「第12回高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました。

町田です。
群馬県内には医療スタッフが平時の救急医療の中で病院前診療に出動できる手段は4つ存在しています。
運航開始の順番から、
・群馬県消防防災ヘリドクターヘリ的運用(群馬県防災航空隊&前橋赤十字病院(*)
 (*前橋赤十字病院以外に群馬大学医学部附属病院、高崎総合医療センター、群馬県立心臓血管センターも契約)
・群馬県ドクターヘリ(群馬県&前橋赤十字病院)
・前橋ドクターカー(前橋市消防局&前橋赤十字病院)
・高崎ドクターカー(高崎総合医療センター)
です。
 
防災ヘリドクターヘリ的運用、ドクターヘリ、そして前橋ドクターカーに関しては医療チームが同じ病院のため、重複要請や多数傷病者事案等での同時出動のMedical Controlは比較的容易にできます。しかし高崎ドクターカーについては基地病院が異なるため、高崎総合医療センターのうまく協働して有効な病院前活動を展開していく必要があります。
 
高崎ドクターカーには毎週月曜日に当科スタッフも搭乗させていただき同院スタッフとの連携強化を図っていますが、要請する消防側にとっても要請する相手によって活動方針やお作法が異なると混乱の原因になります。
当県で最初に病院前診療を開始した当院がこの問題に対して解決する責務があると考えていて、ここ数年にわたって他機関ヘリ・カーが病院前活動で協働するときの共通認識について様々な場面でお話をさせていただいてきました。
 
 
ということで先月に高崎総合医療センターで開催された「第12回高崎ドクターカー症例検討会」に町田と小橋先生で参加してきました。

2例の症例検討では、高崎ドクターカーを要請するたかさき消防共同通信指令センター、出動範囲にあてはまる高崎市等広域消防局、多野藤岡広域消防本部の方々から活発な意見が出ており、とても勉強になったとともに、このような小規模な勉強会の有効性を強く感じました。
症例検討に続いて「ドクターヘリ・ドクターカーの運用方法の共通化が、効果的な病院前旬量の運用に重要である。」というタイトルで、どの機関のヘリ・カーを要請しても同じような活動ができるようにお話をさせていただきました。





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