満員御礼!~群馬県ドクターヘリ症例検討会~

町田です。
僕のヘリ当番日は雨の日が多いです。今日も雨が降り「やっぱり自分は雨男だ」と毎回がっかりしていますが、今週末の関東ブロックDMAT訓練でドクターヘリが参集する日の天気予報にも雨マークが・・・いまからテルテル坊主を作って、より充実した訓練が行われるように祈ることとします。


昨日は当院において『平成26年度第3回群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されました。

 
今回は会場に入りきれないほどの関係者の方々に集まっていただきました!
今回は実績報告、症例検討に加えて、最近のトピックスなども交えながらの会となりました。


まずは毎回恒例の『実績報告』です。
今年度は夏よりも秋に入ってからのほうが出動数が増えています。
残念ながら行楽地に向かう車の交通事故が増えている印象です。
覚知から要請までの時間、現場滞在時間が年々短くなってきていることで、
少しずつですが全活動時間がみじかくなってきています。
 特に早期医療接触時間と決定的治療開始時間の短縮を目指して、前者は30分以内、後者は60分以内を目標にさらに全県をあげて取り組んでいく必要性を強調させていただきました。


続いて『最近のトピックス』として現在当院で取り組んでいる「ECMOプロジェクト」の紹介と、それに関わるドクターヘリにより傷病者の転院搬送について、ECMOプロジェクトリーダーの鈴木先生から発表がありました。

平時の転院搬送と救急隊の動きが異なる部分があり、
その点に関して全体で周知させていただきました。


そして最後に4症例について『症例検討』を行いました。
今回は特にドクターヘリの到着が遅れる際の対応や多数傷病者の対応について検討後に、最終的に群馬県ドクターヘリ運休中に隣県ヘリに対応していただいた多数傷病者事案について、群馬県としてどのように隣県とコミュニケーションをとって活動すべきだったか、また今後の連携のためにどのような準備が必要かをディスカッションしました。




今回の症例検討会は、『連携』をキーワードにさせていただきました。特に先日の日本航空医療学会でも当院から発表させていただいた「現場救急隊とドクターヘリクルーとの連携」「隣県ヘリとの連携」について、やはり現場にとっても大事な問題であるためかさまざまなご意見を頂くことができました。
本会終了後の群馬県ドクターヘリ運航調整作業部会でも、隣県との要請に関すること、またヘリとカーとの関係についてなど、やはり群馬県ドクターヘリに関わる周辺各機関との連携に関わる議題が中心となりました。
ちなみに明日は高崎ドクターカーと群馬県ドクターヘリの関係について、高崎ドクターカー症例検討会に出席する予定です。

あいにくの雨模様の中、会場の入り口の外にまであふれんばかりの方々に集まっていただきました。症例検討会も以前より参加者がいろいろ自由なこと発言できるようになっている雰囲気があり、基地病院としても貴重な意見や提案を頂いていることに感謝しております。

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