2014年9月30日火曜日

土方先生、半年間ありがとうございました!

当科では2008年度から板橋中央総合病院の麻酔科後期研修医の研修を受け入れています。同院では救急外来を麻酔科医が担当する日があり、後期研修プログラムの中に当院での半年(~1年)の研修が組み込まれています。
昨年度までほぼ毎年1~2名の先生がローテーションで来ていて、救急外来から集中治療室まで本当に大活躍してくれていました。



今年度は4月から土方俊之先生が当科に仲間入りしていただき、今月末をもって半年の研修を無事に終了しました。
救急外来や集中治療室で実際に診療を行い、これからの救急診療に役立つたくさんの技術を持ち帰っていただける経験をできたと信じています。また研修の最後にはドクターヘリに同乗して、実際にプレホスピタルでの診療やマネージメント、そして救急隊との連携も学んでいただきました。

僕たちも集中治療室での鎮静や鎮痛管理の知識をたくさん提供していただいたり、交際学会での発表の報告など診療のみならずアカデミックな面でも大きな刺激を頂きました。本当にありがとうございました。


研修終了後の9月26日にささやかながら送別会を開催しました。
笑顔の絶えない楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、名残惜しさから夜遅くまで宴は続きました。

 


持ち前の明るさとスマートな考え方で当科にさわやかな風を吹き込んでくれた土方先生のこれからのますますの活躍を願っています!

これからもさまざまな場面で駆け回って活躍してくださいね!

2014年9月29日月曜日

御嶽山噴火に対する当院の対応。(9/29夕方時点)

今回の御嶽山噴火に伴い、本日19時過ぎの時点で12名の方の尊い命が失われました。お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。
まだ24名の心肺停止の方がいらっしゃるのに加えて、連絡が取れない方もいらっしゃるようです。1名でも多くの方が救助されることと、けがをされた方が1日でも早く回復されることをただただ願うばかりです。

一昨日に当院は災害対策本部を設置し、県庁と協力しながら情報収集、そして初動救護班(DMAT)を派遣しました。初動救護班は長野県立木曽病院の活動に従事させていただき、本日昼に当院に帰還しました。
 3日間の出動、お疲れ様でした。
引き続きいつでも協力できるようにしています。

現地のDMAT調整本部、DMAT活動拠点本部での情報をもとに、当院の災害対策本部は本日昼に一度解散させていただきましたが、日本赤十字社としては現地に救護所の設置も行っており、引き続き情報収集とともにいつでも長野県や日赤長野県支部からの応援要請にお応えできるようにスタンバイしております。

☆日本赤十字社の対応
http://www.jrc.or.jp/domestic_rescue/140928_002645.html (日本赤十字社ホームページ)
https://www.facebook.com/japaneseredcross?fref=photo (日本赤十字社Facebook)

そして救助などで現地で活動されている方々の安全を心より祈っております。

2014年9月28日日曜日

御嶽山噴火に対する当院の対応。(9/28夕方時点)

昨日突然噴火した御嶽山で多数の傷病者が発生に伴い、当院でも昨日中に災害対策本部を立ち上げ、長野県からの依頼で初動救護班(DMAT)を派遣しました。



今回の災害により多くの傷病者が発生している模様ですが、まだ確実な情報ははっきりしておりません。1人でも多くの方が救助され、けがされた方が1日でも早く回復されることを心より祈っております。

また発災直後より救助活動に尽力されている消防、警察、自衛隊の方々の安全を願うとともに、医療対応に追われながらも情報提供などを行っていただいた被災県の行政や災害医療チームの方々に心より感謝いたします。


本夕方をもって本災害の当院(当県)の派遣救護班の応援活動は一旦終了となりましたが、引き続き活動している関係各県のDMAT、各種救護班チームのいつでもサポートができるように災害対策本部での情報収集等の活動は継続しております。

2014年9月26日金曜日

『英国大使館』での避難訓練に飛び入り参加!?

