「平成28年度群馬県災害医療研修」に参加しました!~県内共通ルールの確認~

小橋です。
10/1-2に群馬県災害医療研修が開催されました。
当院救護班の医師として参加させてもらったのでその内容について報告します。


群馬県災害医療研修は、群馬県の局地災害に対し、警察・消防・医療で県内共通のルールを設け、それを実践するための訓練です。毎年1回開催されるのですが、群馬県内の警察・消防・医療関係者がコミュニケーションをとることができる貴重な機会でもあります。

2日間にわたる研修ですが、1日目は当院での座学、シミュレーション、実習を行い、2日目は実際にシナリオを使った訓練を行います。


<1日目:座学、机上シミュレーション、実習>

CSCATTTに基づいた、災害医療への基本的な対応の確認
・机上シミュレーション
・実習:STARTSimple Triage and Rapid Treatment)法+PATPhysiological and Anatomical Triage)法での傷病者トリアージ

<2日目:訓練>
 
群馬県消防学校にて大規模な訓練を行いました。群馬県内の消防、警察、病院関係者だけでなく、足利赤十字病院、深谷赤十字病院の救護班にも参加いただき、さらに当院看護師、看護学生、日赤ボランティアの方々など400人以上が集まっていただきました。
 
大型バス2台が衝突、乗用車2台が巻き込まれ、さらにバスがマンションに突っ込んで傷病者多数、というシナリオで、消防隊・救急隊による傷病者の救出、警察による現場統制、医療班による救護班での傷病者への処置・病院搬送までを一連の流れで行う、まさに本番さながらの訓練となりました。
 
午前・午後と2回の訓練があったのですが、私は2回目の訓練で先着医療班として現場救護所のリーダーを任されたのですが、災害医療は病院内の救急医療とは全く異なることを実感しました。
 
災害医療においては傷病者に対する処置も重要ですが、それ以上に、どのようにして情報を手に入れるか、手に入れた情報を誰と共有するかという、情報の活用が不可欠であることを再認識することができました。

 
 
災害はいつ起こるか分かりません。当院は群馬県の基幹災害拠点病院として定期的にこのような訓練を行い、発災時に即座の対応ができる病院であり続けたいと考えています。

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