かなりきてます!今年のからっ風は・・・

携帯電話の機能を使いこなせず、いまだスマホに手を出せない町田です。
最近の携帯電話の画質はとてもきれいで、ブログ用のデジカメが故障したこともあり、本日は携帯電話の写真のみでお送りします。

病院の北側にそびえる赤城山。
山の頂に雪雲がかかっているときは、前橋市内に強風が吹きつけます。
山の裏側では雪が舞っていることでしょう。
『赤城山は日本百景にも選ばれる、群馬県のほぼ中央に位置する美しい山ですが、「からっ風」という大変強い季節風を吹き下ろす山としても有名です。別名「赤城おろし」とも呼ばれるこの強風の出発地点は、大陸のシベリア高気圧から日本列島に向けて吹いてきた風です。それが群馬・新潟県境の山岳地帯にぶつかることで上昇気流となり、日本海側に大雪を降らせます。山を越えた風は水蒸気を失っているので、非常に乾いた冷たい風となって関東平野に吹き降ろします。これが赤城おろしです。主に11月頃から4月頃にかけて「からっ風」は群馬に吹き荒れますが、群馬県人はその季節になるとこの風とたたかう毎日になります。』

上の文章は2010年12月23日のブログ(http://drheli-gunma.blogspot.com/2010/12/50.html)の一部をそのまま写してきました。今シーズンも“上州のからっ風”は当院屋上へリポートにビュービュー吹き付けています。

屋上ヘリポートの欠点として、
①地上より風速が2倍(瞬間では3倍以上)になる!
②建物にあたった吹き上げの風が発生している!
があります。
そして群馬県ドクターヘリの安全上の規定で、風速20ノット(約秒速10m)の時は屋上ヘリポートでローターを停止することができません。つまり屋上ヘリポートにドクターヘリが待機していて、要請があった時に強風が吹き付けていると原則エンジンスタートができません・・・つまりキャンセルになってしまいます。

下の数字に注目です。
最大風速:1/2 77ノット、1/3 50ノット、1/4 44ノット・・・
そして本日は65ノット!台風以上の風です!!
もちろんヘリは屋上にはいませんでした。
相変わらずウィンド・ソックは上向きです!

そのため強風時は群馬ヘリポートに待機していますが、12月は出動先からの連続出動を除く54件の出動のうち22件が群馬ヘリポートからの出動です。そして今月は9件中7件が・・・でも群馬ヘリポートに退避しているからこそ要請にお応えすることができます。


今日は元日以来久しぶりに屋上にドクターヘリが患者さんを連れて着陸しました。群馬大学医学部の5年生の病院実習が始まり、その学生さんとともに患者さんの引き継ぎに行きましたが風で吹き飛ばされそうになっていました。やはり強風のためドクターヘリはすぐに群馬ヘリポートに退避となってしまいました。このような風の中、本日は3件出動お疲れ様でした。そして厳しい気象条件のなか、いつも安全な飛行をありがとうございます。

県北部の山には雪雲がかかっていますが、県南部はからっ風の影響で晴れています。
当院のある前橋市や隣の高崎市は、「冬にほとんど雪が積もらないにもかかわらず、
スキー場まで30分で行くことができる人口30万以上の世界でも珍しい街。』とのことです。

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