町田です。

日本では急性期災害医療対応としてDMAT(Disaster Medical Assistant Team)が活動する機会が増えていますが、その活動の基本的な考えかたはイギリスにおける大事故災害への医療対応であるMIMMS(Major Incident Medacal Management and Support)が基本になっております。
日本でもそのMIMMSを学ぶ機会が日本MIMMS委員会により提供されていて、今回9月21‐23日に行われた『Advanced MIMMS東京コース』にインストラクターとして参加しました。

*コース詳細は ⇒ http://www.mimms-jp.net/course/


初日、2日目(僕は2日目から参加)の座学、無線訓練、トリアージ訓練、机上シミュレーションは『東京大学医学部付属病院』で開催されました。同院には以前に屋上ヘリポートからお邪魔したことはあったのですが、今回は初めて地上にある「鉄門」から入場しました(「赤門」に回る時間はありませんでした)。やはり最高学府の威厳があり、身が引き締まる思いでした。

 
 

そして最終日は『英国大使館』で野外シミュレーションを行いました。MIMMSコースで行う野外シミュレーションはPEWCS(Practical Exercise Without Casualties)という手法で、まず机上で災害対策の計画を立て、実際にその場所を見て回って机上の計画通りにできるかどうか確かめます。また実際に災害発生のシナリオを行い、きちんと指揮命令系統(C:Command & Control)、安全(S:Safety)、通信の確認(C:Communication)、そして評価(A:Assesment)をもとにきちんとトリアージ(T:Triage)、治療(T:Treatment)、最後に搬送(T:Transport)が行えるかディスカッションします。

ちなみにこれらの頭文字をならべた『CSCATTT』という考え方が、日本の災害対応の基本として共通認識となっています。特にCSCAの部分がMedical Managemetで、このManagementをきちんと確立せずにTTTの部分であるMedacal Supportに入っていくと、たいていの場合災害対応の失敗の原因になります。

今回は実際に英国大使館の敷地内を受講生の皆さんと一緒に歩きながら、事前に立てた計画が本当にうまくいくかどうか自分の目でみて確認し、そしてシナリオ上で発生した災害に対応してもらいました。そして受講生には最後に医療チームとして災害対応に関する記者会見まで行ってもらいました(質問は記者役のインストラクターから)。



実は英国大使館の敷地内を歩きながら受講生の皆さんとシミュレーションを進めていたら、突然サイレンとともに「地震が起こりました。地震がおさまっても油断せずに避難を開始してください。」というアナウンスが英語と日本語で繰り返さり替えされました。
実際に揺れていなかったのと「訓練」という言葉が聞こえたので、そのままシミュレーションを続けようとしたら、ガードマンの方に「私の後にきちんとついて来て下さい!」と言われました。そのまま広く美しい庭(イングリッシュガーデン)にたどり着くと、駐日大使をはじめ大使館内で働いているおそらく全職員、ゲストが全員そろっていました。

本コースの対応をしていただいていた大使館員の方も知らなかったとのことで、完全なブラインドの避難訓練だったようです。しかし大使館員のみならずゲストにもきちんと参加させるところに、日本が見本とした英国の災害対応の素晴らしさを感じました!

2014年9月25日木曜日

『DMAT技能維持研修』を受けてきました。


雨宮です。
去る9月20,21日と2日間をかけて立川市にある災害医療センターで行われた『DMATの技能維持研修』を受けてきました。
(講師として参加した中野センター長が撮影)

 
DMATとはDisaster Medical Assistance Teamの略で、日本語では災害派遣医療チームと言います。先日ドラマで話題となりましたのでご存知の方も多いと思います。

地震や津波などの災害時に、被災者の救助に携わる消防や自衛隊、警察といった方々とともに、我々医療者が被災直後から現地に入り活動することによって被災者の救命を達成しようという目的のもと、全国の医療者を対象に養成されているチームです。
現在全国で1万人規模のDMAT隊員がいます。

