前橋赤十字病院DMAT、日本APECに出動・・・~前橋日赤だより「博愛」より vol.2~

今日は天気は穏やかなでした。屋上へリポートにドクターヘリを迎えに行きましたが、風がほとんどなくひさしぶりに日差しを暖かく感じることができました。ERはそんなに混雑はしていませんでしたが、救急搬送された重傷患者さんの緊急手術が並列で行われています。麻酔科の先生や手術室の看護師さんが、穏やかな日曜日の中を病院に駆けつけていました。

前回に引き続き、“前橋日赤だより「博愛」”に当科医師が書いて掲載された記事を紹介します。
11月19日の本ブログですでに掲載させていただいた話題のため若干古い話ではありますが、ブログにはあまり詳細が書かれていませんので是非ご覧ください。


~前橋日赤だより「博愛」より vol.2~
『前橋赤十字病院DMAT、日本APECに出動』
集中治療科・救急科 中村光伸

11月7日から14日まで、横浜市で2010日本APECが開催されたことは皆さんご存知のことと思いますが、今回、同会議にCBRNE(*)災害対応DMATとして、当院のスタッフ(医師3名・看護師4名・調整院3名)が11月11日から15日まで救護活動を行いました。
(*)CBRNE:化学(Chemical)、生物(Biological)、放射線物質(Radiological)、核(Nuclear)、爆発物(Explosive)の頭文字で、これらによって発生した災害をCBRNE災害と称します。

厚生労働省・外務省の要請のもと、CBRNE災害に対応できるDMATとして私たちの班を含め全国から18チームが選ばれ、横浜8チーム、成田空港5チーム、羽田空港5チームが配置されました。私たち前橋赤十字病院は、最もテロが起きる可能性のあった“横浜”に配置されました。
本部はAPECメイン会場近くの「けいゆう病院」に設置され、DMAT事務局を中心に,、自治体や消防、警察などとの調整、各DMAT部隊の管理を行いました。
私たち横浜部隊は、同じく「けいゆう病院」に本部を置き、当院DMATが本部の副リーダーとしてAPEC会場周辺や横浜市周辺での災害時の対応や会場内の救護所の医療活動を行いました。また変わった活動としては、オバマ大統領の鎌倉観光やファーストレディ達の横浜観光にあわせて、その場所へ救護班を派遣するといった活動も行いました。

会場前で異臭さわぎ(マンホールの汚水から硫化水素が自然発生)があった事や、市内を移動するDMAT全救急車が警察の検問を受けた事以外は大きな問題は起きず無事終了する事が出来ました。今回、皆様の協力の得てこのような貴重な経験をすることができたことに感謝いたします。


ちなみにオバマ大統領が“おばまっちゃアイス”をたべるため(?)に訪問した鎌倉に、APECの直前にたまたま出かけた当科医師がいます・・・異様な数の警察官に驚いたとのことでした!

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