「3rd MCCRC in Japan」 に参加しました。

みなさまこんにちは、堀口です
先日西宮で行われました、表記の研修に参加してきました。


まずMCCRCとは、「The Multiprofessional Critical Care Review Course」 の略です。

このコースは、アメリカの集中治療専門医受験のための要点整理をするコースとしてアメリカでは5日間にわたって米国集中治療医学会(SCCM)が行っているコースの中で、さらに重要項目に焦点を絞って3日間のコースにまとめたものを、国際版として日本で開催するというものです。既に各国で行われており、日本では今回が3度目の開催だそうです。
もともとは米国の専門医受験をする人たちのためのコースですが、幅広い分野を網羅していて集中治療分野の知識の整理やアップデートにもなると思いましたので参加してきました。

当日までに、受講者にはテキストと講義のスライドが電子版で届けられました。
表示方法にもよるでしょうが、私がMacBookで開いたところ英文テキストは866ページ、スライドは6枚表示で365ページにものぼるものでした。ちょっとびびりますが、英語は分かりやすく、テキストの内容もまとまっていていろいろ参照するのにも便利です。

研修会場は兵庫医科大学の平成記念館という講堂で、約400人の受講者がそれぞれに持参のパソコンやタブレットを使えるように、電源も用意されていました。そこで3日間、のべ26時間の講義をひたすら聴講します。
働くようになってから参加する機会の多い on the job training とは違い、体を動かすことがほとんどない、久々の体験でした。出席の確認は、名札にハンコを押す欄があり、毎日午前午後1回ずつまわってくるハンコを押して最終日に提出するというラジオ体操みたいな方式でした。


講義内容は血行動態モニタリング、酸塩基平衡、敗血症管理などのgeneralなところから、人工呼吸器離脱、コンパートメント症候群などの少し突っ込んだ内容まで幅広く網羅されています。
24コマは日本人講師による日本語での講義でしたが、2コマはDr. CoopersmithというSCCMの会長による英語での講義でした。
この2コマが素晴らしく分かりやすく、強調すべきポイントがうまく強調されていて感心しました。どうやら朝にホテルで予行演習したりもしているそうで、アメリカ人のプレゼン上手は半端ないなと思いました。


とにかく3日間頑張って講義を聴き、26時間を終えたときには、心なしか参加者みなさんにほっとしたようなやり遂げたような表情がでていたと思います。おかげさまでこのような立派な受講証を頂くことが出来ました。興味ある方は来年、是非受けてみて下さい。


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