関東ブロックDMAT訓練報告。(今年度は群馬県で開催されました。)

中村です。

1128,29日に群馬県内で関東ブロックDMAT訓練が行われました.各ブロック単位での訓練で,関東では2年前から行っています.2012年は茨城県,2013年は神奈川県での開催でした.

県外からは,80を超えるDMATが参加していただきました.また,県内では,11病院(利根中央病院,沼田病院,渋川総合病院,群馬大学附属病院,群馬中央病院,済生会前橋病院,伊勢崎市民病院,公立藤岡総合病院,公立富岡総合病院,太田記念病院,前橋赤十字病院)で院内訓練も行いました.消防学校では救護所を設営し,日本赤十字社群馬県支部訓練を同時に行いました.県内DMAT(桐生厚生病院,館林厚生病院,高崎総合医療センター,前橋赤十字病院)や日本赤十字社救護班(深谷,芳賀,原町,前橋)が参集し,救護所運営や医療搬送を行いました.

また,県内の11消防すべてに協力いただき,病院間医療搬送や救護所運営,救護所からの医療搬送,ドクターヘリRPの安全確保を行っていただきました.

 
1128日,9時に群馬県南部(日高遺跡直下 10㎞)を震源とする,震度7M 7.0)の地震が発生,さらに北部(片品左岸断層)も連動し,南部だけでなく北部にも甚大な被害が発生しました.県外DMATは,ららん藤岡と太田記念病院を参集.そこから,各活動拠点本部に移動.活動拠点本部長の指示のもと,管轄地域の災害拠点病院に派遣決定されました.
 

同日,17時から高崎ビューホテルにて,懇親会が行われ,関東中のDMATが顔を合わせ,顔の見える関係作りと情報交換(通称“夜のDMAT研修”)を行いました.


1129日は,前日の訓練の続きで,DMAT拠点本部では,管轄の病院群の被災状況の確認を行い,各病院での訓練に合わせ,DMATによる病院支援や後方搬送を行いました.日高病院は,震源に近いこともあり,病院機能が著しく低下,倒壊の恐れもあることから病院避難の訓練も同時に行いました.

 
実は,君津,埼玉,佐久ドクターヘリも応援に来ていただける予定でしたが,やはり天候不良で参加できませんでした.が,午後から,天候が回復し,群馬県ドクターヘリは訓練に参加し,前橋赤十字病院から相馬原駐屯地SCUへ患者の搬送を行うことが出来ました.
 
 

 
SCUでの訓練の動画はこちらから見ることができます(上毛新聞動画ニュース)。
 
 
多くの反省を残した訓練でありましたが,無事終了することが出来ました.訓練にご協力いただいた方々に感謝いたします.

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