佐久総合病院佐久医療センターにお邪魔しました。

町田です。

3年前、3月11日はドクターヘリ当番でした。強風のため群馬ヘリポートで待機中に地震が起こりました。地震直後より電話が一切通じなくなり、群馬ヘリポートにヘリチームが孤立してしまった記憶がります。情報収集と今後の対策が有効にできないまま時間が過ぎ、その日にはドクターヘリは被災地に向けて飛ぶことはできませんでした。翌日の3月12日朝6時にドクターヘリは群馬ヘリポートを飛び立ち、まずは福島で活動を開始しましたがすぐに岩手での活動に移りました。そして3年前の今日は宮城の活動にも従事しています。
群馬ヘリポートで待機するたびにいまでも格納庫内で体感した大きな揺れと、その後の情報の途絶から有効に動けなかった苦い思いがよみがえります。


当院から最も近い隣県基地病院は長野県の佐久総合病院です。
群馬県がドクターヘリ導入するにあたり、多くのフライトドクター・ナースがこの病院で研修を受けさせていただきました。地域医療、救急医療、ドクターヘリすべてにおいて、僕たちのお手本にさせてていただいている病院のひとつです。
ぐんまちゃんとともにずっと一緒に乗っているドラえもん。
実は群馬県ドクターヘリ運航開始のお祝いで、佐久総合病院の
ドクターヘリスタッフの方々から頂いたものです。

その佐久総合病院ですが3月1日から佐久医療センターを新たに開設しました。救命救急センターもこちらに移動となり、ドクターヘリのヘリポート、格納庫も完備されています。
群馬県北西部の地域は前橋や高崎よりも佐久の方が近いことがあり、その地域の医療圏を考慮して今までも佐久総合病院に患者さんを収容していただくことがありました。そして昨日ですが新センターが開設後はじめて群馬県ドクターヘリが患者さんを搬送させていただきました。


ヘリポートの塗装や壁の色が目に眩しいほどの新しさでしたが、今までと変わらなくあたたかく迎えていただき本当にありがとうございました。
現場のスタッフ同士では「連携OKだよね」という良い関係を、これからは具体的に進めていくように働きかけていかないといけないですね。佐久から5分以内、前橋から10分以上という群馬県内の上信越道で重症患者が発生したら、僕だったらまずは佐久からドクターヘリで来て欲しいです。また佐久のヘリが出動中に軽井沢で何かがあったら15分以内に群馬のヘリは到着します。「1分1秒でも早く患者のもとへ」ということを考えれば、長野と群馬が手を組まない理由は見当たりません。

あらためて新センター開設おめでとうございます。そしてこれからもよろしくお願いします。

コメント

  1. 命を預かる大切なお仕事ですね…。頑張って下さい。また、暖かいコメントをありがとうございます。きっと、そちらのスタッフも素敵な方ばかりなのでしょうね!佐久市に住む一市民ですが、これからも良い交流が続く事を願っています。

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    1. コメントいただきありがとうございます。
      群馬県ドクターヘリが運航をはじまる前に、佐久総合病院でたくさんの当院スタッフがドクターヘリの研修を受けました。群馬県ドクターヘリにとって佐久ドクターヘリは頼りがいのあり先輩であり、なによりも温かいスタッフの皆さんに助けていただくことが多いです。さらに深い関係が築けるようにこれからも交流を続けていこうと思います。

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