良い話と悪い話・・・(群馬県ドクターヘリ&前橋ドクターカー7月活動実績速報付)
町田です。
久しぶりにドクターヘリの話です。といっても毎月恒例の活動実績速報です。
毎月群馬県ドクターヘリホームページの実績を更新するために、毎月末(どちらかというと翌月始め)に運航会社と医師・看護師の出動記録をすり合わせて、記録の抜け、統計の誤りがないかチェックしています。
地味な作業ですが、県の事業であること、そして全国で毎年統計を集めていることもあり、1件たりともいい加減な記録を残したり、数を間違ったりしてはいけないのです。
統計をまとめているといろいろな傾向がわかることがります。もちろん良いことばかりではなく悪いことも見えてきます。
7月の統計をまとめていて感じた「良い話」と「悪い話」をちょっとだけ挙げてみます。
「良い話」
・ずっと現着後にしか要請をかけてこなかったある消防本部の現着前要請が増えてきた!
・重複要請へのセカンドドクターの出動が増えた!
・他機関との連携がかなり増えた!
・新規のランデブーポイントが増えない・・・
・内因性疾患への要請が増えない・・・
・出動・要請件数ともに減ってきた・・・
今年度の消防覚知から傷病者接触までの時間。 群馬県はドクターヘリで片道20分以内で全域飛行可能です。消防覚知から30分以内の傷病接触が目標! しかし、救急隊現着前要請が7割まで増えていますが、30分以内の接触が5割しかありません。 ランデブーポイントを増やすことで、一番早く着陸できる場所の選択肢が増えます! |
☆群馬県ドクターヘリ7月活動実績速報☆
〇要請:105件(3.39件/日)・・・先月+18件、昨年同月-8件
〇出動:71件(2.29件/日)・・・先月+28件、昨年同月-16件・現場出動 58件
・施設間搬送 4件
・出動後キャンセル 9件(キャンセル率:12.7%)
・その他 0件
〇未出動:34件
・重複要請 8件
・救急隊現着後キャンセル 10件
・天候不良 13件
・待機時間外 3件
・その他 0件
☆未出動に対する代替出動:8件
・群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用 3件
・栃木県ドクターヘリ 1件
・前橋ドクターカー 1件
・高崎ドクターカー 3件
月別要請数(上段)、出動数(下段)。 出動数は昨年12月から8か月連続で前年度より低下しています・・・ |
<要請消防本部>要請/出動:105/71件
・吾妻広域消防 23/15件
・前橋市消防 19/13件
・高崎市等広域消防 14/9件
・伊勢崎市消防 8/8件
・館林地区消防 8/6件
・利根沼田広域消防 8/5件
・渋川広域消防 7/5件
・多野藤岡広域消防 5/3件
・富岡甘楽広域消防 5/3件
・桐生市消防 4/2件
・太田市消防 4/2件
*北関東広域連携(栃木県) 0/0件(0/0件)
救急隊現着前要請が先月は7割を切りましたが、今月はふたたび7割を超えました(7割2分)。しかしながらあくまで『目標は8割』です!
<搬送先病院>傷病者:64名(多数傷病者事案:3名 1件)
・27名:前橋赤十字病院・・・U-turn率:42.2%
・ 6名 :太田記念病院
・ 5名 :群馬大学医学部附属病院、高崎総合医療センター
・ 3名 :公立富岡総合病院、済生会前橋病院
・ 2名 :日高病院
・ 1名 :公立藤岡総合病院、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、沼田脳神経外科循環器科病院、原町赤十字病院、伊勢崎佐波医師会病院、老年病研究所附属病院、善衆会病院、黒沢病院、高瀬クリニック
*他県搬送
・ 3名 :佐久総合病院佐久医療センター(長野県)
☆前橋ドクターカー7月活動実績☆
(ドクターヘリ補完事業)
・疾患分類
外傷 0名
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