て、オックスフォード大学の博士研究員として約3年間の英国生活を送りました。彼はオックスフォード大学で試験管をふりながら、英国通貨ポンドで給料をもらい、エールビールを飲みながら、英語で各国の留学生と会話を楽しみます。留学中の彼の元へ遊びに行った時の兄貴からみれば、彼はどこからどうみてもグローバルなオトコでした。それが何よりカッコよくて、でも悔しくて。
僕もあぁなりたい。
漠然とそう思ったのが、数年前の話です。
かつて僕は、弟に「グローバルなオトコ」って何か?聞いいたことがありました。彼の答えは「あらゆることに関して適応能力の高いオトコ」。
みなさまはどうでしょうか?
小倉は渡英して、様々なことを経験して。今やっとグローバルなオトコになれたと思います。
「この広い世界を舞台に日本人として皆と生きる」
これが僕の答えです。グローバルなオトコとは、そういう生き方を言うと思います。舞台は世界です。ですが日本も世界の一部です。日本を飛び出ることがグローバル人になることではありません。そして生きるのは一人でではありません。グローバルなオトコは世界中の人々と共に生きるんです。そう、日本人としての自覚を胸に。
小倉は留学し、英国で各国の医師と出会いました。シンガポールの麻酔科医、パキスタンの研修医、サウジアラビアの内科医、アメリカの麻酔科医、ドイツの外科医、スペインの集中治療科医、イタリアの麻酔科医、香港の集中治療科医。それぞれが、各国の独特のバックグラウンドを背負って、英国で学んでいました。そんな彼らと共に日々を過ごし、小倉はやっと日本人として皆と共に生きることに目覚めることができました。
日本のECMO。レベルが低いと言われますが、決して悪いところだけではありません。日本のECMOにだって、世界トップレベルと言われる英国にも負けない部分が少なからずあります。僕は英国かぶれのECMOを日本でやろうとは思いませんし、「英国では○○だ!」と言って日本の医療者を蔑み見ることはしません。小倉は英国で学んだ良い部分と日本独自の良い部分を融合させ、世界に通用する日本のECMOの進化形を形造ってゆきたいと思っています。渡英して技術を持ち帰ってきても、新システムの土台はJAPANのECMOです。グローバルに生きるその舞台は、JAPANなのですから。そして日本から情報を発信します。
これから小倉は、一人の日本人としてグローバルに生きてゆきたいです。
日本人として情報を発信し、たくさんのコミュニケーションを世界中で重ね、よりより自らの答えを導いて行く。そんなオトコ道を歩んでゆきたらと思います。
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小倉医師による『イギリス便り』はこれが最終回です。
ご愛読ありがとうございました。
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①Mobile ECMO
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2015/10/mobile-ecmo.html
②ロンドン生活
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2015/12/blog-post_16.html
③King's College St Thomas' Hospital
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/01/kings-college-st-thomas-hospital.html
④ロンドンからケンブリッジへ
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/02/blog-post.html
⑤グローバルなオトコになるということ
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