代替手段の確保がカギとなります!~日没時間が短くなりました。~

町田です。
群馬県ドクターヘリの要請受付終了は最大17時45分で運用していますが、運航規則の都合によるり日没が短くなる時期は日没時間30分前まで(例:日没時間17時30分⇒要請受付終了17時00分)にしています。

実はこの時期が一番日の入りが早い時期になっています。
昨日はドクターヘリ当番でしたが、朝のブリーフィング(その日のクルーで行う運航開始前ミーティング)で「今日の日没は16時29分」と確認したときに「いよいよ待機終了が16時を切ったな~」と感じました。尚、12月5~8日の4日間が最も要請受付終了時間が早く『15時58分(日没16時28分)』となっています。
ちなみに日の出は1月5~10日が最も遅く、朝寝床から出るのがつらい時期はまだまだ続くようです・・・
朝が冷え込むこの時期からはさらに空がきれいに広がっています!

実は交通事故は夕方の16~18時に最も多く発生しています。日が長い時期であればその時間に重症者が発生した交通事故に対してドクターヘリが出動できますが、この時期は最も交通事故が多い時間に空路での出動はできません。
当院では日没が早まった時期にドクターヘリ補完事業として前橋市消防局の救急車で現場に出動するドクターカー運用を行っています。しかしながら前橋市以外のエリアには原則出動できず、高崎にあるドクターカーも17時までで運行終了であるため、日没時間が早まったこの時期はとても「攻めの救急医療」が行えにくい時期になっています。
このようにドクターヘリが使用できない時の、エリア、時間の枠を取っ払った代替手段の確保が、急に夕方暗くなるこの時期の交通事故から傷病者を救命するためのカギの一つです。そしてそれをかなえるためには基地病院スタッフ一人一人の「1人でも多くの命を助けたい」というモチベーションにかかっています!

日没まで1時間を切ったところで県で最も遠い地域への到着。
患者の状態、救急隊の動きとともに時計の針を気にします・・・
傷病者を搬送し日没2分前に群馬ヘリポートへ帰還しました。

尚、明日12月1日~群馬県防災ヘリが定期点検(耐空検査)に入ります。今年は何年かに1度の大きな点検とのことでなんと3か月間の運休期間が発生します。
いままでは重複要請や多数傷病者事案に積極的に防災ヘリドクターヘリ的運用やコラボなどで協働してきましたが、この3か月間に防災ヘリが抜けた穴をいかに埋められるかが、また基地病院に課せられた大きなテーマだと感じています!その解決法の一つとして群馬県内の各ヘリ機関が集まって行う群馬県ヘリコプター合同勉強会も12月10日に開催予定であり、今までも行ってきている県警ヘリとのコラボについてももっと深めてこうと考えています。

この2機のみならず県警ヘリとも積極的なコラボが必要です。
今年度20件目のドクターヘリと防災ヘリとのコラボ活動です!

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