 
災害は残念ながらいつ何時起きるかわかりません。
またDMATの活動もあらゆる事態を想定して、活動内容を日々進歩させております。
そのためDMAT隊員には、知識や技能のブラッシュアップと維持のため隊員資格の更新に技能維持研修を受けることが義務づけられております。

私も今回その研修を受けてきました。
新しいシステムの訓練や大規模災害を想定した机上訓練などを通して、実際に災害が起こってしまった時に迅速、的確に被災者のために活動できるようみな真剣に研修を受けます。
 

 
災害は決して起こってほしくないことですが、人間の力では防ぎようもなく起こってしまうことです。
私たちは災害時にできることを考え準備し、訓練し、そのときに一人でも多くの方の救命のため活動できるようこれからも精進していきます。

2014年9月24日水曜日

『空の日フェスタ』が開催されました!

前橋赤十字病院 集中治療科・救急科 原澤 です.

去る920日,『空の日フェスタ』が群馬へリポートにおいて開催されました.
私も初参加でしたので,そういえばそもそも「空の日」ってなんだろか?と思い,ちょっと調べてみました.

1910年(明治43年)に代々木練兵場において日本初の動力飛行に成功し,それから30年後の1940年(昭和15年)928日に「航空日」が制定された”というのが始まりだそうです.“翌1941年から,920日と決定され,その後しばらくして1992年(平成4年)に「空の日」へ改称された”とのことでした.

日本における航空機の記念日,というわけですね.

 
そんなわけで,各地域で「空の日」に色々な事業をやっているようですが,群馬県では群馬へリポートの主催にて『空の日フェスタ』を開催しています.

(詳細はこちら.http://www.gunma-heli.com/?page_id=37

基本コンセプトは“県民の皆様に群馬ヘリポートや航空のことに親しみを持ってもらえるように”ということのようです.出店が結構出ていたり,ヘリコプターの遊覧飛行があったりと,様々なイベントが用意されていました

 
 

内容の詳細は上記リンクにあるので割愛いたしますが,我々ドクターヘリスタッフは「ドクターヘリ展示・内覧」をさせていただきました.

内覧は計3回(うち1回は出動と重なるタイミングとなってしまいましたが),いずれも盛況でした.家族連れの方が多く,子供から大人まで,たくさんの方々に見に来ていただきました.前橋赤十字病院の職員やそのご家族も来てくれていましたね.

そんな中でも,ドクターヘリは通常運行でしたので,出動要請はいつもと変わらずありました.群馬へリポートを離陸する際に,たくさんの方々に見送っていただいて,いつもと違う風景で新鮮でした.



内覧以外でも,毎年来てくれている,という男の子と写真を撮らせてもらったり,以前入院していた患者さんと再会したりと,何かと貴重な時間でした.県民の皆様に支えられて運行が続けられているんだなぁと改めて思いました.着陸場所の確保へのご協力をいただいたり,また騒音でご迷惑をかけたりもしているかと思いますが,今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます.




 
『空の日フェスタ』なかなか盛りだくさんなイベントなので,今年来ていただいた方もそうでない方も,また来年のご参加をお待ちしております.

2014年9月23日火曜日

「イオンモール高崎防災まつり」に参加しました!

藤塚です。

9/21()高崎のイオンモールにて防災まつりが開催されました。消防・警察・自衛隊、日本赤十字社群馬県支部も参加しました。
外の駐車場には色々な車が立ち並び、中のホールには日赤紹介ブース・警察ブース(白バイ・パトカーなど)が並びました。

 

 
我々は、災害活動について・救護班・DMATとしての活動について、器材などを用いて説明させて頂きました。支部の方たちは、AEDBLS講習も行いました。

 

 
 
そして午後。会場を使ってのトリアージ・救護所診療を模擬実践しました。

<参考>START法 ほか詳細観察のPAT法など
http://www.jnapc.co.jp/documents/triage_card.pdf#search='START%E6%B3%95+%E6%97%A5%E6%9C%ACDMAT'

