教えながら学ばせて頂いています!~大先輩のドクターヘリ同乗研修が始まりました。~

町田です。
「トンネルを抜ければそこは北国だった・・・」「真田家の領地の北には上杉家が・・・」など、群馬県の北の隣には新潟県があります。新潟県にドクターヘリが導入される前に僕と桐生市消防本部の木村救急救命士で講演させていただいたこともあり、群馬県とはドクターヘリでも何かと縁が深い県であります。

そして新潟県には今年の秋に長岡赤十字病院を基地病院として2機目のドクターヘリが導入されることが決定しました。。
長岡赤十字病院には、様々な災害対応において訓練、講習会、そして実際に被災地に出動した際も、いろいろご指導いただいてきました。とくに救命救急センター長の内藤先生は中越沖地震で災害医療コーディネートの基礎を作り上げ、その教えは現在の災害医療にとって多大なる影響を与えています。

僕も本当に尊敬している内藤先生が、ドクターヘリ導入に向けてこの前橋赤十字病院にヘリ同乗研修にお越しいただきました。当院を選んでいただいたことは本当に光栄なことです。

さっそく昨日朝一番に機長から安全講習を受け、2月になって初めて前橋赤十字病院屋上ヘリポートまで戻ってこれたので、その空輸が初めてのドクターヘリでのフライトとなりました。病院着いてCS室で座ったとたんに要請が入り初出動となりました。
昨日は4件の要請があり、実際に出動したのは2件(1件は救急隊到着し軽症のためヘリ離陸前にキャンセル)、そしてヘリからカーに切り替えての出動が1件あり、もちろんそれにもご一緒していただきました。

今回は実際の運航の手順、無線交信、メディカルコントロールなど、群馬は出動バリエーションがいろいろあるために一つでも多くのことを経験していただいてほしいと思っています。もちろん出動ごとに振り返りを行いながら、よりヘリ運用に関しての様々な疑問点を解決していただいています。
そして何よりも個人的には偉大なる大先輩がとなりに座っていることで僕自身もよい緊張感があり、またさりげなく現場活動でサポートしてくださっていることやその動きから多くのことを学ばせていただいています。ドクターヘリのことを教えていながら、現場活動の医療者としての振る舞いを学ばせて頂いております。

夜はヘリスタッフの方々とともに懇親させていただきました。内藤先生のお話はいつも勉強になることばかりで、時には直属の上司のごとく厳しくアドバイスを頂きながら、楽しく食事をさせていただきました。


2日目の今日も強風の中で7件の要請があり、うち5件に出動していただきました(残り2件はセカンドスタッフでドクターカー対応)。しかも最後は天候の影響で県北部からヘリと別れて帰還です。通称「ポトン」も体験・・・あと4日間(今週はあと1日)、よろしくお願いします。

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