「平成28年度第4回群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

長野県消防防災ヘリの事故は残念ながら一番悲しい結果になってしまいました。9名の方々のご冥福を心からお祈りするとともに、ご家族やご仲間の心の傷がすこしでも早く癒される日が来ることを願っております。誰よりも人の命に対して真摯に向き合って戦い続けた9名の魂を忘れずに、これからも地域の安全と傷病者のために活動して行くことを誓います。


信州ドクターヘリ事後検証会議に参加させていただいた翌日2月28日に「平成28年度第4回群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。
この症例検討会も30回目の開催となりましたが、毎回100名を超える多くの関係者の方々にご参加いただいております。そして今回はいつも広域連携や傷病者受入でお世話になっている埼玉医科大学総合医療センター(埼玉県ドクターヘリ基地病院)の安藤先生にもご参加いただき、貴重なご意見やアドバイスを頂きました。実働のみならずこのような機会でも県を超えた関係を深めていくことがとても重要になります!

今回も多くの方々にご参加いただきありがとうございました。

実績報告
<目標>
・救急隊現着前要請率 80%以上
・消防覚知から医師接触まで30分以内 70%以上
・消防覚知から病院到着まで60分以内 70%以上
まだまだ高い壁のようです・・・

今回の症例検討会のテーマは以下の3点でした。、
1、重症外傷患者への対応
2、多数医療チームが出動したときの指揮命令系統・情報共有
3、防災ヘリドクターヘリ的運用の活用
今回もたっぷり6症例・・・
参加者から多くの意見が出て有意義なディスカッションとなりました!

医学的な情報提供も行います。
言葉でわかりにくいことは“フリップ”に示して・・・
(国会の質問で最近はやっていますね。)
人命にかかわるミッションに防災ヘリ、警察ヘリとの協働は不可欠です。
2月も4件の防災ヘリドクターヘリ的運用がありました!
 埼玉県に応援出動した際の重症外傷傷病者に対する救急隊の有効な活動の紹介をさせていただき、あらためて外傷患者に対する病院前観察・処置、first callの内容の確認を行いました。やはり救命率、社会復帰率にはドクターヘリが到着する前までの活動も大きな影響を与えることを再認識していただきました。
また防災ヘリが要請から10分で救急出動できる(平時は救助装備)ことの情報提供を行い、手段にこだわることなく早期医療接触のためにできることを常に考えていくように最確認しました。


来年度も5,8,11,2月に群馬県ドクターヘリ症例検討会を開催する予定です。
また他県のドクターヘリ症例検討会にも積極的に参加して情報交換と連携強化をさらに強めていきたいと思います。

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