災害時超急性期に我々がどのように考え、どのような医療活動をしているのか、実際に見て頂きました。STARTでのトリアージ、PATで詳細観察・処置。救急隊による全脊柱固定・搬送。再度診察… といった流れです。なかなかこのような場所で、大勢の人たちの前で模擬診療をするのは、正直緊張しましたが… (うまく伝わったでしょうか…)


みなさんに医療の現場がどういうものかを理解頂ければいいなと思っています。

 
昨今悲しいかな、悲惨な災害が増えております。少しでもこのような機会を通じて、市民の皆さんと災害というものについて共通認識を持ち、一人でも多くの人命を救えるようにしていきたいですね

2014年9月21日日曜日

何でもやります!~病棟当番~

町田です。

朝夜の通勤時間が涼しいというよりやや肌寒い感じがしてきたところに秋を強く感じます今日この頃です。
 各病棟の飾りにも秋の気配が・・・


当科は『ドクターヘリ』『救急外来』『集中治療室』の業務をローテーションで回しています。これは救急重症患者の診療を病院前から集中治療まで理解することで、一元的に管理できるようにするためのシステムです。

そしてもう一つ大切な仕事が・・・それは患者さんの主治医を担当する『病棟業務』です。
当院救急外来は軽症から最重症まで受け入れる全次型の救急外来でありますが、初期診療・精査の結果である程度の診断がついた場合は、各専門科の先生に引き継いぐER型救急を展開しています。これは各科の協力があってからこそ成り立っています。
しかしながら、多発外傷、重傷熱傷など複雑、特殊な病態などがある場合は、当科が主治医となる場合もあります。当科が主担当となった患者さんには当科の『病棟当番』が主治医となり、この先の治療方針の決定、併診科との調整、本人・家族への病状説明などを行います。


当科には重症病棟以外では決まった病棟がありません。その患者さんの病態に応じて、その対応に慣れている病棟にお願いして入院させていただいています。そのためいろいろな病棟のスタッフの方とコミュニケーションをとる機会が多く、災害対応や急変対応などのときに必ず誰かは知っている顔があるという強みがあります。
また救急外来多忙時の支援、ドクターヘリセカンドスタッフとしての派遣、患者処置中のバイタル管理、緊急手術の応援など、様々なミッションが飛び込んできます。この1週間では、局地災害の受け入れ対応、広域災害の病院対応などの災害対応もありました。
手術室は時間外に訪れることが多い気が・・・
防災ヘリドクターヘリでの応援出動も!
災害対応もありました。


病棟当番は『何かあれば何でもやります』と病院内をあちこち動き回っています!

2014年9月19日金曜日

平成26年度 群馬ヘリポート『空の日フェスタ』のご案内。(9月20日開催)

9月20日(土)、群馬ヘリポートにおいて毎年恒例の『空の日フェスタ』が開催されます。
群馬県警ヘリ(あかぎ)、群馬県防災ヘリ(はるな)のデモ飛行、県警音楽隊の演奏、ぐんまちゃん撮影会、飲食の出店など多くのイベントが行われます。

群馬県ドクターヘリも毎年参加させており、フェスタ中に3回の内覧会を予定しています。
ちなみに昨年はフェスタの日に5件の出動があり、フェスタ会場から離陸したのを覚えています。そのために内覧会は1回しかできませんでしたが、出動するときの来場者からの声援に勇気を頂きました。
☆昨年度の様子
http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/09/blog-post_7330.html


『空の日フェスタ』の詳細は以下のサイトをご覧ください。
 ⇒ http://www.gunma-heli.com/?page_id=37

皆様のご来場を群馬県ドクターヘリチームも心よりお待ちしております。

2014年9月18日木曜日

ようこそ、空から前橋赤十字病院へ!

