『16th ECTES 2015 in Amsterdam』 に参加しました!

劉です。
201551012日、オランダのアムステルダムで開催されたヨーロッパ外傷学会に参加してきました。


初めての国際学会でありとても緊張しました。しかも、一番大きなフォーラムホールでの発表で、外傷の神様の一人ムーア先生も聴衆にいる中での発表となりました。すべてにおいてとてもいい経験をさせていただきました。学会参加中病院で働いていたすべてのスタッフに感謝しております。


当科からは4人が発表させていただきました。

・藤塚医師
Low blood pressure may be a risk factor for hyperkalemia in trauma patients who receive massive transfusion
・小倉医師
The Lactate Clearance in Massively Transfused Trauma Patients
・小橋医師
HEMS for Traumatic Cardiac Arrest: Japanese Single Center 5 Year Experience
・劉
Packed Red Blood Cells for traumatic cardiopulmonary arrest can improve the rate of return of spontaneous circulation

自身の発表内容は外傷性心肺停止蘇生における赤血球輸血の意義についてです。海外ではおそらく外傷性心肺停止について研究しているところはかなり少なく、会場の反応もかなり薄いものではありました。しかし、だれもやらないからこそ意義があり、発展、先導の余地があると考えています。今年の発表を発展させ、来年また口演発表できたらと思います。


さて、学会の他の発表内容についてですが、本学会は外科医色が強く、外科医のための外科手技やデバイスなどの発表が数多く認められました。「外傷時の開腹の閾値を下げろ!」なんてスライドもあり、世の中の流れとはどこか・・・?と思うところもあったり、ああ、この人たちは本当に外科医なんだなと強く感じました。

しかし、私は、今の医療においては外科医だけで医療が完結するとは思いません。Emergency PhysicianIntensivistSurgeonが協力してAcute Care Medicineを形作っていくのだと考えています。私は集中治療科医です。集中治療医としての視点から来年も発表したいと思います。


 

 

さて、オランダといえば風車やミッフィーちゃん、ワッフルやゴッホなどが有名ですが、付属情報として付け加えることがあるとすると、こんな素晴らしい情報があります。

オランダの一般人平均年収は週33時間の労働で460万円であるということ(日本は週40時間で410万ほど)。有給が5週間あるということ!そして、医師に限って言えば労働時間は日本の約9割弱で平均年収は日本の約1.5倍ほど(世界3位)ということ!
過酷な労働環境につかれてしまったあなた、オランダはそんなあなたの心を癒してくれる・・・かも!?
 

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