研修医時代にお世話になった看護師さんとの再会!

町田です。
 
とにかくここ数日間も強風でした。もう5月も半ばを過ぎたのに冬のような強い北風が吹きつけています。
上の写真で遠く榛名山のふもとが茶色っぽく煙っているのがわかるでしょうか?強風により飛ばされている砂です。下の写真では、この3日間屋上ヘリポートの最大瞬間風速が50ノット(25メートル)を超えています。昨日は強風の中でも時々爆弾のような風の塊が吹きつけることがあり午後は運休でした。そして今日も強風でしたが、ある程度一定の速さで風が流れ続けていたので運休ではありませんでした。同じ強風でもいろいろあるのですね。



僕が初期研修医の時は、今の新臨床研修医制度ではなく卒業してすぐに各専門科の扉をたたいて入局するような形でした。とにかく1年上の先輩に引っ付きまわって、あらゆることを学ぼうとしました。患者さんの診療の仕方、検査のオーダーの仕方、カンファレンスや回診の準備の仕方など、とにかくその先輩にあらゆることを教えていただいた記憶があります。もちろん同じ医局の諸先輩方、同じ病棟で働いていた他科の先輩方にもいろいろなことを教えていただき、自分が医師として続けるための心構えをばっちり叩き込まれた時期でした。

もちろん医師の仕事は医師の先輩から学んだり自分で勉強して覚えていかなくてはいけないのですが、それと同じくらいに自分の中では看護師の方に多くのことを教えていただいた印象があります。
今みたいに手取り足取り教えていただけない時代は、何とか先輩から技を盗もうとしていましたがそのような技量と知識がなくて途方暮れていた時に、いつもこっそりと先輩の技を教えてくれたり、点滴の処方、検査のオーダーなどのやり方をやさしく教えていただきました。またICUで月の半分以上は泊まっていた日々がありましたが、なかなか自分の管理がうまくいかないとき、つかれてやる気が起きない時に、指導医との間にうまく入ってフォローしていただいたりなど、本当にたすけていただいた記憶ばかりです。

なぜ急にこんな話題かというと、先日当院に入院中の患者さんのお見舞いにやってきたご家族の中に、大学病院時代に一番時間を長く過ごした集中治療室の看護師さんがいらっしゃいました。また、ドクターヘリの重複要請でセカンドドクターで出動し現場の直近の救命救急センターに搬送した時に、救急外来で待っていてくれた看護師さんも大学病院の救急外来でお世話になった看護師さんでした。急に研修医時代に記憶が遡り、お世話になったスタッフの皆さんの顔が頭の中を駆け巡りました。
研修医時代にその当時の教授から「患者さんからしっかり教えてもらいなさい!」というお言葉を頂きました。ちょっとした相談事でも内線電話だけで済ますのではなくできるだけ自分の足でベッドサイドに行こうと努力はしましたが、外来や手術などでなかなかベッドサイドの足を運べない時はいつも患者さんのそばにいる看護師の話をきちんと聞くようにしました。看護師だけではなく診療支援部門の技師さんなどあらゆるスタッフの声に耳を傾けることで、最終的に診療方針を決断するプレッシャーに負けずに日々を過ごせたような気がします。

いま自分がきちんと周囲のスタッフの皆さん、他機関の方々とのコミュニケーションがきちんとできているか、改めて自分の行動、言動を見つめ直そうと思います。


久しぶりに会った看護師さんに、「昔と性格は全然変わってないね~!」と言われたのが、なんだかうれしくもあり照れくさくも感じたここ数日でした。

コメント

  1. 一文字違い2014年5月18日 22:28

    人の気持ちを大切に受け止めるその気持ちが、大変な仕事を続けて行く源なのですね!

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    1. 研修医時代から仕事をこなすことが下手で、周りのスタッフに本当にサポートしていただいてばかりでした。若いころに素晴らしい仲間に囲まれていたことをいまでも本当に感謝しています!

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  2. この前は、たまたま風がなかったのかな?
    あっ少しはあったかもしれないなぁ?
    帰り会場から前橋駅まで徒歩で、道中暑涼しい感じだった記憶が。
    その後膝とふくらはぎが大変な事に(ToT)
    やっぱり交通機関の力をお借りしておけば・・・後の祭りで。(^_^)
    群馬=暑い=風強いが個人的なイメージ。
    (^_^;)
    コミュニケーション・・・大切ですね。
    私σ(^_^)もこれを機に自身の身の振る舞い方を見直します。

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    1. もちろん時として意見の対立などもあると思います。しかしいがみ合っていても患者さんは良くなりません。目的が同じであれば最終的には良い方向に向かうと信じています!

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