群馬県の場合、東西南北の隣県すべてがドクターヘリ保有県です。


群馬県は地域によっては当院より隣県基地病院が医療県の地域もあり、いままでも当県ドクターヘリが隣県基地病院(長野県:佐久総合病院佐久医療センター、埼玉県:埼玉医科大学総合医療センター、栃木県:獨協医科大学病院)に患者受け入れで何度もお世話になっています。本当にいつもありがとうございます。
当院に隣県ドクターヘリが来院することはそんなに多くないのですが、この1か月近くの間に長野県と埼玉県のドクターヘリが当院に飛来しました。

実は群馬県、長野県、埼玉県のドクターヘリはそれぞれ機体の種類が違います。
ということで今回は3種類の機体の画像を載せます。それぞれの機体の特徴を比べてみてくださいね!

<県庁をバックに>

 <離陸後のワンショット> 

EC135(長野県:信州ドクターヘリ佐久)
MD902(埼玉県ドクターヘリ)
BK117C-2(群馬県ドクターヘリ)
 

2014年9月16日火曜日

病院災害対策本部長の反省~前橋で震度5弱~

町田です。

本日12時28分頃、茨城県南部を震源とする地震が発生しました。

僕はそのとき病院内のATMに並んでいましたが、ドンッという強い衝撃とともに周囲から『緊急地震速報』の警報音が響き渡りました。
すぐに救急外来に走っていくと、すでにERリーダーの大瀧先生が情報収集をはじめて、ICUから応援で出てきた中村先生がてきぱきと指示をしています。


地震から2分、情報収集チームたち上げを正式に宣言し、テレビ、県内各消防本部、県内各救命救急センターに被害状況の確認を続けます。
しかしそこで「まずは院内の状況だよ!」という声が・・・そうでした。大事なことを後回しにしそうになってしまい、「すぐに各病棟に被害状況の報告を 。」と思っていたところで、「すでに全病棟安全確認が済んでいます。」という川井看護副部長からの報告を頂きました。こういう時の看護部のネットワークの強さをあらためて感じました。

情報収集を進めていく中で立川にある災害医療センターの小笠原先生から電話がかかってきて、「群馬の状況はどうですか?」という連絡がありました。実は群馬県庁が素早い判断ですでにEMIS(Emergency Medical Information System)を災害モードに切り替えてあったため、災害医療センター内にある日本DMAT事務局も動き出していたのです。
県庁への連絡、そして日本DMAT事務局への一報が遅れたと感じ、しかも当院のルールである「10分以内に災害対策本部を立ち上げるかどうか判断する」という10分も過ぎてしまっており、12時43分に災害対策本部立ち上げを決定して、12時45分に災害対策本部を設置しました。

その後すぐに不測の事態を想定して県内DMAT待機要請をメールに流し、各災害拠点病院が病院の被災状況をEMISに入力している情報、各消防本部への問い合わせ、日本赤十字社群馬県支部からの情報をもとに対応をしました。
EMISが入っていない病院への状況確認、被災者が発生したという情報が入った消防本部と情報共有しながら、発生した傷病者(当院本部が把握した人数は3名)が各病院に最終的に収容されたこと、全災害拠点病院の通常診療が可能であること、特に揺れの強かった東毛地区の各病院の被災がないことを確認し、14時25分に災害対策本部を解散しました。

もちろん一報が遅くなった反省から、群馬県庁、日本DMAT事務局への定時連絡は忘れずに行いました。


今日のポイントは「災害対策本部長を経験しての反省」です。
・災害対応マニュアルを早く完成して検証しないといけない。
・まずは自分の病院の被災状況を確認する。
・群馬県庁や日本DMAT事務局と素早くコネクションをとる。
・災害医療コーディネーターの活用を忘れない。
・とくに広範囲の災害のときは速攻で災害対策本部を立てる。

今回は上司のサポートがあり何とか本部の運営ができましたが、もし自分だけだったらと思うと反省点ばかりです。まだまだ修行が足りません・・・
今回の地震では被災者は少数でしたが、隣県では重傷者が発生したとのことです。皆様の1日でも早いけがの回復をお祈りいたします。


2014年9月14日日曜日

救急医療は病院前から始まっています!

