2016年11月25日金曜日

『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に参加しました。vol.2~テーマは“挑戦”!~

みなさまこんにちは、堀口です。
1117日から19日まで、日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野主催で行われました、『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に出席してきました。会場は品川で、多くの方々が参加しておられました。
私は自分のポスターセッション発表の他、いくつかの講演、シンポジウム、セミナーに参加してまいりました。


1:専門医共通講習「現場で役立つ指導医に必要なスキルと考え方」

亀田ファミリークリニック館山で家庭医をされておられる岡田唯男先生の講演でした。教育法についてのいろいろなツールについてのお話しです。
冒頭に、「医師になってからの年数が長い指導医ほど指導者としての評価が低い」というデータを提示され、自分も我がふりを直さないといけないなと思わされました。
指導における具体的方法としては、病院ごとのスタンダード治療指針を作成しておいて研修の最初の段階でコアレクチャーとして伝えておいたり、最近よく聞くようになったSTEPPS(Team Strategies & Tools to Enhance Performance and Patient Safety)や反転授業という手法を取り入れたりということを紹介されておられました。
興味深いこととして、教育専属医師を確保することによる利点も触れられておられました。なかなかマンパワーとして難しいかもしれませんが、検討に値するものだなと思います。


2:小学校における心肺蘇生教育の普及

近畿大学医学部救急医学講座の平出敦先生と、国士舘大学大学院救急システム研究科の田中秀治先生の講演でした。
ウツタインのデータで学校における心肺停止例を解析したところ、子供たちよりも職員やビジターなど成人例の方が多いこと、目撃された心原性のものが多いことなどが分かり、バイスタンダーCPRや早期のAEDを用いた除細動が有効なケースが多いと考えられました。
学校におけるAEDの配備はずいぶん進んでいますが、その有効性を引き出すのにはいくつか改善できることがありそうでした。1つとして、一般の方には死線期呼吸を認識するのに時間がかかる、または分からないということがあります。この認識をどうやって一般の人に伝えるかというのはこれからの蘇生教育の課題と言えそうです。もう1つは、一般市民へのアンケートで自分はAEDを使えないと考えている方が半数以上いるという点です。特に高齢者に多い傾向が見られました。
イマドキの子供たちは、いつも通っている学校でAEDを見慣れているでしょうから、子供の頃から蘇生教育をやっていくことは効果があると見込めます。学校で心肺蘇生教育ができない理由としては教材や時間の不足があり、簡便な蘇生モデルの普及が1つの解決策ではないかと思われました。


3:航空自衛隊の機動衛生ユニット、ドクターカーの展示

会場のエントランスにずらりと並べられていました。機動衛星ユニットは全国に2ユニットしかないもので、中では普通のICU並みの装備がありました。また、全国各地のドクターカーが参集しており、壮観でしたよ。

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