実際に早くなっています!~災害モードのスイッチ~

町田です。

気がつくと10月もあと1日になりました。年賀状印刷やおせちなど年末を意識した広告が少しずつ目に入るようになってきました。まだまだ年末モードのスイッチを入れる気分でもありませんが、それよりもここ数年のハロウィーンの盛り上がり方に驚くばかりです。


10月27日のブログで当院の災害モードのスイッチをいかに早く入れるかについて書かせていただきました。
→ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2013/10/blog-post_27.html


実はここ約1ヶ月の間に、高速道路での交通事故で多数傷病者発生が疑われる事案に対して県警から情報提供のホットラインが入ることが3回ありました。
すぐに上記のフローチャートにのっとり情報収集チームを立ち上げ、DMAT参集、災害対策本部設置の可否を素早く判断しました。

時間経過における結果は以下の通りです。
・1件目:警察の情報提供から10分後にDMAT参集不要と判断。ただしドクターヘリで対応。
・2件目:警察の情報提供から6分後にDMAT待機メール配信。
・3件目:警察の情報提供から4分後にDMAT待機メール配信。

最終的には3件ともDMATの出動は幸いありませんでしたが、明らかにスイッチを入れるスピードが速くなりました。
救急科医は迅速な決断が求められることが多々あります。しかし迷って何もしないより、まずは動くことが大切です。消防本部に対してドクターヘリ要請にオーバートリアージを許容するように、医療チームもオーバートリアージを恐れない判断が必要な時もあります!

コメント

  1. いつも、医療体制が日々進化していく過程を、ブログを通して感じております。しかし、消防とのギャップがまだまだあるのを感じているのも正直あります。素人目なので、何とも言い難い部分があるのですが、このギャップが少しでも減っていくことを願うばかりです。
    ガンバレ!ドクターヘリ!!
    ガンバレ!消防!

    返信削除
  2. 渋川指揮支援119さん
    いつもコメントいただきありがとうございます。本当はもっと早くから特に高速道路事案の対応について体制強化を行わなくてはいけなかったのですが、結局は大きな事故が起きてから各機関ともようやく動き出した印象は否めません。群馬の保守的なところがこういうところではマイナスに出ている限りです。
    しかしながら確実に前進したことは間違いありません。これからはもっと消防との連携の確認や訓練を繰り返して行かなければなりませんね。
    消防も医療も目的は同じ・・・すべては傷病者のために!

    返信削除

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