2015年8月19日水曜日

第37回日本呼吸療法医学会学術集会に参加しました。

劉です。
 
717-18日、台風直撃のなか京都で行われた『第43回日本呼吸療法医学会学術集会』に参加してきました。本学会と同時開催で、『2th Asia Pacific ELSO 2015』も開催されており、人工呼吸器管理および膜型人工肺による体外循環を中心とした話題で盛り上がりました。
 
 
 
当院からは医師3名、臨床工学技士1名からの演題発表があり、うちExtracorporeal membrane oxygenation(ECMO)演題が3つ、早期離床演題が1つといかに当院がECMOに力をいれているかがわかります。VV-ECMOの経験症例数が1年間で約10例あるということはやはり伊達ではありません。
 
中野 院長(評議員)
・座長:一般ポスター「ECMO」
鈴木 医師(評議員)
・座長:一般口演「ECMO」
・一般口演「ECMO」
「ECMO 治療成績向上の鍵はECMO プロジェクトの推進と患者の集約化である」
小倉 医師
・一般口演「ECMO」
「ECMO 導入時における経食道エコーガイド下カニューレ挿入」
劉 医師
・一般口演「ウイニング」
「重症呼吸不全に積極的な早期リハビリテーションプロトコール導入により早期離床および人工呼吸器離脱を達成した症例」
関 臨床工学技士
・一般ポスター「ECMO」
「成人VV-ECMO を施行した患者に異なる人工肺を使用した経験」

そんな中、私の発表は「ICUにおける早期離床」についてです。
早期離床は今現在世界的な大きな流れとなりつつあります。1990年代から人工呼吸器患者を中心とした、安静管理をされたICU患者の合併症に注意が向けられるようになりました。
ICU患者は深く鎮静をされ、筋肉は萎縮し、社会復帰が困難となる、そんな流れがとても問題視されるようになったのです。そんな中、ICU患者における運動療法・リハビリテーションに注目があつまり、早期離床の安全性、有用性が証明され、現在では確固たるエビデンスとして世界中の施設から離床の現状が発信されるようになりつつあります。
しかし日本ではどうでしょうか。「あぶないから」「治療がすすまないから」「いつもこうやってきたから」と根拠のない半ば宗教じみた迷信にとらわれ、患者は深く眠り、目覚めた時には全く歩けない、物も握れない患者がいかに多いことか。私は、早期離床は患者の社会復帰を考えた中では、最も有用でエビデンスのある分野と考えています。今後の集中治療においては間違いなくTopの重要課題となると思っています。
 
日本の集中治療をより良い形にしていくために、早期離床という概念を日本に広めたいと思っています。今回の発表はその足掛かりとなる症例報告です。現在この離床プロトコールを当院ICUで本格導入し、データを集めています。患者の社会復帰のために、患者がもとの生活に戻れるために、今日も明日も患者の離床を手助けしていこうと考えております。

 
ちなみに、同時期にちょうど祇園祭が開かれており、観光客で人はあふれるわ、渋滞するわ、ホテルの予約に手間取るわで災難でした。観光客もこんな状態の清水寺なんてタノシメナーイと思ったことでしょう。
そんなあなたにプチ情報。清水寺はなんと朝6時から開門しており、その時間帯はなんとほぼ観光客ゼロ。あの清水寺の高台を独り占めできるのはこの時間帯だけ。なんとも言えない満足感があなたを包むでしょう。
ぜひ一度お試しあれー。


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ちなみに、ECMO、早期離床に関しては、引き続き本ブログで連載していきます。
・次回・・・ECMOに関する鈴木先生からの報告
・次々回・・・早期離床に関して劉先生からの報告
乞うご期待を!

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