「日本赤十字社 原子力対応基礎研修会」に参加しました。

小橋です。
222日に「日本赤十字社 原子力対応基礎研修会」に参加してきました。

放射線災害は原子力発電所の近くでしか起こらないと思いがちですが、実はテロ事件などに放射性物質が使用される可能性はゼロではありません(詳しくは、「dirty bomb」で検索してみるとよいと思います)。

本研修会は「救護班要員等が、放射線環境下での救護活動に安全かつ安心して従事できるよう放射線や緊急被ばく医療体制等にかかる基本的知識及び放射線防護資器材の使用方法を習得する」という目的で、年1回程度、新宿の日本赤十字社東京支部で開催されています。
日本赤十字社東京都支部
災害時に救護班として活動する医師・看護師・事務員は放射線に対する知識はほとんど持っていません(もちろん、放射線技師は専門知識を持っています)。福島第一原発事故のような放射線災害時でも救護員が安全に救護活動を行い、被災者に支援活動を行えるようにするため、2014年からこのような研修会が行われるようになりました。


今回、当院からは私以外に看護師2名、事務員1名、放射線技師1名が参加しました。

講義では「日本赤十字社の原子力災害への取り組み」「災害救護活動における放射線防護の基礎知識」「原子力災害時の救護班活動と緊急被ばく医療アドバイザーとの協働」について、また、放射線防護資器材、サーベイメータ・個人被ばく線量計の使用方法などについての実習を通し、原子力災害への理解を深める、とった内容でした。

福島第一原発事故のときは、救護員が線量計を持ち、20km圏内での救護活動を行っていたそうです。当時も救護活動前に救護班にレクチャーを行い、放射線に対する正しい知識を身につけてから現場に行ったそうです。

現在、日本赤十字社では「原子力災害における救護活動ガイドライン」を定めており、また有事の際は「緊急被ばく医療アドバイザー」を配置することで、様々な助言を受けながら救護班が安全に活動できるようにしているとのことでした。

これからもこのような研修会に積極的に参加し、災害に対する知識を身につけていければと思います。

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