2014年9月14日日曜日

救急医療は病院前から始まっています!

町田です。

『前橋赤十字病院 高度救命救急センター 集中治療科・救急科』の特徴は、病院前医療、救急外来から、ICU、救急病棟管理までをシステマチックに構築し、救急医療の全体像を目に見える形で展開しています。救急外来、ICU、病棟当番の3つの勤務を全員が数週間単位でローテーションし、互いの立場を理解しながらチーム医療を行える勤務体制をとっています。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/navigation/index.html

救急医療のスタートである病院前診療について、当院ではドクターヘリ、(ドクターヘリ補完としての)ドクターカーがその役割を担っています。病院内での診療と異なり、自ら自分・周囲の仲間・傷病者の安全を守る責任、資器材・人材の制限されているなかで確実な初期診療ができるスキル、県内各地域の医療状況に精通していること、災害の初期対応ができることなど多くの能力が必要であり、実際にフライトドクターとして独り立ちするまでに当科内で様々な条件をクリアすることが必須としています。

しかし救急医療は病院前の活動から始まっているので、その活動をうまく病院が引き継がなければ傷病者に継続した医療を提供することができません。そのために、当科スタッフには病院前診療の各種コースに参加してもらい(ちなみにコース参加費、交通費、宿泊費は病院負担です!)、病院前で救急隊が行う活動をしっかり理解してより良い連携ができるようにしています。

さらに科内規定で独り立ちを目指した本格的なドクターヘリ同乗実習を開始する前のスタッフにも、勤務の状況を見ながらできる限りドクターヘリに同乗する機会を設けて、平時のERやICUでの診療に直結するように病院前医療を実際に経験してもらっています(もちろん指導医の診療補助という立場です)。
同乗した若い先生からは、「現場のリアルさが想像以上で、より安全に注意しなくてはいけないことが分かった。」「搬送先がなかなか決まらないのはつらい。」「病院に送る情報の内容、量が難しことが分かった。」などの声が聞こえてきました。病院とは違う現場の環境を体験できたとともに、現場に出ている救急隊の気持ちを強く感じることができたようです。
現場に到着するまでの間に、現場活動、搬送先などをイメージしています。
当科2年目の星野先生もセカンドスタッフとして現場に何度も出動しています。
(独り立ちしたドクターが必ず一緒について、安全と医療の質を担保しています。)

当科のもう一つの特徴として、集中治療、救急医療、災害医療のプロフェッショナルを目指していない方でも、将来的に当科以外の専門科を進むにあたって重症患者の初期診療、集中治療を学ぶための期間限定の研修も可能であります。

今月も都内の病院から研修に来ている土方先生と戸田先生に同乗実習がありました。ちなみに同乗実習とはいえ、現場に出ればいわゆる一人のプロフェッショナルの医師として扱われるので、同乗する医師はすべて「JPTEC受講」「前橋市消防局救急車同乗実習」「群馬県防災ヘリ研修」を受けてもらっています。もちろんドクターヘリのレクチャーも科内の勉強会で行っています。
そして同乗実習当日の朝に機長から「ヘリ安全講習」を受けて、いざ実際に現場へ出動です!
最も大切なことは「安全」です。
機長から必ず安全講習を受けてもらいます。
当科で研修中の戸田先生。
この日の3事案はすべて警察との連携が必要で、他機関との連携の大切さを学んでもらいました。
当科で研修中の土方先生。
この日は7件の出動・・・現場でいかに迅速で有効な活動をするか学んでもらいました。

救急医療は病院前から始まっています。病院前では他機関とうまく連携すること、また1秒でも早い早期医療介入そして最終的に決定的治療を行う病院まで早期搬送できるかどうか、まさに自分たちの手にかかっていることを強く感じることができます。

現場では警察・消防・医療が集まって活動することがあります。
ここでの連携がとても大切です。
山間部を抱える群馬県では県警ヘリや防災ヘリから
傷病者を引き継ぐことは珍しいことではありません。
ドクターカーとの連携も増えてきました。

~おまけ(医師向けの宣伝)~
当科では病院前診療から救急外来、集中治療まで一元的に学ぶことができます。
ただし病院前診療に関して、フライトドクターで独り立ちするまでの基準は厳しく設置しています。それは、現場に出ることは他機関との連携、傷病者の安全の問題など、たくさんの責任を背負うからです。しかし、短期研修を含めて病院前診療にもできるだけ早期から関わってもらえるような研修プログラムを組んでいます。
都道府県の魅力度ランキングではずっと低迷している群馬県ですが、救急医療とゆるきゃら(ぐんまちゃん)は全国トップレベルに負けないように必死に頑張っています。医師の方でもし当科に興味のある方はこちらのページをご覧ください。
http://www.gunma-redcross-icuqq.com/recruit/index.html

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