町田です。

『前橋赤十字病院 高度救命救急センター 集中治療科・救急科』の特徴は、病院前医療、救急外来から、ICU、救急病棟管理までをシステマチックに構築し、救急医療の全体像を目に見える形で展開しています。救急外来、ICU、病棟当番の3つの勤務を全員が数週間単位でローテーションし、互いの立場を理解しながらチーム医療を行える勤務体制をとっています。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/navigation/index.html

救急医療のスタートである病院前診療について、当院ではドクターヘリ、(ドクターヘリ補完としての)ドクターカーがその役割を担っています。病院内での診療と異なり、自ら自分・周囲の仲間・傷病者の安全を守る責任、資器材・人材の制限されているなかで確実な初期診療ができるスキル、県内各地域の医療状況に精通していること、災害の初期対応ができることなど多くの能力が必要であり、実際にフライトドクターとして独り立ちするまでに当科内で様々な条件をクリアすることが必須としています。

しかし救急医療は病院前の活動から始まっているので、その活動をうまく病院が引き継がなければ傷病者に継続した医療を提供することができません。そのために、当科スタッフには病院前診療の各種コースに参加してもらい(ちなみにコース参加費、交通費、宿泊費は病院負担です!)、病院前で救急隊が行う活動をしっかり理解してより良い連携ができるようにしています。

さらに科内規定で独り立ちを目指した本格的なドクターヘリ同乗実習を開始する前のスタッフにも、勤務の状況を見ながらできる限りドクターヘリに同乗する機会を設けて、平時のERやICUでの診療に直結するように病院前医療を実際に経験してもらっています(もちろん指導医の診療補助という立場です)。
同乗した若い先生からは、「現場のリアルさが想像以上で、より安全に注意しなくてはいけないことが分かった。」「搬送先がなかなか決まらないのはつらい。」「病院に送る情報の内容、量が難しことが分かった。」などの声が聞こえてきました。病院とは違う現場の環境を体験できたとともに、現場に出ている救急隊の気持ちを強く感じることができたようです。
現場に到着するまでの間に、現場活動、搬送先などをイメージしています。
当科2年目の星野先生もセカンドスタッフとして現場に何度も出動しています。
(独り立ちしたドクターが必ず一緒について、安全と医療の質を担保しています。)

当科のもう一つの特徴として、集中治療、救急医療、災害医療のプロフェッショナルを目指していない方でも、将来的に当科以外の専門科を進むにあたって重症患者の初期診療、集中治療を学ぶための期間限定の研修も可能であります。

今月も都内の病院から研修に来ている土方先生と戸田先生に同乗実習がありました。ちなみに同乗実習とはいえ、現場に出ればいわゆる一人のプロフェッショナルの医師として扱われるので、同乗する医師はすべて「JPTEC受講」「前橋市消防局救急車同乗実習」「群馬県防災ヘリ研修」を受けてもらっています。もちろんドクターヘリのレクチャーも科内の勉強会で行っています。
そして同乗実習当日の朝に機長から「ヘリ安全講習」を受けて、いざ実際に現場へ出動です!
最も大切なことは「安全」です。
機長から必ず安全講習を受けてもらいます。
当科で研修中の戸田先生。
この日の3事案はすべて警察との連携が必要で、他機関との連携の大切さを学んでもらいました。
当科で研修中の土方先生。
この日は7件の出動・・・現場でいかに迅速で有効な活動をするか学んでもらいました。

救急医療は病院前から始まっています。病院前では他機関とうまく連携すること、また1秒でも早い早期医療介入そして最終的に決定的治療を行う病院まで早期搬送できるかどうか、まさに自分たちの手にかかっていることを強く感じることができます。

現場では警察・消防・医療が集まって活動することがあります。
ここでの連携がとても大切です。
山間部を抱える群馬県では県警ヘリや防災ヘリから
傷病者を引き継ぐことは珍しいことではありません。
ドクターカーとの連携も増えてきました。

