「災害医療従事者研修」に参加しました。

小橋です。
今月は災害関連講習会・訓練が10日間と、私にとって災害強化月間となっています。

10/1-2の群馬災害医療研修に続き、10/17-/19と、東京都立川市の災害医療センターで開催された第2回災害医療従事者研修の参加報告です。


災害医療従事者研修は今年の7月から開催された研修会です。

災害医療対策の一環として災害拠点病院に勤務する医療従事者を対象に、
・平時や災害時における多数傷病者受入等の災害拠点病院の役割や求められる機能
・災害発生時における被災状況などの情報収集や被災状況の発信方法(EMISの活用方法など)
・災害マニュアル・事業継続計画(BCP)などを通じて、災害発生時に災害拠点病院として対応すべき具体的内容などについて習得し、災害医療に関する理解を深める
ことを目的とする。
また、災害医療の全国的な流れや考え方、実践のためのノウハウについてのコンセンサスの獲得とやる気のある組織・個人を啓発し、地域での災害医療の活性化を目指す(実施要項より)。

といった研修会なのですが、地震などの広域災害に対し災害拠点病院として「院内」で何を行うべきか、について2日半で講義、シミュレーション、実習を行うといったものでした。


地震などの広域災害では被災地の救護所・避難所などでDMATが活躍する姿を連想する方が多いと思いますが、被災地の病院がどのように病院機能を評価し、入院患者の安全を守るか、また、外来などの診療継続の可否を判断するかということも重要になってきます。特に災害拠点病院は発災後に多数の患者が搬送されてくる可能性が高く、入院患者の安全を確保しつつ、周囲の病院と連携をとりながら診療を行っていかなければなりません(診療が継続できず、入院患者の安全が確保できなければ「病院避難」を行わなければなりません)。


今回の研修では、一般的な災害医療の基本について、県・市町村や周囲の病院との連携・応援要請をいかにして行っていくか、被災者のメンタルヘルスケアをどのように行っていくか、有事の前にどのような体制を作っておくか、などについて研修を受けました。


前回も書きましたが、災害はいつ起こるか分かりません。当院は基幹災害拠点病院として多くのDMAT隊員数を有していますが、被災地となったときにも群馬県の中核となる病院として、入院患者の安全を守りつつ、変わりなく患者を受け入れられる病院でありたいと思います。

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