“たらい回し”をなくせ!(番組宣伝です。)

町田です。

救急車の搬送先がなかなか決まらず何件も病院に断られることを、よく一般的に“たらい回し”と言われます。しかし勤務医の人員や待遇が厳しいこのご時世、実際には対応したくても「救急患者を何人も抱えている」「緊急手術中」などでどうしても対応できない場合があります。それをひとまとめに“たらい回し”と言われることに医療側はとても不快感を覚えることがあります。しかし実際には「医療側の勝手な都合で断っていることがゼロではない」ことも事実です。

重症患者さんにすぐに医療の手を差し伸べてあげられないことほど不幸なことはありません。当科でも積極的なドクターヘリ・ドクターカーの活用、隣県との連携を拡げて、病院前に積極的に医療スタッフを派遣する手段を講じているとともに、受け入れに関してもどうしても救急車が受け入れられなかったときに「受け入れ困難書」を提出し、その判断が妥当であったかどうか病院に評価してもらっています。

さらに「救急車が24時間でどの病院に搬送しているか?」、「各病院がどれくらいの救急車を受け入れているか、また受け入れられなかったか、そしてその理由は?」など、実際に行われている救急搬送の実態を『見える化』させた「救急搬送支援システム」が導入されています。このシステムの導入によって群馬県では受け入れ不応需件数の減少、救急搬送時間の短縮が可能になってきています。
このタブレット端末に入っています。


今回そのシステムの開発に携わった佐賀県庁の方をテレビ番組の特集で放映されることとなりました。実際に佐賀で導入されたシステムを群馬県で取り入れることとなったのですが、その際にシステムの使用方法、群馬にあったアレンジなどのために群馬県庁、各病院、各消防本部にわざわざ足を運んでいただき直接説明していただきました。
いまは埼玉県と連携した「統合型医療情報システム」にバージョンアップして、患者さんにさらに医療の手を早く差し伸べるためにさらに進化しているところです。

今回の番組ではそのシステムがどのように運用されているか、『見える化』をきっかけに現場の意識がどのように変わっていくか、実際に本システムを活用している群馬県内の様子も放映される予定です(当院でもERスタッフの密着取材が行われました)。


☆放送予定☆
平成27年2月1日(日) 18:30~19:00
『夢の扉+ “たらい回し”をなくせ!スーパー公務員の挑戦』(TBS系列)
http://www.tbs.co.jp/yumetobi-plus/ (番組HPに予告動画あり)

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