投稿

7月, 2014の投稿を表示しています

第36回日本中毒学会に参加しました。

イメージ
岡島です。 7 月 25 日(金) 26 日(土)、東京都板橋で開催された第 36 回日本中毒学会総会・学術集会に参加しました。 当院からは以下の演題を発表しました 【座長】 ・中野センター長「一般演題 農薬 1 」 【一般口演】 ・中村医師「塩素系除草剤(クロルプロファム)によるメトヘモグロビン血症」 ・岡島「呼吸不全に対して V-VECMO を導入し救命しえた塩化カルシウム中毒の一例」   救急外来では中毒の患者さんに は必ず遭遇します。 処方薬剤は危険なものが大量に処方されることは減ってきましたが、時には命に係わることもあります。また、農薬・工業薬品による中毒の症例報告や、最近社会問題となっている脱法ドラッグ(最近、危険ドラッグと名称が変更されました)についての講演等々、もっと勉強せねばと思う内容ばかりでした。 今回初めての参加でしたが、知識をアップデートできました。   また、私の大学生時代からの恩師で、みなと赤十字病院での半年研修の際にも大変お世話になった、横浜市立みなと赤十字病院救命救急センター長の八木啓一先生にお会いしました。お昼ご飯をごちそうになりました。八木先生、ありがとうございました!! 左:筆者、中央:中村医師、左:八木啓一先生

ラリーのコースドクター!vol.2

イメージ
 青山です。昨日の続きです。  さて、ラリーは初日の SS1 から順調に予定を消化し、快晴の天候のもと、大きな事故等なく、二日目の SS14 を迎えました。このコースは曲がりくねった山道ながら、平均速度が 120km/h を超えるという、かなりの高速ステージです。ここで我々の担当するスタート地点は突然のゲリラ豪雨に見舞われます。競技車両はドライ舗装専用の溝の少ないタイヤを装備しています。突然の豪雨でコースは川のように水があふれています。雷雨の中での競技運営スタッフの安全等を確認し、少し時間を押して競技続行となりました。   ドライ路面専用タイヤでこのようなヘビーウエット路面を走るのは雪道よりも滑るほどです。俗にいうハイドロプレーニング現象ですね。コースクリアを確認する先行車からは「雨で前が見えない!滑ってまっすぐ走らない!」との無線連絡。いやな予感がします…。 さあ、ステージ開始です。次々とスタートしてゆく競技車。しかし、ほどなく通過確認スタッフから「ゼッケン○○号車、通過なし !! 」の無線情報。即座に緊張が走ります。チーフがてきぱきと無線で情報を集めます。行方不明の車両はコースアウトして路肩に停車している模様。クルーに怪我はなく、安全は確保されていると情報が入り、一同一安心…。医療介入は行わずに済みました。結局このステージだけで上位争いに絡む3台がクラッシュ、リタイアとなり、ラリー終盤で大荒れの展開となってしまいました。ヘビーウエット路面で一発逆転を狙ったマキシマムアタックの結果です。しかし、いずれのクルーにも大きな怪我等がなかったのは不幸中の幸いでした。天候の急変、恐るべしです。   こうして今回のモントレー 2014 in 群馬は成功裏に幕を閉じました。今回は観客動員数も約 2 万人と非常に多く、このような盛大なイベントに微力ながらも貢献させていただけたのはうれしい限りです。いずれ、仮称、「スーパー・ハイブリッド・ドクターカー」なる、簡単な手術や検査、観血的な処置、レントゲン撮影なども行える装備車両等も開発、帯同できれば、ドクターヘリと併せて、さらに安全性を担保できるんだろうなぁ…などというような将来の夢を描きながら、今後もこのような経験を生かし、日常診療の中で、より迅速で的確な救急医療の提供に役立てていけれ

