HEM-Netシンポジウムに出席しました。

町田です。


皆さん『HEM-Net』をご存知でしょうか?認定NPO法人「救急ヘリ病院ネットワーク」(Emergency Medical Network of Helicopter and Hospital)の略称で、非営利法人として、ヘリコプターによる救急医療システムの普及促進を目的として活動しています。
*詳細は→http://www.hemnet.jp/

昨日東京でHEM-Netシンポジウム『ドクターヘリと消防防災ヘリのコラボレーション~東日本大震災の教訓を踏まえて~』が開催されました。僕はちょうど当直明けであったため、出席する機会をいただきました。

最初に“ドクターヘリの生みの親”である岡山大学の土居弘幸先生から 、『大規模災害時における救命活動と医療復興への道筋』という基調講演をいただきました。様々なお話のなかで、やはり社会の安全・安心には『信頼、規範、支えあい』つまり『絆』が大切であるということを強調されていました。 とても印象に残るお話を聞かせていただきました。

続いてシンポジウム、6名のパネリスト(災害医療センター小井戸先生、東海大学猪口先生、福島県立医大田勢先生、八戸市民病院今先生、総務省高橋氏、厚生労働省井上氏)からの東日本大震災における様々な活動のお話があり、土居先生を加えて7名によるシンポジウムが行われました。なかなか短い時間では一つの結論というものは出ませんでしたが、こちらもとても重要なお話をたくさん聞かせていただきました。土居先生の「明日からまずできることはやらなければいけない!」という言葉が印象に残りました。
今回の東日本大震災におけるドクターヘリ活動においては、かなり民間の航空会社には大きな負担をしていただいたと感じています。また突然の被災地への出動にもプロとしての自覚と安全を最優先した活動に頭が下がるばかりです。僕もシンポジウムの最後に災害時のドクターヘリを運航する航空会社とDMATとの関係やドクターヘリスタッフの消防組織とのかかわり方について質問させていただきましたが、災害医療センターの小井戸先生に丁寧にお答えしていただきました。

今回会場では本ブログが始まった当初よりリンクさせていただいている公立豊岡病院の小林先生や八戸市民病院の今先生ともゆっくりお話しできることができました。またシンポジウムの後の懇親会にも北総の益子先生をはじめHEM-Netの皆さんにお誘いいただき、質問に答えていただいた小井戸先生とは終電の時間ぎりぎりまでいろいろお話させていただきました。

救命の諸先輩の先生方のハートはとてつもなく熱く、そして非常に大きな心を持っていることがわかりました。前橋からもスタッフみんなの熱いハートと大きな心が全国に広がっていくとうれしく思います。
熱いハートといえば、本ブログでも何度か取り上げさせていただいた栃木の小学生のドクターヘリの自由研究やポスターが、今度HEM-Netが出版している『ヘムネットグラフ』で紹介したいとの話があるそうです。本当に素敵なお話です。

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