警察の皆様に感謝!

町田です。

当科は「プレホスピタル(病院前医療)から救急・蘇生治療、集中治療、そして入院患者のマネージメントまで」、一元的に救急患者を診られるようにしていますが、勤務ではこれらの業務をローテーションを組んで担当しています。ローテーションの項目には、ドクターヘリ(カー)当番、救急外来当番、集中治療室専従当番、そして当科入院患者主治医当番と4つの業務があり、とくに入院患者のマネージメントを主業務とする主治医当番は3-4週間の期間で連続して専念することになっています。

前橋赤十字病院 集中治療科・救急科の業務内容です。


当科入院の患者に関しては、緊急度が高かったり社会的に複雑な背景がある割合がどうしても高くなっており、警察も同じ事案に関係していることが多いのも事実です。例えば、交通事故、心肺停止事案、傷害事件などがわかりやすい例です。

病院は患者さんの病状をよくするために医療に専念します。しかし、現場で何があったのかなど病院前での状況は院内にいるとなかなかつかめない時に、救急隊からの情報とともに警察の現場検証が大いに役立つことがあります。現場の状況から患者さんの受傷機転などがわかる場合もあります。
警察はその事案・事件を解決するためのアプローチがあります。病院は医学的なアプローチがあります。同じ事案でも警察と病院でアプローチの仕方が違うので、昔から警察官と医師がよくもめているのを目にします(これは事実です)。

僕は昨日まで32日間にわたって主治医業務の当番をしていましたが、残念なことに警察の方と共同しなくてはいけない事案がたてつづきました。しかし今まで顔の見える関係作り(昨年春には「花見の会」という名の懇親会も開催!)のおかげなのか、すべての事案において良好な関係で一緒に活動することができました。

警察も病院も最終の目的は一緒です。 『患者さんの生命と社会の安全を守る』ことが我々の使命です。これは消防も行政も同じです。警察、消防、病院、そして行政が一体となれば市民にもっと安全・安心をお届けできるのではないかと考えています。
群馬県警察のキャラクター(上州くん&みやまちゃん)です。
 
年末にこんな話がありました。
患者さんが退院するときに、担当した刑事さんがポケットマネーでお祝いの花を届けてくれたそうです。患者さん、患者さんのご家族、そして病棟の看護師さんみんなが、刑事さんの心遣いにとても感動しました。

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