ラリーのコースドクター!vol.1

イメージ
こんにちは。初登場の青山です。 今回 7 月 26 、 27 日と、群馬県嬬恋村周辺で開催された「全日本ラリー第5戦、モントレー 2014 in 群馬」のコースドクターとして参加してきました。ラリー競技は一般の公道を一部封鎖して開催される、タイムアタック方式の自動車競技です。ラリーといえば群馬といわれるほど、群馬県ではラリーが盛んなのです。よく知られた走り屋漫画、「イニシャル D 」も群馬県を舞台にしており、多くのファンに支持されています。日本人最速のラリードライバー、世界の新井敏弘選手も群馬県在住です。ラリーで有名な自動車メーカー、「スバル」の工場や開発拠点も群馬県内に数多くあります。群馬は昔から著名なドライバーを数多く輩出してきた、由緒正しいラリーの聖地なのです。   この歴史あるイベント、「モントレー」が今年から嬬恋村周辺を舞台に行われることになりました。嬬恋村周辺と言えば、当院のドクターヘリも度々、救急搬送で出動がある地域です。今回は日本の頂点のラリー競技であり、しかもハイスピードな舗装のコース。我々に課せられた責任も重大です。 我々はコースのスタート地点に FIV ( First   Investigation   Vehicle の略。まっさきに現場介入する車両の意味です)として待機します。救急隊員、看護師も FIV メンバーにおり、充実した布陣です。今回のラリーでは3チームの FIV が待機することとなりました。実はこの3チームの医師全員がラリー経験者なのです。搬送用の資機材もそろえ、専用無線を装備しつつ、万が一の事態に備えます。我々が担当したのは全17本の SS ( Special   Stage の略:タイム計測区間のことです)のうち1日目の SS1 、 SS4 、 SS7 、 SS10 、二日目の SS14 、 SS16 の計6本でした。     競技車が到着すると、スタートのオフィシャルスタッフがスタートタイムを記載したカードをクルーに渡して、1分間隔で競技車をスタートさせていきます。コース内には数キロごとに通過確認のスタッフが配置されており、車両のゼッケンを確認しながら通過を無線で報告してきます。こうやって我々が競技車両の現在位置を把握することができます。   1分ごとに次

第36回日本呼吸療法医学会に参加しました。

イメージ
みなさん、こんにちは。 鈴木です。 7 月 19 日(土)、 20 日(日)に 2 日間、秋田で開催された 第 36 回日本呼吸療法医学会学術総会に参加しました。     当院から多くの演題を発表しました。 【一般口演】 ・小倉医師 「 VV-ECMO 導入により救命した急性大動脈解離合併重症呼吸不全の一例」 ・鈴木 「本格始動から 1 年が経過した前橋日赤 ECMO チームによる重症呼吸不全に対する ECMO 治療の実際」 ・栗原看護師  「 pulmonary ECMO を受け持つ看護師の不安とその解決方法の考察」 ・関口看護師 「医療者と患者間で ECMO 治療への意識の相違を経験した一例」 ・木村看護師 「当院における呼吸ケアラウンドの現状と課題〜人工呼吸器装着のまま ICU を退室となった患者に焦点を当てて〜」 【 ECMO プロジェクト委員会:症例検討】 ・小倉医師 「身体的管理かつ精神的管理に難渋した Long RUN VV-ECMO の一例」 【座長】 ・鈴木 「一般口演2 体位・感染」   壇上の小倉医師。症例検討会での 1 コマ。   思い起こせば、僕のこの学会への初参加は 2009 年で、その時は中野センター長と 2 名での参加でした。しかし、今回は過去最大!当院から 8 名が参加しました。   学会会場近くの池で。蓮の花がきれいでした。 夜には前橋日赤 OB の岡森医師(右から 4 人目)も合流。   今回の学会では ECMO プロジェクトに関することだけでなく、呼吸ケアサポートチーム( RST )に関する新たな話題もあり、院内体制の充実へまた一歩前進できそうです。    

灼熱地獄~熱中症に本気で注意してください!~

町田です。 梅雨を開けたとたんに灼熱の日々が続いています。 今日は岐阜県多治見市で最高気温が39度台に達したようです。群馬県でも館林市が37度台、前橋市も36度台まで上がりました。温度だけ見ると体温の話をしているみたいです・・・ 今日は夜勤のため日中は私用で町の中を歩いていましたが、暑すぎて本当に苦しくなるくらいでした。「熱中症で救急搬送されるの人が増えなければいいけど」と本気で心配になりました。 今週末も前橋の予想最高気温はずっと35度です。特に救急隊やドクターヘリクルーの皆さんは本当に大変ですが、人の命を守るために休むわけにはいきません。本当に夏の暑さとの戦いに負けないようにしないといけませんね。 「日本一暑い町はどこか?」みたいな感じで一部盛り上がっているところもあるようですが、やはりこの暑さは異常としか思えません。 電気をたくさん使ってクーラーをガンガン効かせるのは地球にとって良くありませんが、地球のためと思って無理な節電で体を壊すのもおかしな話です。みなさん一人ひとりが様々なアイデアを考えて地球と自らの健康を守りながら暑い夏を乗り切っていきましょう!