~おまけ(医師向けの宣伝)~
当科では病院前診療から救急外来、集中治療まで一元的に学ぶことができます。
ただし病院前診療に関して、フライトドクターで独り立ちするまでの基準は厳しく設置しています。それは、現場に出ることは他機関との連携、傷病者の安全の問題など、たくさんの責任を背負うからです。しかし、短期研修を含めて病院前診療にもできるだけ早期から関わってもらえるような研修プログラムを組んでいます。
都道府県の魅力度ランキングではずっと低迷している群馬県ですが、救急医療とゆるきゃら(ぐんまちゃん)は全国トップレベルに負けないように必死に頑張っています。医師の方でもし当科に興味のある方はこちらのページをご覧ください。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/recruit/index.html

2014年9月12日金曜日

総務大臣より『救急功労者表彰』をいただきました。

 高度救命救急センター長・集中治療科部長・救急科部長の中野です。

 99()に平成26年度の救急功労者として高市早苗総務大臣より表彰を受けてまいりました。


 『救急功労者表彰』とは「平素から救急業務の推進に功労し、公共の福祉の増 進に顕著な功績があった個人及び団体を表彰するもの」で、医師や医療 機関に対する『総務大臣表彰』と消防職員に対する『消防庁長官表彰』があります。
 平 26年度の総務大臣表彰は、個人表彰12 名及び団体表彰3団体でした。中野は、前橋市消防局および群馬県の推薦をいただき受賞に至ったもので、群馬県では初めての総務大臣表彰者だそうです。大変栄 誉に感じております。

 受賞理由としての功績は「県内統一の事後検証票の作成や救急救命士再教育ガイドラインの作成に携わり、救急業務の充実強化に尽力。群馬県救急医 療体制検討協議会委員及び前橋市地域メディカルコントロール協議会副会長として救急 業務高度化に尽力された。」ということのようですが、これはひ とえに、前橋市消防局をはじめとする群馬県内の11消防局・本部、および集中治療科・救急科スタッフ、他科の先生方、看護部・事務部・メディカルス タッフの皆様の協力があってなしえた功績であり、その点では、中野個人に対する表彰というよりは、当院の集中治療科・救急科、当院の高度救命救急センタースタッフ全員への表彰であると感じております。


 今後も、さらに、当院の、前橋市の、群馬県の、日本の、そして世界の救急医療体制に貢献できるよう、尽力したしますので、引き続き、皆様方のご 協力・ご指導を、宜しくお願い申しあげます。

2014年9月11日木曜日

ESPEN 2014 in Geneva に参加しました。

宮崎です。
9月5~9日まで、スイスのジュネーブで開催された『ヨーロッパ静脈経腸栄養学会(ESPEN)』に、ICU 田中Ns 、栄養課 阿部管理栄養士とともに参加して来ました。
ESPEN 2014 in Geneve

ヨーロッパはもとより、日本、中南米からも多数の参加者がみられました。一般演題はほとんどがポスター発表だったのですが、日本からの発表は2-3割はあったのではないでしょうか?

グルタミンの効用、またはスイスならではの食品 チョコレートの効用についての題目等多数の講演も開かれておりました。
 

我々は、3日目のポスターセッションでの発表です。我らが小倉先生作成のポスターを貼り、回ってきた聴衆の質問に田中Nsが答える、という形式でした。
  残念ながらこの日は聴衆が少なく、質問者は2名のみ、という結果でした。(最終的には私が質問に答えてしまいましたが・・・)
 
左から、阿部栄養士、田中看護師、宮崎。


 スイス・ジュネーブは国際赤十字の本部がある都市です。ポスターセッション後、我々国際赤十字社本部、国際赤十字・赤新月博物館に見学に行きました。

 世界平和、貧困の撲滅に対しての赤十字の過去、未来の活動を見学に行きました。 
 
 
 
 


 今後も、小倉・藤塚先生のみならず、多数の人間が当院から世界に羽ばたいていくよう、努力を続けることの必要性を痛感しました。

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