MCLS標準コースを受講しました。
集中治療科・救急科の白戸です。
8月4日にMCLSを受講してきました。
初めは何の略かも知らなかったですが、Mass Casualty Life Support、多数傷病者対応の教育コースです。医師の参加は私だけで、救命士、消防士の方の参加が多かったです。やはり災害時には彼らへの負担が大きいからですね。
8月4日にMCLSを受講してきました。
初めは何の略かも知らなかったですが、Mass Casualty Life Support、多数傷病者対応の教育コースです。医師の参加は私だけで、救命士、消防士の方の参加が多かったです。やはり災害時には彼らへの負担が大きいからですね。
MCLS詳細は(日本集団災害医学会ホープページより) http://square.umin.ac.jp/jadm/mcls/mcls_top.html |
コースの半分以上はディスカッション形式の机上訓練でした。たとえば、危険区域、警戒区域の設定、救護所、患者集積場の設定や人員の配置などを班ごとに話し合うというものです。
災害の勉強をしてこなかった私にとっては、ついていくのがやっとでした。班員に助けられながらディスカッションを重ねていくと、多数傷病者対応時に、どんな部署が必要で、基本の 構成がどんなで、っていうことは理解できるようになりました。歯車の一つとしては働けるかなと思ったけど、実際の現場では情報を逐一伝え合いながら動くことになるので、実戦形式の訓練も必要なのでしょう。
講義形式のものは、普段の医療では聞きなれない言葉が多く、勉強になりました。
災害対応時の動きの基本CSCATTTや、事故の伝達内容METHANEなどは、テストもあったのでしっかり覚えました。
傷病者の重症度を素早く判断するトリアージに関しては、普段の診療アプローチと大きく変わらないので、理解しやすかったです。素早く行うことが必要なので、仕方ない部分がありますが、実際の重症度とのズレが起きうることには注意しなければいけないですね。そのためにもトリアージの方法にも二種類ありますし、繰り返しトリアージを行います。
全体的には多数傷病者対応時の基本の流れのようなものが理解でき、非常に勉強になりました。今後DMAT隊員になり、活動するうえで良いトレーニングになりました。
ただ忘れそうなので、定期的な勉強は必要なのでしょう。
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