局地災害対応はスピードが命です!~「八雲総合病院災害派遣医療講演会」~

イメージ
町田です。 7月22日に北海道の八雲町というところに行ってきました。函館から北にJRで1時間のところです。 幼少期を函館で過ごした僕にとって、もう来年度には新幹線がつながるというのが驚きです。実際に高崎から函館まで5時間ちょっとでついたのにはびっくりしました。時の流れを感じます。 災害拠点病院で昨年度初めてDMATチームができた八雲総合病院よりお招きいただき、『災害派遣医療講演会』でお話しさせていただきました。2月の網走厚生病院に続いて( http://drheli-gunma.blogspot.jp/2014/02/blog-post_12.html )、僕にとって今年2回目の故郷での講演になりました。 今回は『局地災害対応』に的を絞ってお話しさせていただきました。僕が住んでいた20年前と違い高速道路も函館近くまで伸びています。また残念なことですがJRの事故も多く起こっています。八雲総合病院と前橋赤十字病院は、全然違うようで実は交通関係の局地災害が起こり得る環境にあるところで共通点があります。 群馬県では関越道大型バス事故の局地災害対応で様々な問題点が噴出しました。しかし、その問題点をしっかり洗い出して次は絶対に迅速に対応できるように様々なシステムを作り上げてきました。このような経験こそ皆さんと共有すべきことだと考えています。 局地災害対応は、初動が遅れると最後まで後手後手の対応になってしまいます。 情報入手、院内体制の立ち上げ、周辺協力機関との連携をスピーディーに、シンプルに行える体制をぜひ構築していただきたいと思います。そして当院もこのような機会で改めて足元を見つめて、さらなる体制強化に励まなくてはいけません。   平日の忙しい夕方の時間に病院5階講堂がいっぱいになるくらいの病院スタッフの皆様、近隣の病院の皆様、そして消防関係の方々など多くの方にお集まりいただきました。(ちなみに近隣といっても北海道の場合は100Kmをこす場合もあります・・・)少しでも病院の災害対応のお役にたてていれば幸いです。 網走の時と同様に病院幹部の方々、DMATチームをはじめ、これ以上ないと思うくらいの温かいおもてなしを頂きました。本当にありがとうございました。 おまけ・・・ 八雲での講演の翌日に、来年2月(予定)に北海道で

キーワードで動く!~ERリーダーのマネージメント~

イメージ
町田です。 ERのリーダーをしているときは、目の前のERのことばかりではなく、救急隊との連携、院内の状況を常に考えながら動かなくてはいけません。 急病の患者さんは日常の生活のなかで発生することがほとんどで、すぐそばにいる一般市民の119番通報から救急隊が動き始め、ERでの初療や決定的治療が行われて、最重症患者であれば最終的にICUでさらに治療が継続されます。 特に緊急度の高い患者さんであれば、医療介入の1分1秒の遅れが致命的になってしまうため、特に119番通報で「重症だと思われるキーワード」があれば、躊躇することなくドクターヘリを要請するようにいつも消防本部の通信指令課の方々にお願いしています。 ですがこれはドクターヘリの要請のみならず、救急隊からのホットラインを受ける立場になっても、早く病院に搬送して早期医療介入ができるような対応が必要です。救急隊からのホットラインの中で緊急度が高いキーワードがあれば、こちらから早期搬送をうながすこともあります。つまり詳細情報はあとからでも十分なのです。そしてそのキーワードをもとにERでは救急車が到着する前に必要な緊急処置の医療資器材と“ひと”の招集!そしてそれに続く決定的治療をおこなっていただく専門科、そしてICUのメンバーに連絡を入れます。 例えば、救急隊のホットラインで「接触時、心肺停止。VF(心室細動)です!病院まで5分です。」と言われたら、キーワードは『VF』と『5分』です。VFには早期除細動が有効のため、除細動は絶対に行ってもらいつつも、救急隊が行ってもよいその他の特定行為(点滴、挿管)に関しては、現場滞在時間を延ばすよりも病院での決定的治療開始を早める方が有利と判断し早期搬送を指示します。ERでも『VF』のキーワードから、心肺補助装置の準備とともに心臓血管内科にすぐに心臓カテーテルを行っていただく準備を始めてもらいます。 たった2つのキーワードでここまで動くのです。いえ、動かなくてはいけません! いつもキーワードから予測したとおりにすべてが流れるとは限りませんが、ERに着いた瞬間から初期診療が始まり、最速で決定的治療を開始、そしてICUに引き継ぐために、ERのリーダーはキーワードからその傷病者にとってその時点でベストと思われるマネージメントを行う必要があります。 すべては1人でも多くの重症患

