南相馬市における日赤救護班活動報告①

長岡赤十字病院救護班より
引き継ぎます。
前橋赤十字病院救護班22班の町田です。

昨日の群馬県ドクターヘリは7件の要請がありそのうち5件に出動しました(夕方ぎりぎりの重複要請で2件未出動になってしまいスイマセンでした)。また、北関東広域連携で栃木県より要請をいただき、しかも栃木県防災ヘリとのコラボだったとのことです。どことでも合わせて活動できるのが群馬県ドクターヘリの最大の特徴ですよ!

(7:20)
我が班は現在福島県川俣町の道の駅にいます。ここで日赤福島県支部の方と合流し、南相馬市馬事公苑に向かいます。今回の任務は『警戒区域(福島原発から20Km圏内)への一時立ち入りに伴う救護活動』です。

道の駅・川俣で福島県支部
の主事の方と合流。
昨日昼過ぎに福島県支部に到着し、支部の方よりレクチャーをいただき、また昨日まで活動していた長岡赤十字病院の救護班より直接申し送りをいただきました。
福島県支部の方が到着したので、今から南相馬市に向けて出発します。現地の天気は晴れ、強風波浪注意報、予想最高気温は29度です。

(8:30)
まもなく南相馬馬事公苑に到着します。途中で人気のまったくない町も通過しました。一時帰宅する住民の気持ちは容易に想像することはできませんが、これから無事に皆さんを自宅に送り出せるよう活動を開始します。



ここから先が20Km圏内です。

(12:30)
一時帰宅住民約450人を全員送り出すことができました。救護所対応は2名でしたが、それ以外医療班の仕事のお手伝いをさせていただきました。
もうまもなく戻ってくるバスがあるとの連絡が入りました。急いで昼食をとり午後の活動に入ります。




(16:30)
13時から休むことなく一時帰宅住民をのせたバスが戻ってきました。体調を崩したりけがをされた方の対応があり、午後は予定通り救護所での活動が少し忙しくなりました。
1日目の救護者での対応者は14名で、うち1名が救急搬送となりました。地元の消防の方の協力があり搬送先の選定や搬送の引き継ぎもスムーズに行きました。



朝からほとんど休む時間はなく活動していましたが、救護班以上に消防、警察、自衛隊、そして電力会社、ボランティアのみなさんが本当によく動いていました。一時帰宅住民の思いというのは私たちの想像でははかり知れないものがあります。だからこそわれわれ救護班は、明日も住民の皆さんが安全と健康を守るため、そして安心を与えるために今ここでできることを最大限のことを行います。

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