2014年度高度救命救急センター活動実績報告!

広島空港での飛行機事故のニュースが飛び込んできました。
幸い重傷者はいなかったとの報道ですが、一歩間違えれば大災害に発展していた可能性があり、なかなか心中穏やかではありませんでした。
しかし広島には土砂災害の対応などで活躍した優秀な医療チームがそろっています。おそらく今回も現場での情報収集や病院での患者対応に一生懸命頑張っている仲間たち、そして関係各機関に皆様にエールを送ります!
 
 
 
前橋赤十字病院高度救命救急センターにおける2014年度の実績がまとまりました。(あくまで当科で管理している手元にあるデータをまとめたものですので、最終的に正確な数値がそろい次第あらためてお伝えする予定です。)
 

2014年度で特筆すべきことは、年間の救急車受入れ台数が5000件前後であったのが、2013年度より伸び始め昨年度にようやく6000台を突破しました。
また16日間にわたる長期運休がありましたがドクターヘリ出動数も運航開始より連続して出動数の増加を記録し、さらに防災ヘリドクターヘリ的運用、ドクターカーによる出動を合わせると、年間1000件を超える症例に対して病院前から高度の医療が開始されるようになりました。
そして救急車受入れ台数や病院前医療の増加に伴ってより重症患者に対応するようになってきており、それにあわせて当科の入院患者数の増加とともにICUに入室する患者数も激増しました。

毎年度記録として公表している数値(上記表中の項目)に関しては、2014年度はすべて前年度より増加傾向を認めましたが、それは当科スタッフの増員もありある意味当たり前の結果であったと感じています。

しかしながら実績の上昇に関しては、当科のみの力では決してありません。
積極的に病院前に医療チームを引っ張り出していただいている消防本部、当院を信頼して搬送していただく救急隊、そして多くの救急患者にいつも協力して診療していただく各病院、各専門科医師、スタッフの皆さんの力なしでは成し遂げないことだと思っています。平時からの救急医療へのご協力のほど心より感謝いたします。

それでは治療成績に関してですが、ずばり“当院の成績はけっこう良いですよ”と言えると思っています。もちろんこの治療成績に関しては、今年度はより積極的に学会報告や論文などできちんと公表していく予定です。


中野新院長就任のあいさつで『できない理由を探さない』という言葉がありました。
地域の救急医療における高度救命救急センターの責任はとても大きいです。『できる方法を見つける』努力をつづけてさらなる発展を目指していきますので、今年度も当センターの活動へのご理解ご支援、そしてご声援のほどよろしくお願いします!

コメント

  1. この病院の数字は、地域に根付いた信頼されている証拠ですね。
    ただ、病院と警察と消防救急、福祉が忙しいのは、ある意味複雑ですよね・・・。

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    1. とてもうれしいコメントを頂きありがとうございます。全国的に見ればまだまだ努力しないといけないのですが、引き続き関係各機関から信頼を頂けるようスタッフ一同真摯に取り組んでいこうと思います。これからもよろしくお願いします!

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