夢のつづき・・・~がんばれ、初期研修医!~

イメージ
町田です。 昨日の学生担当のネタに続いて初期研修医の話題です。 学生時代に当科に見学に来ていた医学部生にドクターヘリの説明をしたときに、「将来どの科に進むかは自由だけど、もしドクターヘリに一度でも乗りたいのなら、当院の初期研修医になって2年目の選択科目で当科の研修を選んだら、最後に数日だけ一緒にプレホスピタルで活動してもらうよ!」とカリキュラムについて話をしました。 そして3年後のほぼ同じ日に、その学生は僕の目の前にフライトスーツを着た医師として立っていました。あの日以来ずっと当院で初期研修医を行い、2年目に集中治療科・救急科を選択してドクターヘリに乗ることが夢見ていたとのことです。 2年目の初期研修医にとっていよいよ自分が将来進むべく道を選択する時期が迫ってきています。きっとこれからさらに進んでいく道に大きな希望が詰まっていると思いますが、当科での研修で少し夢をかなえてもらって、さらにその夢の続きに向かって大きく羽ばたいていくことを期待しています! 初期研修医といえども医師である以上は患者さんのために必要な医療を提供しなくてはいけません。命を預かっている仕事だからこそ「新人だから・・・」の言い訳は通用しません。しかしながら病院の医師の中で最も後輩の立場であり、経験を積むために毎日毎日多くのことに取り組んでいかなくてはいけません。個人的には初期研修医時代は「とことん体を動かして、多くの経験をしろ!」という古い考え方を持っていますが、そうはいっても心身ともに疲れ果ててしまっては良い仕事もできません。 ということで毎年この時期に教育研修推進室が初期研修医の息抜きに企画している『研修医ビアパーティー』に、当科から中野センター長とともに参加しました。もうすでにほとんどの初期研修医たちが「干支で一回り以上も下なんだな~」とつくづく自分が年齢を重ねてしまったことを感じながらも、初期研修医から研修中の悩みや将来の夢などいろいろな話を聞かせてもらいました。心配なことが多い日々だと思いますが、のびのびと研修ができるように責任を負ってあげることも指導医としての大切な役割であるとあらためて感じました。 たまには肩の力を抜いて若者と語り合うのもよいですね! 日付が変わるまで2次会は続きました・・・

平成26年群馬大学医学部生の実習が終了しました。

イメージ
町田です。適任かどうかは別として当科の学生、初期研修医の担当をしています。 当科には毎年1~7月まで、群馬大学医学部6年生(1~3月はまだ5年生ですが)の病院実習の受入を行っています。1月の正月明け早々から2名ずつ計13組26名が、2週間ずつのローテーションで当科のスタッフとともにICU,ERでの実習を行います。 今年もあっという間に6か月にわたる受け入れ期間が終了しました。他病院に実習に来ているだけあって初日は緊張した面持ちですが、当科の学生実習に求めることは「積極性」のみであり、実習に来た医学部生には学生が許容される範囲内で患者さんにできることを積極的に行ってもらいました。ICU、ERでは1日ずつ当直実習も組んでいて、朝まで寝る暇なく当直や夜勤スタッフとともに頑張っていただきました。  実習中にはドクターヘリで搬送されてきた患者さんを、 医療スタッフと一緒に迎えに行ってもらったりもしました! また一昨年より全グループに1,2時間かけてドクターヘリの活動についてのレクチャーを行っていて、最後は必ずドクターヘリとともに記念写真を撮って当院での実習の証明書代わりに渡しています。 しかし、気象や長期運休の影響で2週間丸々ドクターヘリが屋上ヘリポートに戻ってこなかったことがあり、3グループは記念写真が撮れずに終わってしまいました。本当にすいませんでした。 将来の初期研修で当院に興味があったり後期研修で当科で学びたい医学生の見学はいつでも大歓迎いたします。屋上で写真を撮れなかった学生さんもまた来ていただければ嬉しく思います。 今年最初の班は、代替機のMD902とともに! 長期運休中に当たってしまった班は、はじめて防災ヘリをバックに! 「一緒に写ってください」といわれると、指導者冥利に尽きますね! もちろん機体の中もご案内! 今年も13班26名全員が無事に実習を終了しました。 将来の優秀な若手の医師を育成するためにご協力いただいた患者さん、スタッフの皆さんに心より感謝いたします。 実習に来た学生の中から将来一緒に現場に向かう仲間が1人でも増えればうれしく思います。

90分の講義。(群馬大学生はとても真面目で素晴らしい!)

イメージ
町田です。 昨日は突然ブログのアクセスが2000件近くになりちょっとびっくりしましたが、一昨日の『悲惨な事故が続いています・・・』という記事に関して、多くの方々に共感していただきまたシェアしていただいたからのようです。命を守る戦いをしている仲間が同じ思いをしていることにあらためて勇気を頂きました。その時は書きませんでしたが「脱法ドラッグ」も深刻な問題です。これからも命を守るためにきちんと「ダメなものはダメ!」と言い続けていかないといけませんね。 昨年度より群馬大学教養学部の教養教育科目『地域社会実践論』という教科の講義を、当科が3コマ担当しています。昨年度は中野センター長が1人で「ドクターヘリ」、「救急医療」、「災害医療」について講義したとのことですが、今年度は藤塚先生、町田も1コマずつ担当することとなりました。 ・7月15日 ドクターヘリ(担当:町田) ・7月22日 救急医療(担当:藤塚先生) ・7月29日 災害医療(担当:中野センター長) 講義を行う群馬大学荒牧キャンパスですが、大学生の時にテニスの部活の試合で1度来た時からなんと17年ぶりに足を運びました。 夕方16時とは思えない出席数です! こっちも気合が入りました(^^)/ 今回は大学1年生の授業のため、ドクターヘリのことをどれくらい知っているかわかりません。本当に基本の基本からちょっとした小ネタまで混ぜ合わせて、ドクターヘリの本質を知ってもらうようにしました。 何が一番驚いたかというと、16時から1時間半の授業にもかかわらず200人近い学生が授業に出席していたとのことです。自分が学生のころは・・・(サボるのはよくありませんが、この時間に講義に出ていた記憶はありません。)当院に実習に来る医学部生もとても真剣に取り組んでいることから、「群馬大学生はとても真面目なんだな~」と感心しました。 90分という長丁場のため動画や画像を交えながら、できるだけ飽きが来ないように話そうと努力はしましたが、個人的にはあっという間の90分でした。学生がどう感じたかはわかりませんが、上空をヘリが通った時に「あっ、ドクターヘリ!」と何か感じてくれるようになればそれだけで十分です。

第2回群馬Local-DMAT研修に参加しました。

イメージ
1 年ぶりです。田中です。 7 月 12 日 13 日 local DMAT 研修に参加させていただきました。 Local-DMAT研修では特に「局地災害」への対応を学びます。 多職種合同の研修なので、各想定に自分では思いつかない視点からの意見や考えが出てきてコースのあいだ中、ワクワクしました。総合演習を終えたところで抜け殻になってしまうくらい疲れましたが、集中して考え続けた 2 日間でした。 当科からは昨年の菊谷先生、小倉先生に続き、今年は田中、小林先生が受講しました。 尚、中野センター長、中村先生、宮崎先生、町田先生がスタッフ参加でした。   災害関連の研修は約 4 年ぶりでした。集団災害医学会セミナーや EDLS で教わっていたからこそ東日本大震災の時、自分なりにやれた事があります。しかし、もっといい選択肢があったのではないかと思う判断や行動が多くあり、直視したくない現実として心に引っかかっていました。うまく説明できませんが、今回研修に参加したことで、いろいろな気持ちを少しリセットすることができました。   災害が起きないことを常に願っていますが、有事に動ける人間であるためには、日々どう過ごし、実践していけばいいのか考えながら、今後も働いていきたいと思いました。 コースで一緒に考え続け、動き続けた受講生の皆様、お世話になったスタッフの皆様、 2 日間ありがとうございました。また、どこかで会ったときは、よろしくお願いします。